大相撲

忘れられた横綱昇進の基準

2015年11月2日

九月場所千秋楽の大相撲中継(正面解説北の富士さん、
三瓶アナ、向正面解説舞の海さん)で興味深いやりとり
があった。

舞の海「北の富士さん、ひとつお聞きしたいんですけれ
ども、結びの一番で照ノ富士が勝つことになると、来場
所、照ノ富士は綱取りの場所になるんでしょうかね」
北の富士「んーーーー?優勝するということですか」
舞の海「優勝というよりも、結びの一番で照ノ富士が勝
った場合ですね。決定戦で負けたとしても」
三瓶アナ「星が並ぶわけですね」
舞の海「ええ」
舞
<舞の海さn>
 
北の富士「番外だからね、決定戦というのは。参考には
なるんでしょうね」
三瓶アナ「伊勢ヶ濱審判部長はですね、今日取組前に、
まあ、照ノ富士が勝てば優勝に準じる成績になる。とい
うことで、まあその、来場所綱取りというところまで言
及しなかったのですけれども」
北の富士「そうでしょうね」
三瓶アナ「優勝に準じる成績であるのは間違いない。と
いうところまではおっしゃいましたね」
北A
<北ノ富士さん>
 
12勝3敗の優勝同点は横綱につながるかと否かは、横綱
昇進が2場所連続優勝か準じる成績という基準からきて
いる。マスコミも1場所好成績が出ると次は綱取りと注
視する。しかし、実はこの基準の前に一文がある。それ
は「品格力量抜群」である。本来なら横綱昇進の基準は
これだけで十分である。しかし、品格力量抜群は最近、
ほとんどいわれなくなっている。まるで死語にでもなっ
たかのように。

なお、品格は聖人君子を求めているわけではない。20代
の若者に求めるほうが無理である。協会が定義している
わけではないが、ここでは、けして八百長(片八百長)
をやらない姿勢を含む土俵態度、相撲に打ち込む姿であ
ると解釈している。
150927千秋楽幕内 771
<鶴竜を寄り切り12勝をあげた照ノ富士>
 
品格力量抜群と2場所連続優勝か準じる成績はイコール
で結べない。2場所だけよくてもあとが続かない横綱は
これまでもいた。そもそも、弱い横綱、物足りない横綱
がなぜ誕生するか。品格力量が抜群でないからである。
横綱誕生は横綱審議委員が推挙し、最終的には協会が決
定する。あくまで最終権限は協会にある。これまで弱い
横綱、物足りない横綱を誕生させても反省の弁は聞いた
ことがない。

照ノ富士はいずれ横綱に昇進する器である。なにも急い
で横綱にする必要はない。品格力量抜群のとき、ぜひ横
綱になっていただきたい。と思えるくらいの判断に達し
たときに横綱照ノ富士は実現する。

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  • この記事を書いた人

denkouriki

無類の相撲好き。きっかけは昭和42年、九重(元千代の山)が分家独立を許さない不文律の出羽海部屋から破門独立したことです。そのさい、千代の山を慕ってついていった大関北の富士がその直後の場所で初優勝した。こんな劇的なドラマを見せられたことが、大相撲から離れなくなりました。視点は監察委員を八百長Gメン、燃える要素があると強い北の富士を循環気質と呼んだ杉山桂四郎氏に。土俵の心は玉の海梅吉氏に、問題点を探るのは三宅充氏に、そして相撲の本質、真髄は小坂秀二氏に学んできました。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。

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