大相撲

総評

2015年9月29日

★白鵬の横綱初の休場に関して
今まで白鵬がいて当然だったが、いざ休場してしまうと
土俵が寂しい。優勝争いは白鵬がひっぱてきた面がある。
横綱一人が休場したというより大きな存在が欠けてしま
った。大相撲にとって大いなる損失だった。十一月場所
は強い白鵬の復活を待望したい。
150914二日目幕内 837
<2日目負け残りの白鵬>

★白鵬が欠けた優勝争いは
白熱した優勝争いとはいいがたい。一時は照ノ富士が突
っ走ると思ったが、2連敗した。負傷はその後のことで
13日目の時点でも、まだ絶対的な強さはない。弱点の脇
の甘さを露呈した。これによって2敗の鶴竜が浮上する
ことになった。結果は鶴竜が優勝決定戦で照ノ富士を倒
し、12勝3敗で優勝。いささか物足りない優勝争いにな
った。

★鶴竜の変化について
14日目対稀勢の里戦で鶴竜は立ち合い不成立を含め、2
度変わった。横綱には様々な横綱がいる。横綱として文
句なしの横綱は玉錦、双葉山、羽黒山、栃錦、若乃花、
大鵬、玉の海、北の湖、千代の富士、貴乃花、朝青龍、
白鵬と数えるほどしかいない。横綱というだけで鶴竜が
彼らと一緒にされては酷である。幕内は最高のクラス・
最高の技術集団である。変化されるたびに負けていては
「最高」が泣く。

150927千秋楽表彰 677
<優勝パレードでの鶴竜(右)>

★照ノ富士の横綱問題は
問題にもならない。最低連続優勝。横綱は常に優勝争い
をし、相撲に安定感が求められる。その域にはほど遠い。
あせって横綱にすることが一番よろしくない。玉錦は3
連覇しても横綱になれなかった。

★三賞について
今年初の技能賞が出た。嘉風である。嘉風は鶴竜・白鵬
を倒しての殊勲賞とあわせてW受賞である。敢闘賞は上
位で活躍して10勝をあげた栃ノ心と下位で勝ちこんだ勢
の2力士が受賞。活躍ふさわしい力士が受賞となった。
150927千秋楽幕内 753
<照ノ富士>
 
★そのほかに気がついた点
妙義龍、大砂嵐は健闘した。栃煌山はいいものをもって
いるのだが、成績につながっていかないのが難点。
150915三日目幕内 1088
<嘉風、鶴竜から金星>

★九月場所を採点すると
お客はよく入ったが、白鵬がいない優勝争いが物足りな
かったこと、逆に、関脇以下の幕内上位がいい相撲を見
せた。総合点は68点。
150915三日目幕内 1020
<栃ノ心、豪栄道から勝利>

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  • この記事を書いた人

denkouriki

無類の相撲好き。きっかけは昭和42年、九重(元千代の山)が分家独立を許さない不文律の出羽海部屋から破門独立したことです。そのさい、千代の山を慕ってついていった大関北の富士がその直後の場所で初優勝した。こんな劇的なドラマを見せられたことが、大相撲から離れなくなりました。視点は監察委員を八百長Gメン、燃える要素があると強い北の富士を循環気質と呼んだ杉山桂四郎氏に。土俵の心は玉の海梅吉氏に、問題点を探るのは三宅充氏に、そして相撲の本質、真髄は小坂秀二氏に学んできました。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。

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