1970(昭和45)年は北の富士・玉の海が同日横綱に昇進し、
前乃山、大麒麟が大関に昇進した年である。また、貴ノ花
が20歳で入籍した年でもある。その当時の資料から興味
深い記事を見つけた。北埼病院長新井たかし氏(当時)に
よる決まり手の好みによる性格テストである。
相撲の決まり手の分類法はいろいろあるが、記事では主要
な技にそって記述してある。全文は長くなるのでポイント
を絞って紹介してみる。あなたはどの決まり手がお好み
ですか。
まずは土俵から出す技に関して
◆寄り切りを好む人
正直でオーソドックス好みであり、一面力の信仰者で
ある。正義派、理論派、権力好みの面がある。自信家で
自分の生き方に固執し、人の忠告に耳を貸さない人が
多い。
◆突き出しの好きな人
成功一途に突進して反省や心理的屈折を持たない。短期
決戦型でイチかバチかの大バクチも打つ。短期で強気だが、
過程を楽しむより、結果だけを問題にする。
次に比較的よく見られる投げ技はどうか。
◆上手投げ・下手投げの好きな方
学究肌で業績を常に重視する。実力派で偏向を嫌い、
どんな手でも打てるフレキシビリティーを身上とする。常に
どんな手でも打てるフレキシビリティーを身上とする。常に
すぐれた1点を自覚し、その誇りに生きる優等生。社長型
ではなく有能な専務型。
◆肩透かし・はたき込みの好きな人
才人型で相手を翻弄して喜ぶ。才知を誇り変わり身の
早さが身上。努力を積み上げていくのは不得手。運を
信じ、ギャンブルを好み人の意表をついて生きるのを信条
とする。
◆外掛け・内掛けの好きな人
職人肌の技術屋タイプ。手先の器用さ、技術に自信があり、
仕事の出来上がりを常に気にする。盆栽やカメラの趣味
などでコクのある小世界を持っている。
最近はめったに見られなくなった技2つ。
◆つり出しを好む人
慎重に構えて物事をとことん点検する。はっきり決着を
つけないと気がすまない性分。時運や偶然を信ぜず、自分
の力でやり遂げる主義。下手に助勢してもらうことを嫌う。
◆うっちゃりの好きな人
スリルとサスペンス派。好んで波乱を求めるが、収拾に
ついては自信家である。人生に味わいを求め、多芸で反
主流派だが、ドロップアウトして体制外へ飛び出すことは
ない。
主流派だが、ドロップアウトして体制外へ飛び出すことは
ない。
代表的な技の好みによる性格テストだが、あたっていたで
しょうか。
<蔵前国技館の絵葉書>