大相撲

■福岡6日目 日馬対嘉風戦 琴奨菊対逸ノ城戦を分析

2015年11月13日

メディアの中には、全勝は誰、1敗は誰と色分けするのが
お好きなところがあるようだが、まだ序盤戦が終わった
ばかりである。この時点で先走って分類することにどれ
ほどの意味があるのか。昭和45年三月場所大関清国は7
勝1敗で折り返したが、7連敗して結局は負け越した。
11連勝して4連敗した横綱だっている。

さて、この日注目すべき相撲が2番あった。最初は琴奨
菊対逸ノ城戦である。5勝の琴奨菊と5敗の逸ノ城では、
勝負あったと思うのは早計である。そんなことで勝負が
決まるなら、対戦させる意味は薄れる。昭和36年九月場
所、前田川は2勝13敗と大敗したが、その2勝は優勝決
定戦に出場した大関大鵬と大関柏戸からあげたものであ
る。ちなみに大鵬と柏戸は場所後横綱に昇進した。

151113六日目幕内 993
<琴奨菊を寄り切った逸ノ城>

さて、琴奨菊対逸ノ城戦は久々に逸ノ城のはつらつとし
た相撲が見られた。琴奨菊のあたりをものともせずに、
受け止めた。体力負けはしない。あたりを止めれば琴奨
菊から勝機が生まれる。がっちりつかまえ、寄り切った。
新入幕で旋風を巻き起こした逸ノ城がこのまま終わると
は思いたくない。闘志あふれる相撲を続けてほしい。将
来照ノ富士に対抗する存在になることを熱望する。

注目すべきもう一番は日馬富士対嘉風戦である。日馬富
士にとって、下位で2勝6敗と大きく負け越している相
手である。しかも嘉風は動きが速く、好調である。日馬
富士にとってはいやな相手である。立ち合いから嘉風は
素早く双差し。ここで動きが止まるか、嘉風がさらに日
馬富士の腰につけば嘉風の勝利だった。しかし、日馬富
士は動きを止めることなく、小手投げをうった。それも
連続してうったことが好結果につながった。技術を超え
た勝利だった。 

151113六日目幕内 1308
<嘉風を退けた日馬富士>

相撲は一番一番の内容が問われる。どういう相撲を取っ
たか、自分の力をどれくらい発揮したか。相撲の見方は
優勝がすべてではない。

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  • この記事を書いた人

denkouriki

無類の相撲好き。きっかけは昭和42年、九重(元千代の山)が分家独立を許さない不文律の出羽海部屋から破門独立したことです。そのさい、千代の山を慕ってついていった大関北の富士がその直後の場所で初優勝した。こんな劇的なドラマを見せられたことが、大相撲から離れなくなりました。視点は監察委員を八百長Gメン、燃える要素があると強い北の富士を循環気質と呼んだ杉山桂四郎氏に。土俵の心は玉の海梅吉氏に、問題点を探るのは三宅充氏に、そして相撲の本質、真髄は小坂秀二氏に学んできました。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。

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