大相撲

■夏3日目 心身ともに充実の栃ノ心

2018年5月15日

この日の栃ノ心の対戦相手は、先場所負けて
いる玉鷲である。先場所の相撲は両者立ち
上がるや激しい突き合いとなった。玉鷲は
徹底した突きで応戦し、スキをみてはたくと、
栃ノ心は両手をバッタリついてしまった。

ただ、対戦成績は12勝4敗と栃ノ心が差を
つけている。十両の対戦成績を入れても12勝
6敗である。したがって栃ノ心は先場所と
同じ展開は避ける工夫が求められる。

立ち合い1度合わず、仕切り直し。両者見合
って立ち上がるや栃ノ心は右差しねらいから、
離れると強烈な圧力で前に出る。モーション
をおさえた突きを繰り出し、玉鷲を追い込む
とスキをみて、横へはたき落とした。

栃ノ心は上昇志向が作用して、心身ともに
最高に充実している。大関を狙う堅さは微塵
も感じさせない。左上手を取ったら力強い
相撲が取れる。栃ノ心が急激に強くなったの
は、ここ2場所である。それも30歳のことで
ある。

こうして大関に昇進した例は年6場所では
珍しい。隆の里が29歳で大関に昇進したのが
近いかもしれない。隆の里はワンチャンスで
大関に昇進したのではないが、大器晩成と
いう点では共通している。

今は絶対本命が不在の時代である。栃ノ心が
もし優勝すれば、3場所中2度の優勝で大関
昇進という前例のないことになる。栃ノ心
には新たな記録を狙って躍進していく可能性
を秘めている。

暑い日が続きます。
興味深いテーマをこれからもお届けします。

マーク2カ所をクリックして支援して
ください。

よしなに
↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓
にほんブログ村 格闘技ブログ 相撲・大相撲へ
にほんブログ村 

相撲 ブログランキングへ 

↑↑↑↑↑↑↑↑ 

 

当サイトはブログランキングに参加しています、どうか応援をお願いいたします!

【ブログランキング】で、土俵の目撃者を応援して頂けるかたは↓をクリック


【日本ブログ村】で、土俵の目撃者を応援して頂けるかたは↓をクリック
にほんブログ村 格闘技ブログ 相撲・大相撲へ
にほんブログ村
  • この記事を書いた人

denkouriki

無類の相撲好き。きっかけは昭和42年、九重(元千代の山)が分家独立を許さない不文律の出羽海部屋から破門独立したことです。そのさい、千代の山を慕ってついていった大関北の富士がその直後の場所で初優勝した。こんな劇的なドラマを見せられたことが、大相撲から離れなくなりました。視点は監察委員を八百長Gメン、燃える要素があると強い北の富士を循環気質と呼んだ杉山桂四郎氏に。土俵の心は玉の海梅吉氏に、問題点を探るのは三宅充氏に、そして相撲の本質、真髄は小坂秀二氏に学んできました。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。

-大相撲

Copyright© 土俵の目撃者(毎日更新) , 2024 All Rights Reserved Powered by AFFINGER5.