大相撲

■夏13日目 遠藤のリベンジ

2014年5月24日

一月場所に続き、13日目は土日並みに観客がはいった。
それもチケットの売れ行きのスピードは一月場所以上に
早かった。大観衆のなか、遠藤が栃煌山に8敗目をきっし、
負け越しが決まった。観客の声援は誰よりも多いが期待に
応えられない結果となった。

七月場所の遠藤は横綱・大関との対戦がない地位まで
下がることになる。横綱が大鵬、柏戸、大関が出羽三羽烏
の栃ノ海、栃光、佐田の山が占めるなか、入幕8場所目と
いうスピード出世で初の学生出身大関になった豊山。
入幕6場所目で上位勝ち越し、12場所目で大関、16場所
目で横綱になった輪島。今まで遠藤を彼らと比較してきた。
それほど期待される逸材だった。

プロの将棋は対局が終わったあと感想戦というのがおこ
なわれる。お互いの指し手を分析するのだ。アマチュアの
将棋なら勝てば勝ったと喜んでおしまいである。しかし、
プロは違う。なぜ、負けたかを徹底的に分析するのだ。

今の遠藤に必要なのはこの姿勢である。なぜ負けたかを
あらゆる角度から分析することだ。勝つためにはどう
したらいいか。どういう稽古をすべきか。初代若乃花は
大勢の家族を養うために、必死の稽古をした。大鵬は
5大関を相手に何度もまわした稽古をした。うまい相撲
というのは実は自分が十分に力を出せる体勢がつくれる
力士である。次に上位とあたるときは遠藤はうまい相撲で
リベンジすべきである。
140517七日目力士入場 341

 

 

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denkouriki

無類の相撲好き。きっかけは昭和42年、九重(元千代の山)が分家独立を許さない不文律の出羽海部屋から破門独立したことです。そのさい、千代の山を慕ってついていった大関北の富士がその直後の場所で初優勝した。こんな劇的なドラマを見せられたことが、大相撲から離れなくなりました。視点は監察委員を八百長Gメン、燃える要素があると強い北の富士を循環気質と呼んだ杉山桂四郎氏に。土俵の心は玉の海梅吉氏に、問題点を探るのは三宅充氏に、そして相撲の本質、真髄は小坂秀二氏に学んできました。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。

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