■系統別総当たり制 ◎は優勝
5場所前 4場所前 3場所前 2場所前 直前 合計
若羽黒 10勝5敗 10勝5敗 7勝8敗 11勝4敗 12勝3敗 50勝25敗
柏戸 8勝7敗 9勝6敗 9勝6敗 10勝5敗 11勝4敗 47勝28敗
大鵬 7勝8敗 11勝4敗 11勝4敗12勝3敗◎13勝2敗54勝21敗
北葉山 11勝4敗 9勝6敗 8勝7敗 9勝6敗 1 1勝4敗 48勝27敗
佐田の山11勝4敗 8勝7敗 8勝7敗 9勝6敗◎13勝2敗 49勝26敗
栃ノ海 8勝7敗 9勝6敗 9勝6敗 9勝6敗◎14勝1敗 49勝26敗
栃光 8勝7敗 3勝12敗 中位 10勝5敗 13勝2敗 35勝26敗
豊山 7勝8敗 7勝8敗 12勝3敗 12勝3敗 13勝2敗 51勝24敗
注
栃光は3場所前は横綱・大関と当たっていないので4場所
の成績を記載した。
大鵬・柏戸が活躍する時代をみてみよう。若羽黒が大関に
なった1959(昭和34)年十一月場所から豊山が大関になった
1963(昭和38)年三月場所まで約3年半弱に大関は8人誕生
している。全般的に成績の甘さや乱造気味は変わらない。
大鵬は5場所前に負け越しがあるが、これが入幕2場所目
で上位初挑戦であった。大鵬はその前途・将来性は高く
大物になるのは間違いないと見られていた。その後の
4場所は文句なしの成績で大関に昇進した。直前の場所
では入幕6場所目に優勝している。この記録は未だに
<大鵬>
豊山は連続負け越し後12勝、12勝、13勝の直前3場所
抜群の成績で大関に昇進した、なお、この3場所に殊勲・
敢闘の三賞ダブル受賞を達成している。
佐田の山、栃ノ海は関脇優勝によるものである。佐田の山
も栃ノ海もそれ以外は1ケタ勝星が目立つ。安定した
成績よりも一時の勢いによる昇進だった。
若羽黒は3場所前の負け越しが気になる。北葉山は星数
不足で現代なら昇進はない。同じく栃光はもう1、2
場所見る所である。
大関は興行政策上安易につくられている傾向がある。