★場所中13日目終了後、北の湖理事長の急死があったが
体調が思わしくないとはいえ、まったく予期せぬできご
とで驚いた。62歳は若すぎる。場所は残り2日間だけに、
ぶじに場所を終えてからの発表が望ましかった。北の湖
部屋の力士が弔い合戦のごとき目で見られ、気の毒だっ
た。元豊山が2期4年理事長を務めた後を受け継ぎ、新
しい世代として理事長に就任した。弟子の不祥事で1度
は退任するが、返り咲いた。2度理事長に就いた方は、
彼が最初だった。その中で木瀬部屋の復活、蒼国来の土
俵復帰が実現した。今はただご冥福を祈るのみである。
合掌。
★優勝争いについて
白鵬が12連勝と突っ走って、そのままゴールとさえ思え
た。しかし、肝心の白鵬に優勝しようという意気込みが
まるでなく、勝つ気がないまま終盤3連敗した。その相
撲振りは優勝を破棄したようにさえ見えた。そうだとし
たら、土俵をけがすことになる。モンゴル互助会的な私
情が土俵に入る余地はない。
<7回目の賜杯を抱く日馬富士>
★優勝した日馬富士に関して
日馬富士は、序盤はまだ復調していなかった。7日目の
栃ノ心戦を境によくなっていった。最高の相撲は豊ノ島
戦、琴奨菊戦、豪栄道戦、鶴竜戦はだった。優勝は2年
前の十一月場所以来7回目となった。しかもこの間12勝
以上は1度もなかっただけに、久々の好成績が優勝につ
ながった。
前の十一月場所以来7回目となった。しかもこの間12勝
以上は1度もなかっただけに、久々の好成績が優勝につ
ながった。
なお、以下の上位星取り表のなかで日馬富士の白星・黒
星の上の数字は相撲内容の採点である。相撲内容を1点
から5点までとし、その間少数0.5まで取り入れたもので
ある。採点の基準はどれだけ自分の力を発揮できたかであ
る。
先場所優勝した鶴竜は、同じ相手嘉風・妙義龍に負けて
の9勝6敗は大敗である。相撲内容は引きが目立ち、そ
れが負けにつながった。先場所の優勝でほっとしすぎで
ある。来場所も1ケタ勝利の成績に終わると引退近しと
いう見方が出てくる恐れがある。
結局大関は4人いて、誰一人優勝を争えなかった。照ノ
富士、琴奨菊、豪栄道の3人が1ケタ勝利。地位だけ大
関で中身が伴っていない。照ノ富士は横綱を目指せる逸
材なのにこのつまづきはプラスに働かない。
★三賞について
敢闘賞勢、松鳳山。技能賞嘉風は妥当な人選。3人とも
健闘した。特に嘉風は横綱・大関と総当たりの地位で勝
ち越したのだからりっぱ。この位置で連続勝ち越したの
だから実力者の仲間入りである。
★そのほか目に付いたのは
新入幕御嶽海は、やっと8勝。アマの実力は過去の歴史。
問題はプロにはいってどれだけプロの稽古をしたかであ
る。幕下の優勝決定戦芝対宇良は見ごたえのある熱戦だ
った。千代翔馬も6勝と奮戦した。彼らが幕に入れば相
撲は面白くなる。
★最後に場所の採点を
全体的に物足りない場所であった。65点。
いつもご愛読ありがとうございます
下部2カ所をクリックして応援してただければ幸いです
↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓
↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑