玉の海が急死したのは昭和46年10月11日のことである。
現役横綱の死は衝撃的な出来事だった。
玉の海は虫垂炎を患っていた。玉の海は持ち前の責任感
から切らずに注射で散らしていた。それが夏の巡業、九
月の本場所と長期に渡っていた。
場所が終われば今度こそ手術のはずが、そうはいかなか
った。運が悪いことに一門の大先輩大鵬の引退相撲が、
10月2日に控えていた。結局玉の海が入院したのは10月
4日であり、手術は6日になった。虫垂炎の手術だから
大事にはいたらないと誰しも思った。だが、それから5
日後の10月11日、様態は急変した。思いがけず、右肺動
脈幹に発生した血栓症が原因で横綱玉の海は帰らぬ人と
なった。
27歳の青年横綱玉の海の急死。それはあまりにも突然で、
大相撲に触れてからこれ以上ない悲しみの出来事だった。
日本中の大相撲ファンが玉の海の死を惜しんだ。まだ取
り盛り、双葉山の域にどこまで近づけるか。そんな楽し
み、可能性さえ失ってしまった。玉の海の死は相撲界に
とって、あまりにも大きな損失だった。
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