大相撲

大関の条件

2018年4月28日

大関というのは協会の看板である。関脇まで
は勝ち越しで上がれるが、大関となると好成
績の連続で初めてなれる地位である。協会
から使者が赴き、伝達式によって大関に昇進
したことを伝える。大関になった力士は口上
を述べる。これだけでも大関の特別扱いが
うかがわれる。

ただし、大関に昇進したとたん、2場所連続
負け越さなければ落ちなくなる。それによっ
て好成績の連続で昇進しても、昇進したとた
ん弱くなる。加えて、横綱が地位化したこと
によって、大関の存在価値がますます薄れて
きている。
清水川絵葉書
<昭和最強の大関
清水川のブロマイド>

そもそも横綱の昇進も一時の勢いやワンチャ
ンスで昇進するのだから、名大関なら近代、
現代は横綱に昇進してしまう。天竜三郎氏は
かつてこう言っている。「もてる素質を100%
発揮させるためには、早く横綱にしてはいけ
ない。横綱の重責にびくともしない地力と
精神力が備わってから昇進すべきである」

名大関は横綱に昇進、そうでない大関が大関
として残ることになる。そうした大関の特徴
は10勝以上の成績より9勝以下の成績が多い。
大関勝率が10勝である6割6分6厘7毛未満
である。それでは本来の大関はどういうもの
か。大関の条件を述べてみる。
1.関脇以下に力の差を示す。
2.3場所に1回は優勝争いをする。
3.時には横綱以上の存在価値を示す。
120204稀勢の里大関昇進披露宴 164
<稀勢の里>

稀勢の里が大関止まりなら、間違いなく名大
関だった。大関は昇進前の一時的な強さだけ
では務まらない。大関を弱くしているのは、
間違いなく2場所連続負け越しで降下の規定
である。待遇だけ大関で相撲内容・成績が
伴わない大関は、御免蒙る。

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  • この記事を書いた人

denkouriki

無類の相撲好き。きっかけは昭和42年、九重(元千代の山)が分家独立を許さない不文律の出羽海部屋から破門独立したことです。そのさい、千代の山を慕ってついていった大関北の富士がその直後の場所で初優勝した。こんな劇的なドラマを見せられたことが、大相撲から離れなくなりました。視点は監察委員を八百長Gメン、燃える要素があると強い北の富士を循環気質と呼んだ杉山桂四郎氏に。土俵の心は玉の海梅吉氏に、問題点を探るのは三宅充氏に、そして相撲の本質、真髄は小坂秀二氏に学んできました。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。

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