大相撲

総評

2015年11月25日

★場所中13日目終了後、北の湖理事長の急死があったが
体調が思わしくないとはいえ、まったく予期せぬできご
とで驚いた。62歳は若すぎる。場所は残り2日間だけに、
ぶじに場所を終えてからの発表が望ましかった。北の湖
部屋の力士が弔い合戦のごとき目で見られ、気の毒だっ
た。元豊山が2期4年理事長を務めた後を受け継ぎ、新
しい世代として理事長に就任した。弟子の不祥事で1度
は退任するが、返り咲いた。2度理事長に就いた方は、
彼が最初だった。その中で木瀬部屋の復活、蒼国来の土
俵復帰が実現した。今はただご冥福を祈るのみである。
合掌。
西日本
<北の湖の訃報を伝える西日本スポーツ>
 
★優勝争いについて
白鵬が12連勝と突っ走って、そのままゴールとさえ思え
た。しかし、肝心の白鵬に優勝しようという意気込みが
まるでなく、勝つ気がないまま終盤3連敗した。その相
撲振りは優勝を破棄したようにさえ見えた。そうだとし
たら、土俵をけがすことになる。モンゴル互助会的な私
情が土俵に入る余地はない。
151122千秋楽表彰 056
<7回目の賜杯を抱く日馬富士>
 
★優勝した日馬富士に関して
日馬富士は、序盤はまだ復調していなかった。7日目の
栃ノ心戦を境によくなっていった。最高の相撲は豊ノ島
戦、琴奨菊戦、豪栄道戦、鶴竜戦はだった。優勝は2年
前の十一月場所以来7回目となった。しかもこの間12勝
以上は1度もなかっただけに、久々の好成績が優勝につ
ながった。
151122千秋楽パレード 032
<優勝パレード 旗手は照ノ富士>
 
なお、以下の上位星取り表のなかで日馬富士の白星・黒
星の上の数字は相撲内容の採点である。相撲内容を1点
から5点までとし、その間少数0.5まで取り入れたもので
ある。採点の基準はどれだけ自分の力を発揮できたかであ
る。
星取り1A
星取り2A
★そのほかの横綱・大関は
先場所優勝した鶴竜は、同じ相手嘉風・妙義龍に負けて
の9勝6敗は大敗である。相撲内容は引きが目立ち、そ
れが負けにつながった。先場所の優勝でほっとしすぎで
ある。来場所も1ケタ勝利の成績に終わると引退近しと
いう見方が出てくる恐れがある。

結局大関は4人いて、誰一人優勝を争えなかった。照ノ
富士、琴奨菊、豪栄道の3人が1ケタ勝利。地位だけ大
関で中身が伴っていない。照ノ富士は横綱を目指せる逸
材なのにこのつまづきはプラスに働かない。

★三賞について
敢闘賞勢、松鳳山。技能賞嘉風は妥当な人選。3人とも
健闘した。特に嘉風は横綱・大関と総当たりの地位で勝
ち越したのだからりっぱ。この位置で連続勝ち越したの
だから実力者の仲間入りである。

★そのほか目に付いたのは
新入幕御嶽海は、やっと8勝。アマの実力は過去の歴史。
問題はプロにはいってどれだけプロの稽古をしたかであ
る。幕下の優勝決定戦芝対宇良は見ごたえのある熱戦だ
った。千代翔馬も6勝と奮戦した。彼らが幕に入れば相
撲は面白くなる。
151122千秋楽十両幕下以下 876
<熱闘 芝対宇良の幕下優勝決定戦>
 
★最後に場所の採点を
全体的に物足りない場所であった。65点。

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  • この記事を書いた人

denkouriki

無類の相撲好き。きっかけは昭和42年、九重(元千代の山)が分家独立を許さない不文律の出羽海部屋から破門独立したことです。そのさい、千代の山を慕ってついていった大関北の富士がその直後の場所で初優勝した。こんな劇的なドラマを見せられたことが、大相撲から離れなくなりました。視点は監察委員を八百長Gメン、燃える要素があると強い北の富士を循環気質と呼んだ杉山桂四郎氏に。土俵の心は玉の海梅吉氏に、問題点を探るのは三宅充氏に、そして相撲の本質、真髄は小坂秀二氏に学んできました。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。

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