大相撲

■夏9日目 熱戦賞の制定

2014年5月20日

土俵の充実が叫ばれて久しい。だが、具体策となると
簡単ではない。しいて言うなら稽古につぐ稽古だが、
お題目だけになりそうである。

土俵の充実でひとつだけ大きく変わったことがあった。
古い映像をご覧になった方はお気づきだろうが、両者
手をおろさずに立ち上がっている相撲を目にする。立ち
合い手をおろさなくなったのは横綱でいえば栃錦から
である。それがいまでは両者がきちんと手をおろす正常な
カタチになった。

ときどき手をつくと表現する方がいる。だが、きちんと
腰を割って仕切れば手は自然とおりるのであって、つきに
いくものではない。

9日目の土俵は値千金の熱戦が続いた。稀勢の里対嘉風は
両者の攻防激しく、あわや稀勢の里敗れるかという寸前の
展開から何度も残し、両者力いっぱいの大相撲の末最後は
しのいだ稀勢の里が勝利した。日馬富士対松鳳山ももてる
力を十二分にだしあった内容ある相撲だった。注目の
白鵬-遠藤戦は予想外の展開となった。一気に走った白鵬
が遠藤を寄り倒した。

さてそこで提案である。熱戦賞を制定して、場所一番の
熱戦を展開した両力士を表彰してはいかがだろうか。前日、
横綱鶴竜が全敗の宝富士に対してみせた一瞬の変化相撲
より、ファンは両者力の限りの相撲が見たいのだ。その
ためにも熱戦賞の制定を望む。
<写真は稀勢の里対嘉風>
九日目
 

 

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denkouriki

無類の相撲好き。きっかけは昭和42年、九重(元千代の山)が分家独立を許さない不文律の出羽海部屋から破門独立したことです。そのさい、千代の山を慕ってついていった大関北の富士がその直後の場所で初優勝した。こんな劇的なドラマを見せられたことが、大相撲から離れなくなりました。視点は監察委員を八百長Gメン、燃える要素があると強い北の富士を循環気質と呼んだ杉山桂四郎氏に。土俵の心は玉の海梅吉氏に、問題点を探るのは三宅充氏に、そして相撲の本質、真髄は小坂秀二氏に学んできました。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。

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