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四股名あれこれ

歌唱力抜群の勢と歌う「勢とカラオケ大会」で一緒に歌う
方を募集したところ、定員10人に対し1340人も応募が
来たという。相撲協会のツイッターのフォロワー4万人
突破を記念して、交流イベント企画として実現した。
ところで、勢のように1文字の四股名はどれくらいある
のだろうか。栃乃若の前名「李(り)」や幕下の「蘇
(いける)」がいるが、際限がないので幕内力士の最終
四股名に限定する。真っ先に思い浮かぶのは横綱の曙
(あけぼの)、同じく鳳(おおとり=江戸時代にも同名て
力士がいる)である。年寄名はかつての四股名だから
雷(いかずち=江戸文化9年音羽山の改名によって登場)
もある。
調べてみると1903(明治36)年に入幕した甲(かぶと)が
いる。番付上最終四股名は立川ではと思われるかもしれ
ないが、これは二枚鑑札(現役と師匠を兼ねるもので
現在は禁止されている)で立川は年寄名である。
そのほかの1文字四股名は江戸時代にまでさかのぼる。
難解な読みがいくつかあるが、時代を感じさせる。
静(しずか)
鯱(しゃちほこ)
梁(うつばり) 
階(きざはし)
糸へんに環の右※文字コードにない(おだまき)
頂(いただき)
鉞(まさかり)
璞(あらたま)
鉱(あらがね)
錦(にしき)
1文字四股名は必ずしも多くなかっただけに勢の四股名は
貴重である。十両の魁が新入幕を果たせば仲間入りとなるが
その日はいつになるだうか。
次に四股名の頭に一から十がつく四股名をあげてみる。
読み方に制限はなく、五を「ご」と読んでも「いつつ」と
読んでもかまわない。ただし十三は13、五十は50と判断
するので対象外である。幕内力士で、最終四股名が対象。
上段が昭和以降、下段は参考として明治・大正時代の力士。
同名四股名は新しい力士の時代を優先した。
●一 
一乃矢、一渡
一ノ濱、、一湊、一力
●二
二子岳、二瀬山、二瀬川
 
●三
三杉里、三杉磯、三重ノ海、三根山、三熊山
三濱洋
●四
四海波
●五
五城桜、五ッ洋、五ッ海、五ッ嶋
五所草
●六
なし
●七
七ッ海、
●八
八染、八方山
八甲山、八嶋山
●九
九ヶ錦、九州山、九州錦、
●十
十文字、十勝岩 
四は少なく、六はいない。江戸時代にまで広げると
六ヶ峰という力士がいるが、惜しくも?改名して
しまった。
ほかに例えば二所ノ関系以外で頭に若の字がつく
力士は誰か? 富士のつく力士はどれくらいいる?
四股名の興味は様々あるので自分なりに見つけると
大相撲は別の楽しみが見つけられる。
<写真は勢>
140614鶴竜横綱昇進披露宴 327
 

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この記事を書いた人

無類の相撲好き。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。お問い合わせなどあれば管理をお願いしてる masaguramさんまでX(Twitter)ください。

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