■夏13日目 遠藤のリベンジ

一月場所に続き、13日目は土日並みに観客がはいった。
それもチケットの売れ行きのスピードは一月場所以上に
早かった。大観衆のなか、遠藤が栃煌山に8敗目をきっし、
負け越しが決まった。観客の声援は誰よりも多いが期待に
応えられない結果となった。
七月場所の遠藤は横綱・大関との対戦がない地位まで
下がることになる。横綱が大鵬、柏戸、大関が出羽三羽烏
の栃ノ海、栃光、佐田の山が占めるなか、入幕8場所目と
いうスピード出世で初の学生出身大関になった豊山。
入幕6場所目で上位勝ち越し、12場所目で大関、16場所
目で横綱になった輪島。今まで遠藤を彼らと比較してきた。
それほど期待される逸材だった。
プロの将棋は対局が終わったあと感想戦というのがおこ
なわれる。お互いの指し手を分析するのだ。アマチュアの
将棋なら勝てば勝ったと喜んでおしまいである。しかし、
プロは違う。なぜ、負けたかを徹底的に分析するのだ。
今の遠藤に必要なのはこの姿勢である。なぜ負けたかを
あらゆる角度から分析することだ。勝つためにはどう
したらいいか。どういう稽古をすべきか。初代若乃花は
大勢の家族を養うために、必死の稽古をした。大鵬は
5大関を相手に何度もまわした稽古をした。うまい相撲
というのは実は自分が十分に力を出せる体勢がつくれる
力士である。次に上位とあたるときは遠藤はうまい相撲で
リベンジすべきである。
140517七日目力士入場 341

 

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この記事を書いた人

日本経済新聞で15年間記者を務め、日経HRの編集者を経て独立。現在は大相撲を専門に取材するフリーライター。ほぼ毎場所、自ら土俵際で撮影している。にほんブログ村 相撲・大相撲カテゴリでランキング1位。

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