denkouriki– Author –
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■秋14日目 千秋楽はしまらない土俵になってしまうのか
この日、前日足を負傷した照ノ富士に関して3つのケースが考えられた。1.休場の場合千秋楽の鶴竜の相手はどうなるのか。平幕の勢でも当てるのか。千秋楽結びの一番が横綱対平幕ではなんともしまらない。おまけに勝敗もみえてしまう。昭和48年十一月場所... -
■秋後半ハイライト
全勝で突っ走っていた照ノ富士が急速に失速して3連敗。一時は照ノ富士に2差つけられていた鶴竜がここへきてトップに立って千秋楽を迎えることになった。8日目から14日までの横綱・大関戦中心のハイライトをご覧いただきたい。 <8日目○鶴竜-逸ノ城>... -
■秋13日目 勢いが消えた照ノ富士は栃錦に学べ
朝から冷たい雨が降りしきる両国国技館。優勝争いのトップにいた照ノ富士が稀勢の里に圧倒され足からくずれて寄り倒された。完敗である。このところ、稀勢の里を寄せ付けない相撲を取っていたが、そうはいかなかった。照ノ富士は連敗で2敗となった。優勝... -
■秋12日目 照ノ富士の敗戦が影響を及ぼす横綱問題
この日、国技館に歓声が響いた。座布団が飛んだ。照ノ富士が思いがけない1敗を栃煌山にきっした。栃煌山のこれしかない双差しに土俵をわった。同時に相手に十分の体勢を許す照ノ富士の弱点がまたもや露呈した。照ノ富士の敗戦で優勝争いは面白くなったと... -
■秋11日目 実質二賞だった三賞に技能賞がでる予感
三賞は昭和22年の秋場所から始まった。戦後の混乱期を経て、相撲人気はどん底だった。何とか相撲人気を回復し、盛り上げていくために、協会と相撲記者クラブが考えて殊勲賞・敢闘賞・技能賞が誕生した。これは、ファンにも力士にも好評であった。これまで... -
■秋10日目 優勝争いがしぼんだ日
鶴竜が妙義龍に不覚をとり2敗で優勝争いから後退、稀勢の里は琴奨菊に立ち遅れ、3敗で優勝争いから事実上脱落した。全勝の照ノ富士は玉鷲が予想外の大健闘をして熱戦になったが、あわてることなく退けた。8日目に「場所のゆくえ」を掲載してから早々と... -
■秋9日目 照ノ富士、逸ノ城の差はどれだけある
この日全勝でトップを走る大関の照ノ富士は前頭4枚目の逸ノ城との対戦だった。かつては2度水入りを演じた両者だったが、照ノ富士が差し手を返して逸ノ城の巨体を浮かせて寄り切った。通常なら顔があう位置ではないが、白鵬・高安の休場で順番がまわって... -
■秋8日目 場所のゆくえ
白鵬休場はほかの力士にとって大きな優勝のチャンスになった。8日目を終えて全勝照ノ富士、1敗鶴竜、稀勢の里である。この3人にしぼられたといっていい。これまでの相撲内容を振り返ってみよう。一番安定した相撲を取っているのが照ノ富士である。4日... -
■秋前半ハイライト
白鵬休場という思いがけないカタチでスタートした九月場所。実力者は優勝のチャンスとばかりに熱い戦いを展開をしている。熱闘国技館前半のハイライトをご覧いただきたい。<初日 白鵬-隠岐の海○> <初日 嘉風-稀勢の里○><2日目 隠岐の... -
■秋7日目 大関の家賃が高い豪栄道
豪栄道が一進一退である。7日目の隠岐の海戦は左をさされてかいなを返して出られるとひとたまりもなかった。大関の権威も地に落ちたともいうべき完敗である。これで3勝4敗と負けが先行した。関脇以下との実力はまさに紙一重である。これではお先真っ暗... -
■秋6日目 安定感が増した照ノ富士は玉の海になれる
6日目、照ノ富士は実力者栃ノ心と右四つ、栃ノ心が上手を引くと素早く切る技能をみせる。再度栃ノ心が上手を引いて出るところをまきかえ体を入れ換え寄り切った。危なげない相撲が初日から続いている。まだ、6日目だが、上位実力者の中で一番安定感があ... -
■秋5日目 引きは負けをよぶ
冷たい雨が降り注ぐ国技館。5日目多くのお客さんが、そんななかでも足を運んだ。多くのお客さんが利用する駅がJRの両国駅である。その両国駅に実寸の土俵図がある。印象は狭いな、ちょっと下がると追い詰められてしまうのではという印象である。土俵の... -
■秋4日目 熱戦の日は微妙な勝負判定の日
連日満員札止めが続く国技館。これ以上はないという過熱にこの日は相撲内容で応えた。とかく優勝争いに目がいきがちだが、優勝争いができるのはほんの一握りの力士に過ぎない。本来相撲は一番一番の内容が問われるものである。どういう相撲を取ったか。問... -
■秋3日目 白鵬のいない土俵
いなくなって初めてわかる、その巨大な存在感、存在価値、それが白鵬である。横綱として初の休場だけにこれまで白鵬がいない土俵は想像すらしたことはなかった。白鵬ほど大相撲冬の時代を支えた横綱はいない。それも単なる不人気のときではない。新弟子暴... -
■秋2日目 横綱の2連敗スタート
初日、白鵬が隠岐の海にまさかの敗北をきっしたが、2日目は嘉風によもやの不覚で負けた。その結果2連敗スタートとなった。横綱になって初めてのことである。白鵬らしさとはほど遠い相撲内容である。これまで横綱で2連敗スタートをした先輩がどういう成... -
■秋初日 最強の崩壊再び
超満員で賑わう両国国技館。大関横綱が順調に白星を重ねるなか、結びの一番で波乱は起きた。白鵬がこれまで1度も負けていない隠岐の海である。最初、はやる隠岐の海に立ち合いがあわなかった。この瞬間一緒に観戦していたM氏(1年間の10大ニュースに参... -
初日前日の出来事
明日から大相撲九月場所が始まる。初日前日にしては国技館はすごい人である。首都圏は日曜から木曜まで雨続きであった。初日前日の土曜は晴れてはいたが、いくぶん暑さを感じる日でもあった。チケット人気が過熱するなか、相撲ファンはどれくらい国技館に... -
豪栄道と琴奨菊の近未来
大関の負けぬ日はなし大相撲。大関の歴史は弱さの歴史。豪栄道と琴奨菊はまさにこの言葉通りの歩みを続けているといっても過言ではない。この1年間の両者の成績をみてみる。豪栄道が8勝7敗、5勝10敗、8勝7敗、8勝7敗、8勝6敗1休、9勝6敗でト... -
稀勢の里優勝待望論
琴ヶ濱、豊山、大麒麟、旭国上記の力士に共通するものは何か、おわかりでしょうか。優勝経験がない最高位大関の力士である。現役では琴奨菊、稀勢の里、豪栄道も現段階では仲間入りしている。特に稀勢の里は15日制を務めた三根山以降の大関では、最高勝率... -
白鵬が狙える数々の記録
近づく九月場所。優勝候補の筆頭をあげるとしたらやはり白鵬以外にいない。白鵬以外あげにくい。白鵬はそれほど他の力士を圧倒している。白鵬が優勝すれば自己の最高優勝回数を更新していくことになる。現在の優勝回数は35である。大鵬が引退したときは6... -
優勝が遠い鶴竜・日馬富士
七月場所、日馬富士は途中休場、休場明けの鶴竜は好調だったが白鵬に及ばなかった。これで両者は自己ワースト記録をそれぞれ更新した。その自己ワースト記録とは何か。鶴竜は横綱初優勝なしが8場所になった。日馬富士は2013年十一月場所の優勝以来優勝な... -
照ノ富士の15日間を読む
九月場所の初日まで1週間を切った。九月場所はまれにみる過熱人気である。大相撲熱中場所が盛り上がる場所になるか、しらけ場所になるかは照ノ富士にかかっている。若くて強くて上り坂の力が常勝の横綱白鵬の対抗馬にならなくてはまたもや1強時代になっ... -
朝青龍 忘れえぬ大勝負
思わずはなった技が決まり手のではイメージできぬほどダイナミックだった。千秋楽の横綱同士の相星決戦は、力が入る大勝負となった。こんな展開、最近ではあまり見かけなくなってきた。上記の立役者は横綱朝青龍。場所は2008年一月場所である。しかも朝青... -
数字で知る大相撲
69、35という数字で何を思い浮かべるか。大相撲ファンならピンとくるのではないだろうか。言うまでもなく、双葉山の最高連勝記録69連勝と白鵬の幕内の最多優勝回数35回(2015年七月場所現在)である。力士の個人新記録は序ノ口からの通算最多勝利、幕内通... -
不可思議なチケット販売法
今から3年半以上前の2012年の一月場所に不可思議なチケット販売法があった。一月場所限定で1マス前売りします。というふれこみで、一月場所の案内に新しい販売法が盛り込まれた。要するに前売りでは1マス4人分を購入しなければならないのいを一人分か... -
観客数の変化にみる閑古鳥から過熱まで
昨日黒いニュースが流れた。元十両金親の熊ヶ谷親方が七月場所中に運転手兼スケジュール管理者を金属バットで殴り、2週間のケガをおわせていたことが明るみになった。逮捕された熊ヶ谷親方は日常的に暴行を行っていた可能性があるとして追及すると報道さ... -
消えた技能派
七月場所はまたもや技能賞は該当者なしだった。これで今年4場所はすべて該当者なしである。昨年の2014年は安美錦が受賞しただけで5場所は該当者なしだった。いまや技能賞の該当者なしは当たり前の現象になってきた。以前この欄で曲者、個性派がいなくな... -
大相撲冬の時代の10大ニュース 2011年2
5位待望の日本人大関琴奨菊誕生七月場所3場所通算32勝で昇進を見送られながら、屈するところなく九月場所で12勝をあげ、文句なしに大関に昇進した。日本人としては2007年九月場所の琴光喜以来である。入幕して34場所かかっての昇進である。相撲の名門明... -
新番付発表 人気に応えるカギは照ノ富士
新番付が発表された。照ノ富士が大関のトップに立った。先場所の新番付で照ノ富士が豪栄道、琴奨菊の風下に立つ不合理さを指摘したが、ようやく正常になったことを照ノ富士自ら証明した。豪栄道、琴奨菊にそもそも大関の実力があるか疑わしい。人気沸騰の... -
加速する大相撲チケットの売れ行き
九月場所のチケットの売れ行きはますます加速してきた。平日でさえマス席はA,Bは完売。そしてCも13日目はいつもどおり完売。のみならず、今回は3日目も完売である。マス席Cは2日目、4日目から6日目、12日目が残りわずかな状態である。イス席に目... -
一人横綱の時代2
昭和46年十一月場所から昭和48一月場所までの8場所を北の富士が一人横綱を務めてから一人横綱はしばらく出なかった。次に一人横綱になったのは北の富士の弟子にあたる千代の富士であった。隆の里の引退によって昭和61年三月場所からわずか3場所であるが... -
大相撲冬の時代の10大ニュース 2011年1
2011年は冒頭から八百長発覚という激震が走った。相撲協会の屋台骨をゆるがす事態となり、その後のニュースはその影響を受けたものばかりだった。好角家・相撲通4氏に10大(重大)ニュースを寄せていただき振り返ってみたい。好角家・相撲通のTM氏・T... -
遠藤の三役突入はいつか
三月場所、思わぬケガで途中休場した遠藤。五月場所は無理に出場して遠藤ファンをはらはらさせたが、幸い再び悪くすることは避けられ、なんとか6勝9敗ともち直した。そして七月場所は10勝5敗と2ケタ勝ち越した。人気はあいかわらず高いし、懸賞もつく... -
大関の通信簿
七月場所琴奨菊は千秋楽8勝をあげ、カド番をのりきったものの大関としては物足りない成績であった。最近は出足が止められるとなかなか勝てなくなってきた。ここ1年で2度負け越している。豪栄道は大関昇進後6場所連続2ケタ勝利なしと記録を更新中であ... -
一人横綱の時代1
昭和47年一月場所から七月場所までは誰が優勝するかわ からない戦国場所だった。事実一月場所は平幕栃東、三 月場所は関脇長谷川、五月場所は関脇輪島、七月場所は 平幕高見山であった。全員初優勝であった。それだけで はない。翌場所の成績が長谷川・輪... -
千秋楽を超えた8日目のチケット人気
大相撲は1場所15日間興行である。15日間のうちチケットは千秋楽から通常売れていく。しかし、この法則があてはまらない場所があった。それが2010年の十一月場所であった。<福岡国際センター> この場所売れ行きトップはなんと8日目であった。ふつ... -
朝青龍あの日あのとき
スピードと集中力、それが朝青龍の相撲だった。今、朝青龍のような相撲は見られない。朝青龍が事実上の強制引退がなければ、白鵬の連勝に、優勝回数に影響を与えていたことは容易に想像できる。朝青龍の引退相撲は2010年10月3日であった。この引退相撲で... -
かつて宮城野部屋にあったいびつな形
横綱白鵬が所属する部屋は?横綱白鵬の師匠は?こうきかれたら宮城野部屋、元竹葉山の宮城野と答えるだろう。白鵬を新弟子のころから面倒をみ、育ててきたのはまぎれもなく元竹葉山の宮城野だった。ところがそうでないいびつな形の時期があった。事の経緯... -
大相撲冬の時代の10大ニュース 2010年2
引き続き2010年の10大ニュースをみていこう。5位 貴乃花親方一門枠外から立候補して予想外の理事当選二所一門は理事を3人当選できるだけの票がある。現職の放駒(元魁傑)、二所ノ関(元金剛)に加え鳴戸(元隆の里)が立候補する予定になっていた。そこ... -
大相撲冬の時代の10大ニュース 2010年1
毎年12月、恒例なのが今年の10大ニュースである。相撲通、相撲愛好家の方に1位から10位までを選んでいただき、総合点で順位を決めるスタイルである。野球賭博にゆれた大相撲冬の時代はどんなニュースがかけめぐったのか振り返ってみた。2010年はネタに困... -
照ノ富士横綱の条件
七月場所の新大関照ノ富士は11勝4敗の成績に終わった。並みの大関ならよくやったと言えるが、横綱を目指す大関としては物足りない成績だった。横綱2人と対戦して2敗はいただけない。これでは横綱に手も足もでなかったことになる。次に大関の実力がない... -
消えた大関候補
七月場所悲観的な材料が露呈した15日間であった。それは期待に反して逸ノ城が4勝11敗と惨敗したことである。これは単に一個人の敗退ではすまない要因をはらんでいる。大関候補がついに消滅してしまったのである。明日のホープが壊滅的状態なのである。<... -
十両昇進までの幕下所要場所数
五月場所の千秋楽、熱心でかわいらしい栃ノ心ファンに今度幕下時代の写真を進呈するということを約束した。今まで栃ノ心のざんばら髪時代、新十両、幕内時代は渡してきていた。調べてみると栃ノ心は幕下を6場所で通過して十両に昇進するというスピード出... -
仕切り線の攻防
あるアナウンサーが相撲担当になって最初に覚えたことは決まり手であった。なるほどこれが言えなくてはアナウンサーは務まらない。筆者が決まり手を見て不思議に思ったのは反り技である。こんな技を仕掛ける意味があるのだろうか。こんな技本当に決まるの... -
チケット発売1週間後の異変
今日で九月場所のチケットが発売されて1週間がたった。土日祝日3日間はすでに売り切れ。残すもは平日のみとなった。一月場所のチケットはかなり早くなくなった。五月場所はそれより1週間から10日くらい遅く、最終的には一月場所以上の売れ行きだった。... -
変則歴次横綱
谷風小野川阿武松不知火(諾)秀ノ山鬼面山稲妻不知火(光)境川雲竜陣幕西ノ海小錦大砲常陸山梅ヶ谷梅ヶ谷大木戸西ノ海西ノ海玉錦太刀山大錦(卯)若島宮城山大錦(大)鳳栃木山常ノ花双葉山武蔵山羽黒山男女ノ川前田山玉の海東富士照国千代の山吉葉山安... -
相撲のバイブル
相撲はドラマだ。土俵は人生の縮図。そんなシーンを数々見せてくれた。その最大のものが九重(元横綱千代の山)部屋の出羽海からの破門独立直後の北の富士・松前山の幕内・十両のアベック優勝だった。こうしたシーンは筆者を大相撲から離れないものとした... -
宇良 名古屋8番勝負
序二段東10枚目に躍進した宇良はここでも7戦全勝と好成績を続けた。相撲は相変わらず極端に低く、対戦相手の攻めにくさが伝わる。それでも対戦相手が出て行くと、押し返し、相手が押されまいと出るところをいなしたりして勝利する。2日目北の峰戦 ... -
館内で見える土俵の光景
大相撲九月場所は祝日で5連休があるためことが手伝って、国技館で観戦する方が増加している傾向がある。友人たちはサイトを駆使して比較的早い時刻にチケットをゲットできたと連絡があった。大相撲の観戦は生とテレビの2通りある。テレビのほうが横にな... -
過熱すぎるチケット発売日
大相撲の過熱はいつも通りの対応では遅れをとるという杞憂からさらにいっそうの過熱を呼び、チケットの売れ行きは加速した。すでに千秋楽、14日目、7日目、8日目、初日は完売である。祝日にあたる9日目、10日目、11日目のマス席はキャンセルが出ない限... -
素敵な相撲仲間
七月場所千秋楽で会った知り合いは関東から来られた方である。よく大観衆の中から筆者を見つけられたなと感心してしまう。知人はもともと大阪を拠点として各地の本場所を観戦していた。関東に移ってきたのは2年前くらいである。それとともに一つ思い出し... -
貴乃花がいたころの日本人力士の優勝
七月場所で栃煌山が両横綱を倒し、1敗で並んだときひょっとしたら残りの対戦相手から優勝の可能性が考えられた。だが翌日から連敗して一瞬で日本人出身の優勝の可能性はもろくも消えた。<貴乃花> 日本人出身の優勝は2006年一月場所の栃東まで遡... -
大相撲ファンの天敵
大相撲ファンの天敵といわれあなたは何をイメージするだろうか。初代若乃花が入門したときは大相撲は戦後のどん底期でこれからどうなるのだろうかという状況であった。それに比べて神宮球場の六大学野球は観客があふれていた。「あちらは学生さんの野球、... -
タマリ席に異変あり
満員御礼15日間の七月場所が終わったと思ったら、大相撲ファンの心は早くも九月場所のチケットへと動く。チケットの内容は前回の五月場所となんら変わらない。東西の特別限定2人マスBと特別限定2人マスCがともに4人マスに戻るのではという見方があっ... -
お知らせ
七月場所初日から9日目まで画像がはいりました。ご覧いただければ幸いです。 記事をお読みいただきありがとうございますよければこちらをクリックいただけると幸いです。”土俵の目撃者”↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓相撲 ブログランキングへ に... -
七月場所幻の一番
七月場所5日目はいつもの相撲中継ではなかった。台風が来ているため総合放送は15時20分始まりであった。それだけではなかった。16時、17時のニュースは10分くらい放送し、その間の取組はVTRとなった。ところが、17時では安美錦-徳心龍の取り直しの一... -
引退旭天鵬 力士人生最高の喜びの時
1992年の入門以来23年半にわたる力士生活にピリオドをうった旭天鵬。本人が最高と語るのは2012年五月場所の初優勝のときである。この場所第一人者の白鵬は不調。初日安美錦に敗れ、6日目から8日目まで3連敗している。14日目を終えて大関稀勢の里・前頭... -
七月場所総評
★優勝争いについて栃煌山が両横綱を倒した段階で3つ巴になるかなと思ったが、連敗してあっさり脱落してしまった。照ノ富士が両横綱に連敗したのもいただけなかった。結局は1敗白鵬と2敗鶴竜の争いとなったが、白鵬がリードしているカタチでは結果は見え... -
■名古屋千秋楽 最後まで熱かった名古屋
当日売りの自由席1番乗りは前日の23時半だと聞く。自由席を求める方の中には下の力士のご両親がいた。以上の情報は13日目隣になった方から伺った。当人も自由席を求めて並んだという。千秋楽は音楽隊が入るためけっこうな数の自由席及び椅子席Bが使用で... -
■名古屋14日目 白鵬優勝40回超えは近い
白鵬は先場所負けた稀勢の里につけいるスキを与えず一方的かつ速攻で寄り切った。完勝である。同じテツは踏まなかった。白鵬は攻め急ぐあまり、上体が伸び切るのが負けにつながった。しかし、今場所は万全の体勢で勝利した。白鵬は豪栄道・稀勢の里戦を危... -
■名古屋13日目 注目の3番を分析
13日目は各段の優勝がほぼ決まる。序二段の宇良の対戦相手は三段目の6戦全勝の大元。体はでかい。宇良は大丈夫かな、不安のなか立ち上がった。相撲はまったく危なげなく、低く見合ったなかから一気の出足で土俵の外へ突き飛ばした。宇良は千秋楽同期の大... -
■名古屋12日目 優勝のカギ握る稀勢の里
好調栃煌山は隠岐の海にまさかの3敗目。優勝争いから大きく後退した。鶴竜対照ノ富士戦は鶴竜がうまさでまず十分の体勢をつくった。次に一呼吸することなく、苦しくても攻め続けたことが勝因である。照ノ富士は腰はいいものをもっているが、相手十分自分... -
■名古屋11日目 決戦を斬る
1敗栃煌山対大関豪栄道栃煌山は明らかに堅くなっていた。まだ優勝を意識するのは早すぎる。豪栄道の速い首投げが決まってしまった。この首投げは先場所白鵬にも決めている。首投げは本来捨て身の技だが、相手が出る勢いがあるだけにタイミングがあえば決... -
■名古屋10日目 栃煌山両横綱から勝利
波乱あり!栃煌山が前日の鶴竜に引き続き、白鵬を倒した。瞬時のこととはいえ、思いがけない相撲展開になった。観客も唖然とするなか興奮で座布団が乱れ飛ぶ。「■8日目 場所のゆくえ」で栃煌山には横綱・大関戦を勝ち抜く力がない。とハナから優勝候補か... -
■名古屋9日目 無用の番外戦
棋士と棋士が対局するとき袋から盤上に出された駒を王将、金将と順序だてて互いに並べていく。手当たり次第つかんだ駒を盤面に置いていくようなことはけしてしない。それがプロの美意識である。この日白鵬が寄り切ったあと土俵を割った逸ノ城のほほを最後... -
横綱ワースト10 5
★7位はお兄ちゃん若乃花、続く奇行の男女ノ川、遅咲き琴桜、強いが横綱実績が乏しい朝潮若貴ブームで大相撲人気を築いた一方の雄が3代目若乃花である。横綱以前は12勝以上13度、5度の優勝を達成も横綱昇進後は様変わりする成績だった。優勝なし、在位わ... -
横綱ワースト10 4
★3位は勝率5割台の栃ノ海、続く横綱優勝0回の吉葉山、安芸ノ海、態度、振る舞いが問題の双羽黒3位候候補として安芸ノ海、吉葉山、栃ノ海があげられる。この中では勝率5割台の栃ノ海を3位とする。おがむような寄り、切れ味鋭い出し投げ、小兵の技能力... -
横綱ワースト10 3
★勝率7割の三重ノ海、皆勤14場所のガチンコ大乃国はランク外順序は逆になるが、候補から外れる横綱に触れる。まず全勝を含む2場所連続優勝、勝率7割台の三重ノ海をはずしたい。難点は短命だが、他の横綱より抜きにでている。双羽黒は勝率、出場率の数字... -
横綱ワースト10 2
基準は基本的に横綱時代のものとした。対象は玉錦以降の横綱とする。まず、候補者を時代順にあげてみた。武蔵山男女ノ川安芸ノ海前田山吉葉山朝潮栃ノ海琴桜三重ノ海双羽黒大乃国3代目若乃花この12人があげられる。参考までに名大関清水川の大関成績は勝... -
横綱ワースト10 1
NHKが「天道は人を殺さず~異端の横綱 逆転人生」という番組で前田山を取り上げたことがあった。内容は今、大相撲が国際化しているが、外国人をスカウトし、育てた先達をつけた人物として、また人間前田山にスポットをあてた番組である。その中で気に... -
◆お知らせ 賢明な読者の皆様へ
土俵の目撃者をいつもご愛読いただき誠にありがとうございます。足を使い、この目で見た生の大相撲をお届けするため七月場所の10日目から千秋楽は場所後に掲載いたします。暫くお待ち願います。その間「横綱ワースト10」をお届けします。興味深くお読みい... -
■名古屋8日目 場所のゆくえ
七月場所は全勝白鵬・鶴竜、1敗照ノ富士で折り返すことになった。栃煌山ほか幕内中位以下に好成績者はいるが、横綱・大関戦を勝ち抜くだけの地力はまだないのでここでは触れない。白鵬は初日、2日目は大苦戦をしたが、ここへきてかなり修正してきた。あ... -
■名古屋7日目 自信すなわち油断につながる
この日は珍しく大関同士の対戦があった。豪栄道対琴奨菊戦ではない。新進気鋭の大関照ノ富士と大関昇進以来苦闘が続く豪栄道戦である。最近はせいぜい8日目で例えば今年の一月場所8日目に稀勢の里対豪栄道戦が、昨年十一月場所に琴奨菊対稀勢の里戦が実... -
■名古屋6日目 稀勢の里優勝の条件
稀勢の里が逸ノ城の奇襲に動じることなく、腰に密着して寄り切った。今場所は久々にここまで1敗で追走している。2敗ではいくらなんでも優勝は遠すぎる。だからといって序盤1敗だからといって優勝の可能性が出てくるとは限らない。ここ1年の成績をみて... -
■名古屋5日目 成長著しい照ノ富士
照ノ富士はいっそう恐ろしい男となって名古屋にのり込んで来た。恐ろしさの正体は急速な成長と安定性の増加である。5日間で最も内容のある相撲を取っている。この日は2014年の関脇以下最強の栃煌山が対戦相手である。栃煌山は当然双差しを狙う。しかし、... -
■名古屋4日目 出だし好調鶴竜の危ない相手
2場所連続休場した鶴竜が好調な出足である。この日地力をつけている栃ノ心に対して途中2本入って万全の寄りで勝負をつけた。4日間危なげなしは予想を超える相撲内容である。休場明けは場所を離れていたため勝負どころをつかむまで不安がつきまとうもの... -
■名古屋3日目 未完すぎる大器逸ノ城
現在関脇以下で最強なのが逸ノ城である。この1年間(2014年七月場所から2015年五月場所まで)といっても5場所だが、44勝31敗○13で照ノ富士の56勝34敗○12を超えている。しかもこの5場所、逸ノ城は常に横綱・大関と対戦してきているのである。5場所中負... -
■名古屋2日目 最強が崩れるとき
白鵬対高安戦は熱戦と言うより白鵬が上手を引けず、大苦戦に陥った。相撲はほとんど秒単位で勝負がつくが、こと白鵬に関してはこれがまるであてはまらない。分単位の戦いが続いている。原因は白鵬が十分になれず、忍ぶ戦い方をしているからである。<高安... -
■名古屋初日 安定性欠いた横綱・大関陣
猛暑の七月場所が始まった。だが横綱・大関陣はそろいもそろって安定性に欠けるスタートとなった。碧山ー照ノ富士 新大関のため注目度が高くなるのは当然であった。それも若くて横綱を望め、先場所の優勝者となれば期待が大きくなる。照ノ富士の動きは堅... -
七月場所の見どころ
★新大関照ノ富士は何勝するか新大関大鵬・北の湖10勝、千代の富士・貴乃花11勝と大横綱の大関1場所目は平凡な成績に終わっている。例外はなかったか。白鵬は14勝1敗で優勝決定戦で雅山を寄り切って堂々の初優勝を飾っている。さて照ノ富士はどういう成績... -
関脇以下の幕内上位で活躍する力士は誰か
関脇以下の幕内力士で活躍する力士は誰か。一口に幕内といっても実は2つある。1つは横綱・大関と対戦する上位であり、もう1つは対戦がない中位以下である。もちろん中位以下でも勝ちこんでくれば横綱・大関と対戦する。昨年(2014年)の九月場所の逸ノ... -
白鵬の敵は白鵬自身にあり
7連覇を目指していた白鵬は五月場所思わぬ敗戦で4敗をきっし、優勝を逃した。初日の逸ノ城戦はもろくも負けた。豪栄道・稀勢の里戦は攻め急ぎだった。十分な体勢をつくる前にチャンスとばかり出ていったのが敗因だった。日馬富士戦は攻め込んだあげく相... -
七月場所の3大関はどこまでやるか
2014年の七月場所、琴奨菊は白鵬と並んで2敗で千秋楽を迎えた。豪栄道は12勝をあげて大関昇進が決定した。あれから1年様相は一変した。両大関は大関としての存在感を示せないでいる。琴奨菊はカド番を3場所に1回迎えている。豪栄道は勝ち越しすれすれ... -
七月場所の思い出 異例の初日スタート
また暑い季節のなか、七月場所が近づいてくる。七月場所といえば忘れられないときがある。もう5年も前になる2010年のことである。この年五月場所中に野球賭博事件が発覚した。力士、親方がプロ野球の勝負を賭けた結果、資金が暴力団に流れていた事件であ... -
出羽海の系統17
大阪からきた三保ヶ関部屋は師匠元滝ノ海の急死により増位山(父)は一時出羽海に身を寄せた。彼は引退後三保ヶ関部屋を復興し、苦難の中から大横綱北の湖、大関北天佑、大関増位山(子)等を育てた。息子増位山がいたので三保ヶ関部屋の後継は決まってい... -
新大関照ノ富士への期待
七月場所最大の注目は新大関に昇進した照ノ富士の活躍にある。しかし、思い起こせば昨年(2014年)の七月場所は豪栄道が大関に昇進したが、優勝争いはおろか10勝すらあげていない。照ノ富士は期待が大きいだけに10勝では物足りないが、実際はどうなるかあ... -
横綱の初優勝・優勝間隔記録
五月場所の照ノ富士は栄光に包まれていたが、その裏で自己ワースト記録を更新している横綱がいた。日馬富士と鶴竜である。日馬富士は2013年の十一月場所以来9場所と1年半優勝がない。鶴竜は横綱に昇進して以来7場所優勝がない。ただないだけなく、優勝... -
出羽海の系統16
出羽海から破門された九重は高砂一門に入った。高砂(元前田山)は九重を迎え入れた理由の趣旨をこう語った。昔、出羽海は高砂から分かれたんだ、と。筆者はこれを聞いたとき、そうだったのかと納得していた。しかし、これまで出羽海の系統で述べてきた通... -
不可解な番付2
前回不可解な番付1を書いたが、補足しましたので最後の箇所をもう1度お読みいただければ幸いです。さて大乃国から魁皇までの大関昇進時の番付の大関の順位をみていこう。昇進ケースによって3つに分類してある。A 9勝以下の先輩大関より上位に位置し... -
不可解な番付1
6月29日、七月場所の番付が発表された。本来なら新番付に関しては6月29日に触れるのだが、ある点が気になって調べてみるため時間を要してしまったのである。気になった点とは新大関照ノ富士の位置である。照ノ富士は大関4番手なのである。先場所12勝3... -
出羽海の系統15
1967(昭和42)年一月場所後の31日午後4時出羽海部屋の3階大広間は重苦しい雰囲気が支配していた。正面中央に机を前にした出羽海(元出羽ノ花)。その右には秀の山(元笠置山)、左には分家の春日野(元栃錦)、さらに左サイドに不知火(元八方山)、藤... -
出羽海の系統14
元出羽ノ花の出羽海と元横綱千代の山の九重は17歳の年の開きがあった。次の出羽海は自分という思いが九重にはあった。だが、それはある事件によって打ち砕かれた。その事件とは元出羽ノ花が出羽海になった1960(昭和35)年12月から約2年4ヶ月後の1963(... -
四股名あれこれ クイズ解答・解説編3
6.発音が似た四股名です。( )に2つのかなを入れて四股名を完成なさい。A.と( )錦 と( )錦B.( )か見山 ( )か見山C.( )う司 ( )う司答A.と(ち)錦-栃錦 と(き)錦-時錦B.(た)か見山-高見山 (わ)... -
四股名あれこれ クイズ解答・解説編2
4.次の四股名に共通しているのは何でしょうか。A.国岩松ヶ崎瓊ノ浦小林山出羽海の系統をご愛読の方にはピンときます。答 最終四股名が両国4人はいずれも出羽海部屋だが、彼らより以前、江戸末期から明治に伊勢ノ海部屋、明治後半に伊勢ヶ濱部屋の力... -
四股名あれこれ クイズ解答・解説編1
1.次の( )の中に共通の文字が入ります。さて何がはいるでしょうか。A、琴( )玉( )栃( )答 錦 琴錦(2人いる)、玉錦、栃錦琴の字を頭に用いるのは佐渡ヶ嶽部屋、同様に玉は片男波部屋、ただしそれ以前は二所ノ関部屋、... -
出羽海の系統13
部屋の年寄、関取の総意で新出羽海となった元出羽ノ花はまず、斜陽の名門の建て直しに取り組まなければならなかった。斜陽の原因は黙っていても弟子が集まるという名門意識にあると新出羽海は分析。その間他の部屋は必死で弟子集めに奔走していたというの... -
相撲史を真っ2つにする
長い日本の歴史はそれぞれ時代区分がされている。それでは日本史を真っ2つにするとするとそれはどこになるか。人それぞれ見方は様々、意見は異なるのを承知でいうと江戸末期の黒船来航以前と以降である。世界の国々のほとんどは陸続きである。そのため絶... -
白鵬もう1つの超人性
白鵬に関してはこれまで大鵬・千代の富士との比較で年齢別優勝回数、横綱通算勝利数、幕内通算勝利数、序ノ口以来の通算勝利数について書いてきた。白鵬にはもう1つ触れておきたい記録がある。それは横綱連続出場記録である。なにしろ横綱は負けが込むと... -
四股名あれこれ クイズ編
今回はクイズ形式で出題しますので頭をひねってみてください。解答はすべて幕内力士で十両以下は対象としません。解答・解説は後日発表します。1.次の( )の中に共通の文字が入ります。さて何がはいるでしょうか。A、琴( )玉( )栃... -
出羽海の系統12
元常ノ花の出羽海が1960(昭和35)年十一月場所の千秋楽の翌日、二日市温泉の旅館で胃潰瘍のため急死した。前日の千秋楽は元気に酒を飲んでいて、まったく予兆はなかった。出羽海の後継者を決めなければならなくなった。以前元常ノ花の出羽海が自殺をはか...