大相撲

■夏3日目 横綱、その宿命

2014年5月14日

日馬富士が3日目にして、鋭い立ち合いから前に出て、
豪風を倒した。初日、安易な引きで墓穴を掘り、2日目は
碧山に危ない相撲を取っただけに安堵したことだろう。

横綱は栄光の座であるとともに常勝を宿命づけられている。
そこには負けが込むと相撲に迷いがでて夜も寝られない
ことがあるという。大鵬は「横綱は孤独なものだよ」と
言った。人に言えないこと、頂点に立てばたつほど話せ
ないことがある。横綱のつらさである。綱の重圧につぶ
された横綱さえいた。

初代若乃花は横綱昇進後さらに猛稽古を重ね、責任を
果たした。「金星を与えると協会に負担をかけることに
なるからね」と語っている。横綱はほかの力士の何倍も
稽古が必要と言わている。稽古のなかから自信がつき、
横綱としての風格がでてくる。

横綱はほかのスポーツにない概念である。横綱はチャン
ピオンではない。チャンピオン同様の成績を何度もあげて
はじめてなれる存在である。常に土俵の中心であり、何
よりファンは強い横綱を見に来る。
20140513三日目幕内 919

 

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denkouriki

無類の相撲好き。きっかけは昭和42年、九重(元千代の山)が分家独立を許さない不文律の出羽海部屋から破門独立したことです。そのさい、千代の山を慕ってついていった大関北の富士がその直後の場所で初優勝した。こんな劇的なドラマを見せられたことが、大相撲から離れなくなりました。視点は監察委員を八百長Gメン、燃える要素があると強い北の富士を循環気質と呼んだ杉山桂四郎氏に。土俵の心は玉の海梅吉氏に、問題点を探るのは三宅充氏に、そして相撲の本質、真髄は小坂秀二氏に学んできました。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。

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