4日目の注目の一番は横綱鶴竜と超新星の遠藤の一番
である。先場所紙一重で鶴竜が勝ったが、もし遠藤が
勝っていれば鶴竜の横綱昇進は微妙だったかもしれない。
また、遠藤は勝ち越しの目があったかもしれない。それ
だけ明暗を分けた勝負だけに今日の一番に相撲ファンの
目が注がれた。
両者仕切り直すも制限時間いっぱい、大歓声のなか立ち
上がる。遠藤は額であたって突き放し。さらに二本差し。
鶴竜まわり込むも遠藤ついていって向こう正面に体をあず
けて寄り倒した。遠藤の勝因は終始積極的に攻めたことで
ある。同時に喜び勇んであわてて出ていくこともなかった
ことである。先場所の相撲から学んだ結果だろう。気を
よくした遠藤の今後の横綱・大関戦が見ものである。
輪島が上位で勝ちこしたのは入幕6場所目、11勝4敗で
敢闘賞を受賞している。その後三役に定着した。豊山
(内田)は入幕2場所目で上位勝ち越し。その後2場所
負け越してから12勝、12勝、13勝で入幕8場所目で大関に
昇進している。遠藤は現在入幕5場所目である。遠藤の
上位勝ち越しは果たしてなるか。