激しく降る雨でも大勢の観客で埋め尽くされた国技館。
ここへきて白鵬がよもや、いや負けるべくして豪栄道に
負けた。5日目に白鵬の相撲の乱れを書いた。前日の
栃煌山戦にも見られた。白鵬の敗因は豪栄道の体勢を
くずし、喜び勇んで出ていったがかわされたて体勢を
悪くしたことだ。
優勝は1敗で白鵬と稀勢の里がならんだ。2敗組の日馬
富士、勢の可能性はあるか。前日白鵬が差をつけていると
書いたそばから一転してしまった。勢はまだ上位を勝ち
ぬく力はない。日馬富士は白鵬、稀勢の里を倒すことが
必要条件である。簡単ではない
稀勢の里は白鵬との勝負に全力を尽くすことである。
勝てば1差をつけて、日馬富士、鶴竜戦に臨める。
両横綱戦も楽ではないだけに予断は許さない。白鵬が
稀勢の里に勝てば優勝に大きく近づく。優勝のがかかった
この一番をものにしている点からやや白鵬が有利とみる。
日本人の久方ぶりの優勝はなるか。32回超えを目指す
白鵬か。運命の一番は迫る。