大相撲

土俵女人禁制問題再び

2018年4月6日

土俵の女人禁制が波紋を続けている。宝塚市
の巡業で女性市長が土俵で挨拶をしたい旨
申し入れたが、拒否された。そのため土俵下
の挨拶となった。挨拶では「女性市長ですが
人間です。男性の市長は土俵の上に立って
ご挨拶します。(中略)女性ということで
土俵の下で挨拶。悔しいです。つらいです。
考えてもらいたい。(中略)伝統は大事。
女性の市長も増えてきています。そのとき
女性は土俵の上に上がってはいけないので
しょうか。みなさん、相撲協会に考えて
もらいたい。変革する勇気も大事ではない
か」と土俵下での挨拶に異を唱える悲痛な
内容になった。
101002千代引退相撲 867
<土俵下で女性の鋏を受けた千代大海>

女性が土俵に上がれない理由として、次の
説がある。五穀豊穣を占うために相撲が
おこなわれたが、女性が土俵に上がると女神
が嫉妬するからというものである。確かに
隣村とどちらが豊作になるか、神の恵みを
どちらが得るか、相撲を取り判断を求めて
いた。しかし、こうしたことの始まりは古代
のことで、土俵はない。すもうは争うという
意味で使われていた。
101003朝青龍引退大相撲後半 430
<土俵下から花束を受ける朝青龍>

土俵が誕生したのは江戸前期と言われている。
女人禁制は江戸勧進相撲からとみなされて
いる。もともと相撲は神事と結びついていた
だけに、土俵は神聖な場所であるとみなされ
た。裏をかえせば女性は不浄な者として扱わ
れてきたことになる。こうした経緯では土俵
女人禁制に対して理論武装することは困難で
ある。海外メディアは当然理解不能であり、
女性に対する偏見である、という見解である。

女性が表彰式、断髪式など土俵に上がれない
ことで不当と感じるのなら、この伝統は差別
の上に成り立っていることになる。

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  • この記事を書いた人

denkouriki

無類の相撲好き。きっかけは昭和42年、九重(元千代の山)が分家独立を許さない不文律の出羽海部屋から破門独立したことです。そのさい、千代の山を慕ってついていった大関北の富士がその直後の場所で初優勝した。こんな劇的なドラマを見せられたことが、大相撲から離れなくなりました。視点は監察委員を八百長Gメン、燃える要素があると強い北の富士を循環気質と呼んだ杉山桂四郎氏に。土俵の心は玉の海梅吉氏に、問題点を探るのは三宅充氏に、そして相撲の本質、真髄は小坂秀二氏に学んできました。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。

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