大相撲

五月場所番付の明暗分けた分岐点

2018年4月30日

番付5

風薫る五月場所の番付が祝日に発表された。

三役候補は珍しく(?)6人いた。

東関脇 御嶽海 7勝8敗
西関脇 栃ノ心 10勝5敗
西小結 逸ノ城 9勝6敗
東筆頭 遠藤  9勝6敗
西筆頭 玉鷲  9勝6敗
東6枚目魁聖  12勝3敗

文句なしは栃ノ心、逸ノ城の関脇と魁聖の
前頭筆頭であった。魁聖は横綱鶴竜戦一番で
大関戦はなかったのだから、対戦相手で他の
三役候補より見劣りする。判断が難しいのが、
関脇で1点負け越した御嶽海である。西小結
か東筆頭と見ていたが、東小結に留まった。
その結果、遠藤は西小結に昇進。玉鷲は9勝
をあげながら西筆頭から東筆頭にまわった
だけに終わった。
180315五日目幕内 797
<三月場所 〇御嶽海対玉鷲>

新小結は遠藤である。新入幕から29場所かか
ってようやく小結に昇進した。遠藤は先場所
横綱・大関と対戦する位置で初めて勝ち越し
た。これが大きかったし、価値があった。
正代は既に関脇・小結を経験しているが、
横綱・大関全員と対戦しての勝ち越しはまだ
ない。この点が遠藤と正代の違いである。

180325千秋楽表彰 862
<三月場所、技能賞を受賞した遠藤>

西3枚目から西4枚目までは候補がいない
空白地帯になった。そのため。豊山は西11枚
目で10勝5敗で8枚上がって西3枚目に位置
した。千代大龍は西小結で4勝11敗ながら
わずか3枚半落ちで東4枚目に留まった。
正代は西4枚目で7勝8敗と負け越したが、
据え置きで西4枚目のままであった。

幕内から十両落ちの候補は6人いた。ところ
が十両から幕内に上げられる力士は4人しか
いない。このアンバランスを整えるには、
幕内から十両落ちになる力士を4人にしぼる
ほかなかった。それでは誰を残すのがベター
か。

西5枚目 阿武咲 15休→十両西3
西12枚目 琴勇輝 1勝13敗1休→十両西8
西14枚目 錦木  5勝10敗→十両西2
東15枚目 蒼国来 5勝7敗3休→十両東3
西15枚目 妙義龍 6勝9敗→十両西1
西16枚目 英乃海 5勝10敗→十両西4

負け越し1点につき1枚落とす原則をあて
はめると、妙義龍と錦木になる。発表された
番付も同様であった。蒼国来とはわずかの差
であった錦木はラッキーといえる。
180312二日目幕内 115
<三月場所 〇錦木対蒼国来>

先場所8勝7敗と勝ち越した貴ノ岩は、1枚
上がっただけの十両西11枚目となった。十両
東14枚目で3勝6敗6休の貴公俊は幕下西9
枚目まで落ちた。先場所の付け人暴行により、
五月場所は出場停止の休場扱いである。幕下
10枚目で全休の宇良は50枚目と大幅に降下
した。出場は七月場所か。
180311初日幕下 354
<貴公俊>

浮き沈みは番付の常とはいえ、峰崎部屋の
力士を含め、不祥事による降下はこれっきり
にしたいところである。

S氏に早朝会いました。

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  • この記事を書いた人

denkouriki

無類の相撲好き。きっかけは昭和42年、九重(元千代の山)が分家独立を許さない不文律の出羽海部屋から破門独立したことです。そのさい、千代の山を慕ってついていった大関北の富士がその直後の場所で初優勝した。こんな劇的なドラマを見せられたことが、大相撲から離れなくなりました。視点は監察委員を八百長Gメン、燃える要素があると強い北の富士を循環気質と呼んだ杉山桂四郎氏に。土俵の心は玉の海梅吉氏に、問題点を探るのは三宅充氏に、そして相撲の本質、真髄は小坂秀二氏に学んできました。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。

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