大相撲

白鵬・大鵬・千代の富士3強の比較

2014年8月13日

白鵬が七月場所で30回目の優勝を達成した。これまで
30回以上優勝したのは大鵬と千代の富士のみである。そこ
で同じ30回でも白鵬の到達スピードは大鵬・千代の富士
より早いのか遅いのか、30回に到達した時点での勝率
ナンバー1は誰か。初優勝から30回優勝まで、白鵬を
位置づけをしてみた。なお、年齢別優勝は2014年3月13日
■春四日目常勝白鵬の優勝回数を推論するを参照して
いただきたい。

■初優勝から30回目の優勝までのデータ
3横綱    10回目の優勝 20回目の優勝 30回目の優勝 勝利 敗北 休場 勝率
白鵬      18場所目       33場所目        49場所目    637   83  15  8割8分5厘
大鵬       15場所目    34場所目      52場所目    582  93  105  8割6分2厘
千代の富士24場所目      37場所目        55場所目     626  104   95  8割5分8厘

初優勝から10回目の優勝こそ大鵬がリードしたが、20回目、
30回目は白鵬がトップである。それだけではない。初優勝
から30回目の優勝までの勝率もトップである。1場所13.28
勝という驚異の数字である。

大鵬・千代の富士の数字はけして見劣りするものでは
ない。大横綱にふさわしい値である。白鵬は2人の先輩
横綱を超えている。まさに超人的である。その要因は
なんといっても白鵬の休場の少なさにある。これほど
休場の少ない横綱は珍しい。

超人白鵬にとって32回の最高優勝回数は単なる通過点に
すぎない。では36回はどうだろうか。36回という数字は
年2場所時代の12回優勝の双葉山が年6場所なら36回
優勝できたという理窟から出た数字である。もちろん
これは単なる数字の遊びにすぎない。年6場所になれば
ケガの対処が難しくなる、体力の消耗が激しく、限界が
早くきてしまうというマイナス面があるので、双葉山が
年6場所で何回優勝できるかというのは誰にもわからない。

大鵬が引退したとき、年6場所時代の申し子として、
連覇、優勝回数は破れないのではといわれた。連覇は
すでに破れた。白鵬は前人未到の道を進まんとしている。
140727千秋楽表彰 038

 

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  • この記事を書いた人

denkouriki

無類の相撲好き。きっかけは昭和42年、九重(元千代の山)が分家独立を許さない不文律の出羽海部屋から破門独立したことです。そのさい、千代の山を慕ってついていった大関北の富士がその直後の場所で初優勝した。こんな劇的なドラマを見せられたことが、大相撲から離れなくなりました。視点は監察委員を八百長Gメン、燃える要素があると強い北の富士を循環気質と呼んだ杉山桂四郎氏に。土俵の心は玉の海梅吉氏に、問題点を探るのは三宅充氏に、そして相撲の本質、真髄は小坂秀二氏に学んできました。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。

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