琴恵光引退大相撲にいってきた。行って驚かされたことがある。長
蛇の列ができていた。長さは400メートルあるいは時間によって500
メートルくらいあった。
筆者が両国に着いた時はとっくに開場時刻を過ぎていた。列の人の
流れが悪い。しかも雨の中だからたまらない。多くのお客が雨中立
ちつくしていた。工夫の余地はなかったのか。疑問が残った入場だ
った。

国技館に入ったときはすでに十両土俵入りは終わっていた。初っ切
りがすでに始まっていた。プログラムを見ても特に目新しいものは
ない。琴恵光最後の一番に琴櫻が対戦相手になったことくらいだ。
琴恵光が投げて勝利した。
断髪式前、琴恵光は宮崎県知事と挨拶に立った。断髪の人数は発表
されなかった。佐渡ヶ嶽部屋OBの名が目立った。琴恵光は正面、
東、向こう正面、西と向きを変えた。女性枠もあり、デビ夫人が
トップを切った。夫人や母などの親族もはさみをいれた。
協会関係者のトップは豊昇龍であった。部屋の琴栄峰、琴勝峰、琴
櫻、親方衆などがはさみをいれた。止めばさみを前に琴恵光の力士
人生がアナウンスされた。最後に師匠佐渡ヶ嶽(元琴ノ若)が髷を
切り離した。四方に礼をした。そして琴恵光が挨拶に立った。感き
わまってことばが詰まる場面があった。プログラムにはなかったが、
夫人から花束が贈られた。

この日望外の喜びは大の里の横綱の土俵入りであった。明治神宮奉
納土俵入りは雨のため非公開であった。だからこの日が公開初であ
った。西からあがった。大の里の土俵入りは初々しく新鮮であった。

国技館の外に出ると雨はあがっていた。