大相撲

復活が遠のく稀勢の里

2018年7月6日

稀勢の里の休場が正式に決定した。七月場所
出場しても自信をもって相撲が取れないと
いうことなのだろうが、毎場所同じことを
何度も繰り返している。きちんとした再起
計画に基づいてなら、何月までに7分の復調
にもっていき、翌々月で9分どおりに仕上げ
る、といったことも可能だが、そういうこと
とは程遠い状況である。

これでは九月場所になろうが、十一月場所に
なろうが、永遠に復活はない気がしてなら
ない。「何ヶ月でも待ちます」というのは
ファン心理としてはわかるのだが、時間を
かければどうにかなるというのは、幻想に
思えてきた。時間をいくらかけても毎場所
同じことの繰り返しでは限界である。場所が
遠のけば遠のくほど相撲感が戻りにくいと
いうマイナス面だってある。
180109明治神宮土俵入り 355
稀勢の里は32歳になり、もう若くない。成長
途上の時期を過ぎている。これまで長期間
休場して復活した前例がない。3代目西ノ海
は8場所連続休場し、引退した。貴乃花は
7場所連続休場後1場所皆勤。2場所後に
引退した。大鵬が5場所連続休場して3連覇
したことはある。大鵬はこのときまだ28歳で、
土にまみれて復活の猛稽古をしてきた。

大関は三役の倍、横綱は大関の倍稽古しない
と維持できないと言ったのは栃木山である。
自信は稽古でしか生まれてこない。また他の
スポーツにない横綱という特殊性・比類なき
地位は並みの稽古では当然ながら維持でき
ないのである。今の稀勢の里に求めても難し
いのである。
180503幕内稽古 707
稀勢の里がいつどこで出場しても、それが
最後あるいは最後に近くなるのかもしれ
ない。そうした稀勢の里を見届ける覚悟が、
残念ながらファンにとって求められている、
それが現実なのかもしれない。
福山のたすき反りの連続写真をあらためて
見ました。

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  • この記事を書いた人

denkouriki

無類の相撲好き。きっかけは昭和42年、九重(元千代の山)が分家独立を許さない不文律の出羽海部屋から破門独立したことです。そのさい、千代の山を慕ってついていった大関北の富士がその直後の場所で初優勝した。こんな劇的なドラマを見せられたことが、大相撲から離れなくなりました。視点は監察委員を八百長Gメン、燃える要素があると強い北の富士を循環気質と呼んだ杉山桂四郎氏に。土俵の心は玉の海梅吉氏に、問題点を探るのは三宅充氏に、そして相撲の本質、真髄は小坂秀二氏に学んできました。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。

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