大相撲

永世横綱考

2014年6月25日

将棋界には5期以上名人位につけば永世名人を名のれる
資格が生まれる。1935年、実力制名人がおこなわれる
ようになってから名人位についた棋士12人。そのうち
永世名人を名のった棋士及び資格者は6人いる。

なぜこんな話を持ち出してきたか。2014年3月25日「春
千秋楽 横綱の問題点」で同じ横綱でもあまりにも差が
ありすぎる。例えば双葉山と武蔵山など数えきれない
ほどの例がある、と書いてきた。これを解消する手段
として永世横綱という考えはこれまでほかの方から当然
出てきている。これはひとつの考え方である。

玉錦以降昭和・平成の永世横綱を選ぶなら、玉錦、双葉山、
羽黒山、栃錦、若乃花、大鵬、玉の海、北の湖、千代の
富士、貴乃花、朝青龍、白鵬の12人なら異論が少ないの
ではないか。基準の第一は力量抜群であること。第二は
時代を築いたことである。玉の海は急死によっていささか
横綱在位期間が短いが、抜群の安定性と双葉山以来の
二枚腰は他の横綱に求めることはできない点を評価した。

元来横綱は審議して昇進するというよりも誰がみても
りっぱな大関だから横綱にふさわしいという域まできて
なるものである。しかし、現状は弱い横綱、物足りない
横綱が誕生している。横綱は様々な変革を遂げてきた。
(2014年4月18日参照)将来は永世横綱が真剣に検討
される時代がくるかもしれない。それは称号だった横綱が
地位化して再び新たな称号永世横綱として変遷することを
意味することになる。
<写真は朝青龍>
100124千秋楽表彰 613朝青龍
 

 

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denkouriki

無類の相撲好き。きっかけは昭和42年、九重(元千代の山)が分家独立を許さない不文律の出羽海部屋から破門独立したことです。そのさい、千代の山を慕ってついていった大関北の富士がその直後の場所で初優勝した。こんな劇的なドラマを見せられたことが、大相撲から離れなくなりました。視点は監察委員を八百長Gメン、燃える要素があると強い北の富士を循環気質と呼んだ杉山桂四郎氏に。土俵の心は玉の海梅吉氏に、問題点を探るのは三宅充氏に、そして相撲の本質、真髄は小坂秀二氏に学んできました。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。

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