大相撲– category –
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旭大星の出世街道
北海道出身の幕内力士が久々に誕生した。かつて北海道といえば青森をしのぐ相撲王国だった。なにしろ横綱を戦後だけで8人誕生している。その中には大横綱大鵬、北の湖、千代の富士が含まれている。近年、北海道出身の幕内力士はいなく、旭大星は貴重な存... -
五月場所番付の明暗分けた分岐点
風薫る五月場所の番付が祝日に発表された。三役候補は珍しく(?)6人いた。東関脇 御嶽海 7勝8敗西関脇 栃ノ心 10勝5敗西小結 逸ノ城 9勝6敗東筆頭 遠藤 9勝6敗西筆頭 玉鷲 9勝6敗東6枚目魁聖 12勝3敗文句なしは栃ノ心、逸... -
大相撲優勝・次点力士7 平成前期
平成は来年(2019年)4月、今上天皇退位により終了予定である。そこで平成は前期・中期・後期に分けて優勝・次点力士に触れていくことにする。次点は当然優勝者に次ぐ成績の力士だが、横綱・大関と対戦のない力士及び部分対戦力士ははずした。複数いると... -
大関の条件
大関というのは協会の看板である。関脇までは勝ち越しで上がれるが、大関となると好成績の連続で初めてなれる地位である。協会から使者が赴き、伝達式によって大関に昇進したことを伝える。大関になった力士は口上を述べる。これだけでも大関の特別扱いが... -
大相撲優勝・次点力士6 昭和50、60年代
昭和51年から輪島と北の湖が本格的に対抗する時代へ突入した。次点は当然優勝者に次ぐ成績の力士だが、横綱・大関と対戦のない力士及び部分対戦力士ははずした。複数いるときは上位力士とした。この時期優勝・次点を輪島、北の湖で連ねたことが7回ある。... -
大英断!幕内・十両の大幅枚数削減
現在幕内の人数は42人、十両は28人である。平成14年十一月場所では幕内40人、十両26人であった。平成15年から北の湖理事長が公傷制度廃止を決定した。これは常に休場者が出る現状に楔を打つためであった。その救済措置として一月場所から幕内を2人、十両... -
大相撲優勝・次点力士5 昭和40年代
昭和40年から部屋別総当たり制が始まった。これはNHK解説者の玉の海梅吉氏が、時津風(元双葉山)理事長に進言したことに始まる。時津風理事長は、好取組が増えるという世論をバックに協会内の反対論を「いまや人情におぼれているときではない」と一括... -
今は昔 系統別総当たり制
系統別総当たり制は昭和7年から昭和14年及び昭和22年夏場所から昭和39年十一月場所に施行された取組編成方法である。それでは系統別総当たり制とはいったいどういうものか。本家、分家を中心として大阪相撲の流れの部屋を組み込んだものが系統である。具... -
大相撲優勝・次点力士4 昭和30年代
昭和33年名古屋が本場所に昇格し、年6場所制がスタートした。あまりの間隔の短さに「優勝候補は先場所の優勝者になるのでは」という見方がされたほどであった。また、大日本相撲協会が日本相撲協会に改称した年でもある。<栃錦のブロマイド>次点は当然... -
外国人力士の先駆け高見山
今でこそ外国人力士は珍しくもないし、人数も大勢いる。現代なら情報がはいりやすいし、先人が築いてきた道を歩んでいける。ところが純粋な外国人力士第1号となるとそうはいかない。大相撲で成功した外国人第1号が高見山である。高見山はどういういきさ... -
大相撲優勝・次点力士3 戦前~戦後 場所数変遷期
昭和7年から系統別総当たり制になった取組は、昭和15年東西制に戻った。これは出羽海部屋の力士が半数近くなったことが大きかった。9年ぶりの復活だが、以前の東西制を知る力士は、男女ノ川、幡瀬川くらいになっていた。次点は当然優勝者に次ぐ成績の力... -
貴乃花の再出発
貴乃花親方が貴乃花一門の一門名を返上した。ゼロからのスタートに貴乃花という一門名はふさわしくないとの判断である。一門を解散するとかはなさそうだが、自分が一門を離脱するということに関しては微妙である。<日刊スポーツの記事>それにしても、... -
大相撲優勝・次点力士2 戦前編
大正15年4月、摂政宮殿下(後の昭和天皇)の御下賜の金一封で賜杯がつくられた。当時は摂政賜杯と呼ばれ、幕内最優秀成績者に渡されることになった。大正15年春場所から協会が個人優勝制度を正式にスタートさせ、表彰するようになった。それにともない、... -
大相撲優勝・次点力士1 明治・大正編
かつて相撲博物館は優勝力士100人と称した展示をおこなった。この優勝というのは実は両国国技館が開設された明治42年夏場所を起点としているものだった。これは時事新報社が幕内最高成績力士の額を国技館に掲げたものであった。当然相撲協会の表彰はなかっ... -
協会の女人禁制の理由は不明確
ちびっこ相撲で女子が締め出された理由は「女の子に一生残るような傷を負わせてはいけない」というものだった。いかにもとってつけた理由である。ケガをするとしたら、力士の対応のまずさにある。またこれまで男女を問わず、一生残るケガをさせたケースが... -
横綱高安時期尚早論
高安が連続12勝をあげたことで、五月場所の成績次第では横綱昇進と意気込む方がいる。しかし、高安の大関の成績をつぶさにみると以下になる、9勝6敗 1勝2敗13休 8勝5敗2休 12勝3敗 12勝3敗つまり高安は大関としては不成績が続いた後、連続12勝し... -
異常人気が続く大相撲
最近の相撲チケットは1日というより短時間で完売する傾向が続いている。土日ともなると数分である。まさに異常人気である。一昔前プロ野球といえば巨人戦の中継が中心だった時代、巨人戦のチケットはプラチナペーパーと呼ばれていた。いまや大相撲のチケ... -
土俵の変遷
古代・中世に土俵はなかった。従ってすもうといっても力比べや殺伐とした荒っぽい格闘技であったと思われる。日本書紀にある野見宿禰(のみのすくね)と当麻蹴速(たいまのけはや)の戦いは古代の話である。信長が少女に相撲をとらせたというが、これはど... -
まだまだ続く土俵女人禁制問題
伝統に配慮して、古くからのしきたりでという言葉でこれまで、女性が土俵に上がるのを拒んできた。それでは女性はなぜ土俵に上がれないのか。その理由は公の場ではけして話されることはなかった。<土俵>その行き着く先はけして口にはできない女性は穢れ... -
平成30年五月場所チケット事情
五月場所の前売りが始まった。大相撲は暴行や命より優先されるしきたりなど不祥事続きであるが、チケットの売れ行きにまったく影響が出ていない。むしろ、悪名は無名に優るかのごとく話題が尽きることのない大相撲が、脚光を浴びてすさまじい売れ行きにな... -
土俵女人禁制問題再び
土俵の女人禁制が波紋を続けている。宝塚市の巡業で女性市長が土俵で挨拶をしたい旨申し入れたが、拒否された。そのため土俵下の挨拶となった。挨拶では「女性市長ですが人間です。男性の市長は土俵の上に立ってご挨拶します。(中略)女性ということで土... -
永遠のテーマ?女性土俵問題
舞鶴巡業で思わぬことが起こった。舞鶴市長が挨拶中に土俵に倒れて動かなくなったのである。この緊急事態に土俵に駆けつけ応急処置をほどこした中に女性が何人か含まれていた。女性は心臓マッサージを開始。場内アナウンス担当の行司は周囲の声もあり、「... -
鶴竜優勝の足跡
三月場所は千秋楽を待たずに鶴竜が4回目の優勝を決めた。昨年(平成29年)は6場所中5度休場という窮地に陥った。フル出場した三月場所も10勝5敗と平凡な成績に終わっている。それを思えば、よく立ち直ったものである。<H30年三月場所 鶴竜4回目の優... -
40回優勝の白鵬でも破れない優勝記録
2勤1休のペースできた白鵬が三月場所休場して、初めて連続休場した。既に前人未到の40回優勝を達成して偉大な横綱にかわりはない。しかし、そんな白鵬でも優勝に関する記録で抜けない記録が実はある。<白鵬の優勝パレード 旗手石浦>◆入幕した年から引... -
貴乃花親方の変身
貴乃花親方がこれまでの言動を平謝りに謝って一見落着した。平成28年の理事長選挙に2対6で敗れたときは「すがすがしい気持ち」とか「八角理事長のもとで」と語っていたが、日馬富士暴行事件勃発後に協会首脳と表立った対立関係にはいった。その言動は留... -
相撲界の暴行はなくせるか
暴行はよくない、と言葉で言うのは簡単である。関取・親方を集めて戒めてもいっこうになくならない。男社会で共同生活、上下関係がつきものの相撲ムラでは、脈々と伝わってきた暴行の伝統がある。貴ノ岩の暴行現場にいながら、誰もすぐにとめようとしなか... -
最悪の事態は避けられた貴乃花
今日の理事会で貴乃花親方と貴公俊の処分が決まった。貴乃花親方は委員から年寄への降格、貴公俊は1場所出場停止であった。貴乃花親方への処分は最下位クラスという厳しいものであるが、最悪の事態は避けられた。年寄は主に新米親方が最初に入るクラスで... -
今までの貴乃花をかなぐり捨てた貴乃花
臨時年寄総会が大阪で開かれ、貴乃花親方に説明を求めたという。協会のルールをこれほど守れないのなら契約解除もという声が事前にあったようだ。契約というのは協会から部屋をもって弟子を育成する委託契約を指す。その契約を解除するという意見があると... -
平成30年三月場所総評 土俵編
★相撲人気は相変わらずの過熱で、15日間満員御礼となった。どんな不祥事も人気に影響は出ていない。異質の人気といえる。以前はスーパースターでもっていたが、今は個々の思い入れの力士や楽しみ方の幅が広がっている。★今場所も十両以上8人と多くの休場... -
平成30年三月場所総評 不祥事編
★場所中またしても不祥事が発生した。貴公俊が控えに入る連絡が遅れたという理由で序二段の付け人を支度部屋という他の力士の目前でぶん殴った。貴公俊は控えに入るのが遅れ、走って入るはめになった。明らかに怒りにまかせて場所を選ばず暴行に及んだ。場... -
■春千秋楽 優勝予想は難しい時期に突入
千秋楽結びの一番は、出る高安、まわりこむ鶴竜。行司は鶴竜にあげたが、物言いがついて長い長い協議となった。結果は取り直しとなった。鶴竜の引き技はもう効かない。出る高安を止めない限り、鶴竜に勝ち目はない。出足を止めるには鋭く踏み込んで前褌を... -
■春14日目 優勝をかけた実力者の激突なし
鶴竜が大阪のヒーロー豪栄道相手に引き足早く、13勝目をあげ千秋楽を待たずに優勝を決めた。今場所も優勝をかけた実力者同士の激突は見られなかった。魁聖は鶴竜に比べると対戦相手が大関戦なし、関脇戦なしのゆるやかで、見かけ上の優勝圏内力士に過ぎな... -
■春13日目 明るくない近未来の大相撲
鶴竜か魁聖か。優勝争いは結びの一番にかかっていた。そこには意外な結果が待ち受けていた。誰もが予想しない立ち合い一瞬で魁聖が土俵にはって勝負が決着した。これで鶴竜は1敗を守り、後続に2差をつけ優勝に大きく前進した。鶴竜は場所前出場が危ぶま... -
■春12日目 そして優勝圏内は全員敗れ去った
明日13日目は全勝鶴竜と1敗魁聖が組まれることになった。これはこれで喜ばしい。その代わり鶴竜対御嶽海の横綱対関脇戦はなくなったことになる。小結以上は役力士なのだから、リーグ戦が当然である。この点が物足りない。かつて貴闘力が平幕優勝したと... -
■春11日目 疑問だらけの魁聖の対戦相手
魁聖は10日目、2敗の小結逸ノ城と対戦した。右四つがっぷりの力相撲の末、寄り切られて1敗をきっした。ここまではいい。だが、今日の相手はわずか3勝しかしていない貴景勝である。期待の若手とはいえ、いつもの迫力はみられない。なぜ1敗の魁聖の相手... -
■春10日目 峰崎部屋の某力士休場
今日から峰崎部屋の某力士が休場した。暴行を受けた弟弟子(引退)の父が親方に手紙を書き、親方が本人に確認しての処置であった。相撲界の暴行体質は、ミスを痛みで償え、とか痛みで物事を覚えろからきていて、長い歴史のなかで積み重ね、育まれてきた。... -
■春9日目 相撲界の懲りない面々
鶴竜は正代相手に押し込まれ、ゆさぶられ今場所最も危ない相撲であった。最後は正代が勢い余って、土俵を飛び出した一番だった。鶴竜の明日の相手は千代丸である。それ以降は逸ノ城、栃ノ心、御嶽海、豪栄道、高安となると、魁聖との対戦はなくなることに... -
■春8日目 場所の行方
8日目にして優勝圏内の力士がだいぶしぼられてきた。全勝 鶴竜 2敗 高安 豪栄道 栃ノ心 逸ノ城魁聖が全勝だが、上位戦が皆無なので今のままでは優勝に値しない。特に近年は取組編成がへたくそなので、平幕中位以下が好成績をあげても上位戦がない... -
■春7日目 鶴竜、優勝への道
結びの一番、鶴竜の対戦相手は難敵の貴景勝である。貴景勝の突き押しは破壊力がある。立ち合い間違えると窮地に陥る恐れがある。だが、果敢に攻めていったのは鶴竜であった。いっぺんに貴景勝を西土俵に追い詰めもっていった。勝負あったかに見えたが、物... -
◆お知らせ 賢明な読者の皆様へ
土俵の目撃者をいつもご愛読いただき誠にありがとうございます。足を使い、この目で見た生の大相撲をお届けするために三月場所の7日目から千秋楽まで大阪府立体育館で観戦します。大阪から新たな視点や大阪情報を送ります。その日のうちに掲載していく予... -
■春6日目 サバイバル戦は中盤戦から始まっている
今場所は白鵬、稀勢の里が休場している関係で横綱・大関と対戦する地位は前頭東5枚目の千代丸までである。優勝は12勝3敗も考えられるが、早めの3敗では優勝は難しい。2敗までの力士もこれから星のつぶしあいになる。1敗御嶽海は信用できるのだろうか... -
■春5日目 気合が違った取り直しの鶴竜
4日連続1時間切れという前代未聞の総合の相撲中継が、久々に正常にもどった。それもつかの間の正常である、明日からはピョンチャンパラリンピックでどう変更になるかわかったものではない。そしてこの先も油断はできない。国会で証人喚問が実施されそう... -
■春4日目 戦国場所と化してきた大阪
この日、豪栄道が遠藤に敗れ、早くも2敗となった。先場所優勝の栃ノ心が貴景勝と激しい相撲のなか、紙一重で敗れ2敗となった。三月場所は場所前から優勝争いが話題にならなかった。それは絶対強者がいなく、出場する横綱は不安要素を抱える状態だったか... -
■春3日目 一人横綱を苦としないモンゴル勢
出場唯一の横綱鶴竜の対戦相手は難敵の玉鷲である。昨年の一月場所、三月場所、先場所と負けていて目下3連敗中。3日目にして試練の一番になった。だが、相撲は突き合いから突き起こしておいて、瞬時にはたきこんだ。落ち着いた取り口であり、危なげなか... -
■春2日目 実力者玉鷲、栃ノ心戦を制す
2日目の注目の一番は関脇栃ノ心対玉鷲戦である。この一番、2月のトーナメント大会の決勝戦の組み合わせである。このときは、力強さの栃ノ心が一月場所の勢いのまま優勝した。関脇以下の実力者同士の対戦が、早くも実現したわけである。ただ、対戦成績は1... -
■春 初日 勝負どころ5番+1
大相撲が始まった。だが2横綱と若手精鋭の阿武咲が休場しているせいか、上位が手薄で何か取組が寂しく感じる。そんななか、貴ノ岩が十両で復帰した。十両の取組が始まって3番目に登場。ひときわ多い拍手で迎えられた。相手は追手風部屋で英乃海の弟翔猿... -
別の様相をみせてきた暴行事件
9日、理事会・年寄総会がおこなわれたが、貴乃花親方はなぜか所用で欠席した。協会の許可なく、独白番組に出演したことが議題の1つとしてあった。その貴乃花親方が、突如内閣府に告発状を提出した。午後10頃マスコミにFAXしたため、それ以降のニュー... -
3横綱時代の休場
三月場所は結局白鵬が休場、鶴竜、貴ノ岩が出場することになった。ただし、15日間務まるとは限らない要因を含んでいる。場合によっては3横綱休場のケースが出てくるかもしれない。白鵬、日馬富士、鶴竜、稀勢の里の4横綱の皆勤はついに1度もなかった。... -
稀勢の里復帰への道
横綱稀勢の里の休場が正式に決定した。これで6場所連続休場である。1勝5敗9休と惨敗して、途中休場した一月場所からでは十分な稽古とはいかなかった。稀勢の里はもう後がないのだから、休場もやむを得なかった。<牛久の稀勢の里>ただし、必死になっ... -
高安に優勝のチャンス
先場所は栃ノ心の優勝にわいて目立たなかったが、次点は12勝3敗の高安だった。高安が久々に好成績をあげたわけである。高安は昨年の大阪場所で自己最高の12勝3敗の成績で、大関の足固めをした。だが、大関に昇進したとたん、9勝6敗、1勝2敗12休、8... -
看板に偽りあり
稀勢の里が一門の連合稽古を欠席したことで、休場濃厚の見出しが出た。しかし、稀勢の里は最初から初日を目指しての稽古ではなかったから、いまさらという感がする。稀勢の里はもう後がない。出場するときは最好調のときのみである。<H29年11月 稀勢の... -
栃ノ心カモと苦手
一月場所、見事に初優勝を飾った栃ノ心。終盤逸ノ城、松鳳山と対戦したが、実は両力士とも栃ノ心にとってはそれほど取りにくい対戦相手ではなかった。両力士に勝ったことによって十両以上の対戦成績は逸ノ城には11勝5敗(十両優勝決定戦を含む)となった... -
目が離せないホープ炎鵬の相撲
炎鵬が十両に昇進して、関取の仲間入りをした。一月場所は幕下東6枚目で4勝3敗の成績だから、普通なら十両昇進はありえない。ところが一月場所は十両から幕下へ陥落する力士が、休場力士を含め7人という量産ぶりの幸運も手伝って、炎鵬は最下位(14枚... -
三月場所、3横綱の行方
昨年の九月場所、白鵬、稀勢の里、鶴竜の3横綱が初日から休場したのは記憶に新しい。ところが下手をすると来る三月場所で歴史が繰り返される恐れがあるかもしれない。再び看板のいない場所になるのか。<一月場所玉鷲に敗れた鶴竜>横綱は出場する以上優... -
本場所の土俵に復帰できるのか!貴ノ岩
これまで京都入りしてから、貴ノ岩が稽古する様子が稽古場の外から伝えられていた。今日突如短いながらも貴乃花親方とともに記者会見がおこなわれた。事件に関しては貴乃花親方が制止し、語られることはなかった。気になったのは始動が遅かったこと。申し... -
新たな不祥事勃発で問われる公益財団法人
留まることのない協会の不祥事。三月場所を前にして、2年前の十一月場所中におきたとんでもない事件の疑惑が浮上してきた。10代の現役力士が福岡で10代の少女に無理やりわいせつに及んだ疑いが出てきた。すでに1月中旬書類送検されていた。この力士は、... -
横綱の皆勤場所数
来る三月場所で白鵬の横綱在位場所数が、北の湖を抜いて64場所になる。実に10年半を超えて横綱に在位し、なおかつ単独首位になるわけである。北の湖に続くのは、千代の富士の59場所、大鵬の58場所となる。しかし、横綱在位場所数といっても、横綱は降格し... -
波乱の春か三月場所番付発表
三月場所の番付が発表された。先場所横綱・大関と対戦する地位で勝ち越した関脇以下の力士は4人。御嶽海、逸ノ城、栃ノ心、千代大龍の4力士である。前場所優勝した栃ノ心が関脇に返り咲いたのをはじめ。4人で関脇・小結を占めた。<優勝した栃ノ心(右... -
数字で比較する双葉山・大鵬・白鵬3
5.優勝回数( )は全勝双葉山 12回(8回)大鵬 32回(8回)白鵬 40回(13回)年2場所制の双葉山が6場所制なら何回優勝できただろうか。3倍の36回かというと、そうは言い切れない。年2場所時代で1回優勝の出羽湊は年6場所なら3回優勝で... -
数字で比較する双葉山・大鵬・白鵬2
2.大関・横綱の勝率協会の看板となり、責任ある地位になる大関・横綱時代の勝率はどうか。双葉山 204勝24敗22休 勝率8割9分5厘大鵬 680勝120敗136休 勝率8割5分白鵬 851勝122敗77休 勝率8割7分5厘双葉山が大関時代を全勝で通過したのに対... -
数字で比較する双葉山・大鵬・白鵬1
<双葉山>昭和・平成の3強を選ぶとすると双葉山、大鵬、白鵬であるならば、異論は少ないであろう。改めてこの3強を数字で比較してみる。数字といっても双葉山は年2場所の力士であり、1場所の日数も現在のように15日制ではなく、まちまちである。また... -
玉の海梅吉氏が語る双葉山の強さ2
双葉山対玉ノ海戦は、双葉山が69連勝の途上であったことも加わって、昭和11年夏場所の初顔から5連敗であった。それでも唯一勝ったときがあった。昭和14年春場所である実は昭和14年春場所は歴史的な場所となった。無敵双葉山が新鋭安芸ノ海に敗れ、69連勝... -
大関時代より弱い今の稀勢の里
久々に会った相撲仲間が開口一番こう言った。「稀勢の里は一段と弱くなったね。大関時代より弱いのではないか」稀勢の里は確かに攻撃力も防御力も鈍い。大関時代より弱いと言われても反論のしようがない。横綱が大関時代より弱い。それは稀勢の里にとって... -
玉の海梅吉氏が語る双葉山の強さ1
双葉山の強さを語れる世代はほとんどいないと思われるほど、時は過ぎ去っていった。もはや双葉山は遠い昔の存在になりつつある。しかし、今から約50年前の昭和42年、専門誌「大相撲」(読売新聞社発行)名古屋場所展望号で双葉山と大鵬を比較する企画が打... -
平成30年三月場所チケットネット事情
三月場所のチケットは発売当日数時間で売り切れた。それから2週間が経過した。チケットは今どんな状態か。公式では売り切れでも、ネットではまだまだ見かけることができる。そこでネットのチケット状況をみてみることにした。チケット専門サイト最大手は... -
外国出身力士、親方への道
去る2月4日、朝赤龍の引退相撲がおこなわれた。朝赤龍は帰化していたため、協会に残り、親方業を務めていた。鶴竜も親方になるため帰化申請中というニュースが流れたことがあった。日馬富士も事件さえなければ、協会に残る意志があったともいわれている... -
敢闘賞竜電の出世街道
一月場所、新入幕の竜電は10勝5敗の好成績で敢闘賞を受賞した。竜電が土俵に上がると声援が飛ぶ。竜電は現在27歳である。これまでどのような出世街道を歩んできたのか、ふり返ってみよう竜電の初土俵は平成18年三月場所の前相撲である。同期には一月場所... -
貴乃花VS協会新たな闘争勃発3
昨年の十一月場所中、貴乃花と協会首脳の間で決定的な溝ができることになった。それは貴乃花が役員室に呼ばれたときのことである。「内々で済む話だろう」と被害届を取り下げるよう言われたことである。役員室にいたのは、八角(元北勝海)理事長と尾車(... -
気になる貴ノ岩の動向
2月中旬に入ったが、貴ノ岩はいっこうに土俵に姿を現さない。十一月場所、一月場所と休場してきた。この間稽古をしてきたわけではない。体は動かしているのかもしれないが、相撲で使う筋肉は土俵で培われる。<阿武咲対貴ノ岩 H29年九月場所千秋楽>そ... -
強さ持続!栃ノ心がトーナメントで優勝
日本大相撲トーナメント第42回大会が開催された。国技館に到着したら入場の列ができていた。以前国技館前テント村で知り合った彼は5時からに並んだという超人ぶり。筆者は10時15分に国技館に着いたが、正門が見える範囲であった。列は4、5人の幅であっ... -
貴乃花VS協会新たな闘争勃発2
2月7日に放送された「独占緊急特報!!貴乃花親方105日沈黙破りすべてを語る」は協会に申請がなかった、と協会側は怒り心頭である。テレビ朝日は報道の一環と見解の対立をみせ始めている貴乃花は巡業部長でありながら、協会へ報告しなかったことが批難さ... -
貴乃花VS協会新たな闘争勃発1
貴乃花親方がテレビ朝日の3時間半にも及ぶインタビューに答えた。これが7日2時間弱の枠で放送された。日馬富士の暴行が明るみになった昨年の11月14日以来だから、3ヶ月弱を経て初めて語ったことになる。いささか遅きに失した感はある。事件に関しては... -
不毛な理事長選
理事候補選挙は、各テレビ局でその仕組みが詳しく報道された。視聴者のなかには、選挙とは名ばかりで、あらかじめ一門で振り分けられた談合に、あきれ返った方もいらしたのでは。開かれた民主的な組織といえないと感じても不思議ではない。3月、理事候補... -
平成29年力士数の変遷
満員御礼が続く相撲協会にも泣き所がある。それは入門者数である。少子化、あるいは野球やサッカーなどの他のプロスポーツへの流出など、新弟子をとりまく環境は必ずしもいいとはいえない。去年1年間の力士数をみていこう。ここでいう力士数は番付に載っ... -
優勝栃ノ心の相撲内容を採点する
一月場所、栃ノ心はまさかの快進撃で快走。1敗で前半を折り返した。トップを走る横綱鶴竜が11日目から連敗すると、優勝戦線のトップに浮上。そのまま連戦連勝で突っ走り、14日目に優勝を決めた。左上手を取ると引きつけが強く、一月場所ほど力強さを発揮... -
平成30年大阪場所チケット事情
数々の不祥事後、大阪場所のチケットが発売された。売れ行きはどうか。一言でいうとまったく不祥事を感じさせない凄まじさである。千秋楽は数秒でなくなった。1枚購入して、もう1枚購入しようとしても次の瞬間すでになかった。相撲仲間は、土日祝日を狙... -
貴乃花玉砕で変わらぬ相撲界
自身の1票のみでいい。と理事候補戦に立候補し、定数10人無投票で決まる理事候補を避けんとした貴乃花。2票で落選という本当に玉砕結果に終わった。今回他の一門からの何票かはなかった。結果は以下である。なお、以前は弟子養成手腕がものを言った時代... -
理事候補選挙に物申す
一月場所が終了したと思ったら、話題はすぐさま理事候補選挙に移った。それも貴乃花一門から2人出馬して11人による投票になりそうだという。2人というのは貴乃花と阿武松(元益荒雄)である。そこで、各テレビ番組は一門の票を読み、さらに他の一門から... -
稀勢の里横綱の通信簿
5場所連続休場。4場所、負けがこんでの途中休場。待望の日本人横綱として人気を集めた稀勢の里が、追い詰められている。さすがに横綱審議委員会も途中休場は許されないと判断している。稀勢の里は一月場所で横綱1年たった。横綱の通信簿はどのようにな... -
平成30年一月場所総評
★今場所も一人横綱と3場所連続中である。白鵬、稀勢の里が途中休場して、またも一人横綱になった。白鵬は張り差し、かちあげが封印され、相撲になっていなかった。対戦相手も白鵬が張り差し、かちあげがこないから安心してぶつかれる。通常のかちあげは認... -
■初千秋楽 栃ノ心の今後
<遠藤を退け、14勝をあげた栃ノ心>幕内後半最初の取組は優勝栃ノ心対人気の遠藤戦である。遠藤はいい体勢をつくるも栃ノ心のパワーが打ち砕いた相撲となり14勝をあげた。これまで栃ノ心の幕内最高成績は3度ある12勝3敗であった。しかも横綱・大関との... -
■初14日目 栃ノ心悲願の初優勝
栃ノ心は控えにいた。観客は彼の取組を固唾を飲んで待っていた。しかし、後半戦最初の取組のため、前半最後の取組終了から間が入っていた。それでも観客は栃ノ心の取組を心待ちしていた。注目していた。今日優勝が決まるのか。明日へと延びるのか。土俵が... -
■初13日目 思わぬ方向に動き出した場所
ここへ来て、相撲界の不祥事のごとく、鶴竜の連敗が止まらない。13日目は5連敗中の関脇御嶽海戦だった。しかし、相撲内容は一方的に押され後退して負けた。鶴竜は3連敗。まるで先祖帰りしたかのような相撲である。せっかくの優勝のチャンスを自ら放棄す... -
■初12日目 暴行は相撲界の体質
<鶴竜、遠藤に敗れて2敗>鶴竜が遠藤を相手にまさかの連敗。こうまで弱々しい姿を露呈しては、優勝は遠のく一方である。10日目までの完璧な相撲がまったく失われてしまった。10勝して安堵感がでたのだろうか。それともどこか負傷しているのかと思うほど... -
■初11日目 優勝の行方
ここまでスキのない相撲を取ってきた鶴竜が、玉鷲に不覚をとった。それも負けを呼ぶはたきが出た。玉鷲はここまで7敗と成績は今一歩である。だが、油断できる相手でない。鶴竜は、玉鷲の調子が上がらないとみて、軽くあしらおうとしたのか。あるいは15日... -
■初10日目 栃ノ心の底力
中盤戦を終え、展開は変わってきた。万全の取り口の鶴竜。急速に勢いを失い3連敗となった御嶽海。力強い相撲で1敗を守った栃ノ心となった。ただ、鶴竜対栃ノ心戦は済んでいるのだから、いささか盛り上がりに欠ける展開である。それにしても今場所の栃ノ... -
■初9日目 不思議な相撲人気
相撲界にまたまた不祥事が発覚した。今月の3日大砂嵐が乗った車が追突事故を起こしていた。車を運転していたのは、大砂嵐か大砂嵐の妻か現時点では定かではない。大砂嵐だとしたら現役力士の運転を禁じた協会の規定に違反することになる。それだけではな... -
■初8日目 好調鶴竜を倒すのは誰
<鶴竜、正代を倒し全勝>場所前、優勝候補にあげられるのは、白鵬一人であった。その白鵬は歯車がくるって早々と休場してしまった。変わって浮上したのが、4場所連続休場明けの鶴竜である。この日も正代を問題なく一蹴して全勝街道を驀進中である。同じ... -
■初7日目混迷の時代は新しい英雄の出現を待望
鶴竜と栃ノ心の全勝対決が結びで実現。地位も対戦成績もはるかに上の鶴竜が、危なげなく寄り切った。今の鶴竜は充実している。結果論だが、思い切って十一月場所を全休したのがよかったと思う。稀勢の里が中途半端に出場して、結果を出せずに苦しんでいる... -
■初6日目 予想以上の健闘鶴竜
稀勢の里が休場したことによって、鶴竜は一人横綱の立場になった。鶴竜も稀勢の里同様4場所連続休場後の出場。この日全盛期は過ぎたが、油断はできない琴奨菊戦。相撲は琴奨菊の圧力に苦戦しながらも、しのいで逆襲し必死で寄り切った。鶴竜は横綱になっ... -
■初5日目 横綱の終焉
横綱白鵬が5日目から休場した。これまで2勤1休のペースできていた白鵬が、1勤1休へと変化した。それにしても4横綱時代の横綱はよく休む。どれくらい休んだかというと以下である。三月場所 白鵬五月場所 稀勢の里 鶴竜七月場所 稀勢の里 鶴竜&nb... -
■初4日目 限界!稀勢の里
稀勢の里が琴奨菊に敗れ、早くも3敗目になった。初日の貴景勝は勝利が逃げていったような負け方であった。だが、3日目の逸ノ城戦は正面から堂々と負けた。4日目の琴奨菊戦はもろい負け方であった。しかも、逸ノ城、琴奨菊は比較的取り易い相手であった... -
■初3日目 歯車がくるった白鵬
白鵬が北勝富士に対して何もできずに土俵を割った。白鵬は北勝富士をつかまえることも、突き押しで反撃もできずに、守りにまわされ押し出された。白鵬は初日から3日目まで何かピリッとしない。今場所の白鵬はいつもの白鵬ではない。<白鵬と北勝富士の立... -
■初2日目 変身鶴竜
鶴竜は想像以上に復活している。この日は前日稀勢の里を倒した若手の成長株貴景勝が相手である。だが、鶴竜は踏み込んで、突き押しを封じて圧勝してしまった。最近はひ弱な鶴竜のイメージしかなかっただけに、たくましく変身した鶴竜に目をみはった。まだ... -
■初 初日 3者3様の3横綱
今場所の見所の1つに4場所連続休場明けの稀勢の里と鶴竜がどこまで持ち直すか、が上げられる。4場所の成績は、稀勢の里が12勝15敗33休、鶴竜が3勝6敗51休と悲惨な結果を残している。ブランンク後の初日は誰しも不安ななかのスタートとなるのが常であ... -
H30年一月 横綱・大関に挑む10人のサムライ
明日から一月場所である。白鵬対阿武咲、稀勢の里対貴景勝、鶴竜対北勝富士と3横綱は若手で突き押しの破壊力抜群の3力士を迎える。いずれも難敵である。稀勢の里、鶴竜は4場所連続休場のあと土俵に戻ってくる。もう休場は許されないところまできている... -
残された2つの壁
取組編成で最大の注目は貴ノ岩の休場の診断書である。一月場所全休でも三月場所十両に残留するための条件が診断書の提出であった。巡業休場の診断書は未提出だっただけに気になったが、さすがにここは出す以外になかった。日馬富士の暴行事件で処分は終わ... -
ハンディキャップ戦に挑む白鵬
一月場所が近づいてきた。優勝候補をあげるとしたら、白鵬しかいない。同じ横綱の稀勢の里、鶴竜は4場所連続休場あけであり、不安要素がついてまわる。大関豪栄道、高安はコンスタントに13勝以上あげる力はない。そうみてくると、優勝候補は白鵬しかいな... -
次の大関は誰か
白鵬 32歳稀勢の里 31歳鶴竜 32歳豪栄道 31歳高安 27歳横綱と豪栄道は30歳以上。高安は27歳だが、28歳はそう遠くない。横綱、大関は全盛期を過ぎている。高安も大関に昇進する前の勢いが消えてしまった。横綱どころか、大関を守るのが精一杯である。... -
稀勢の里、決断の時
笑えないギャグがある。Q稀勢の里の得意技は A途中休場。昨年は3場所途中休場があった。いずれも負けが込んでの休場だった。目下4場所連続休場中である。稽古総見では、あまり目はでなかったようである。休場中の横綱は、自信がつくほどの稽古が...