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■福岡2日目 脆弱過ぎる横綱・大関陣

上位で13勝以上確実にあげられるのは白鵬しかいない。
照ノ富士がくずれると優勝争いは盛り上がらなくなる。
鶴竜は横綱になって13勝の壁を突破できないでいる。日
馬富士は未知数である。これが場所前の見方であった。
照ノ富士が先場所を再現するかのように栃煌山にあっけ
なく敗れた。同じ相手に双差しになられて同じように負
ける。これをどう見るか。進歩と工夫がなさ過ぎる。そ
れでは照ノ富士は今後どうするべきか。出場はやはり無
謀だったのか。2日間では判断できないのか。筆者は後
者だと思う。初日とは雲泥の差となったものの2日目が
すべてとは思いたくない。ただ取ってみて、負けが込ん
での休場はいかにもみっともない。これだけはやめてい
ただきたい。

151109二日目幕内 497
<またも栃煌山にもろ差しで敗れた照ノ富士>

日馬富士は大砂嵐に両まわしをがっちり引かれると、何
もできなく、まるで無抵抗のように負けた。大砂嵐はす
ぐに攻めず、様子をうかがうようだったのだから、その
間に体勢を有利にする姿勢が必要だった。

151109二日目幕内 748
<大砂嵐に力なく敗れた日馬富士>

2日目は照ノ富士、稀勢の里、日馬富士に早くも土がつ
いた。これをどうみるか。波乱というよりも想定内であ
る。まったくありえぬことではない。それよりも鶴竜の
対嘉風戦の連敗といい、照ノ富士の栃煌山戦の連敗とい
い、嘉風をまるで研究していないことといい、今の横綱・
大関陣は白鵬以外脆弱過ぎる。
栃錦の相撲にかける執念は恐るべしといわれた。相手の
技が決まってから3つの技を出したり、7連敗8連勝を
したりしたことさえある。初日負けても3度優勝してい
る。土俵の鬼若乃花は大関に昇進しても、横綱に昇進し
てもその責任を果たすために猛稽古をした。大鵬は対戦
相手をよく研究して常に相手の上をいく相撲を取った。
白鵬以外の横綱・大関陣は脆弱を脱却しないと大相撲の
レベルはあがらない。
定>

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この記事を書いた人

無類の相撲好き。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。お問い合わせなどあれば管理をお願いしてる masaguramさんまでX(Twitter)ください。

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