大相撲は幾多の不安定要因を抱えて、初日が始まった。
不安要因の正体は休場明けの白鵬と日馬富士、そして先
場所稀勢の里戦で膝を負傷した照ノ富士である。特に絶
対王者の白鵬と次期横綱候補の照ノ富士が崩れるような
ことがあれば波乱の場所になる恐れが出てくる。
しかし、相撲展開は逆であった。白鵬と日馬富士は磐石
であった。白鵬は1度も負けていない栃ノ心相手とはい
え、千代の富士ばりの頭をおさえての上手投げで決めた。
白鵬は七月場所初日で防戦一方の耐久相撲を取ったり、
九月場所初日で負けなしの隠岐の海に負けたりと鬼門に
なっていた。今場所の初日はとりあえず突破した。
心配だった照ノ富士は逸ノ城に十分に組まれた。ここで
照ノ富士は無理な攻めにいかず、体勢の立て直しにいっ
たのが功を奏した。上手を切って体を低くして寄り切っ
た。重い逸ノ城を相手に負傷した膝の影響を感じさせな
い相撲展開だった。
横綱大鵬は5場所連続休場後、初日相撲巧者栃東に敗れ、
不安なスタートとなった。だが、大鵬は翌日から見事に
立ち直って14連勝して優勝した。大鵬の連勝記録45はこ
の場所からスタートした。46連勝目を誤審で負けにされ
るまで続いた(今なら考えられない歴史的汚点)。
白鵬、日馬富士、照ノ富士は不安の中、幸先よく白星で
飾った。後は先人にならい、2日目以降も油断なく勝利
にまい進していただきたい。
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