照ノ富士が豪栄道に対して、立ち合いから変化という、
らしくない相撲で墓穴を掘り、4勝4敗の五分になった。
この後の対戦相手を考えると、勝ち越しすら危うい。場
合によっては休場も。休場は試合放棄である、と言った
のはクリーン魁傑である。この言葉は、負けが込むと横
綱・大関が休場するのが当たり前だった風潮のなか、新
鮮な響きをもって、マスコミにも相撲ファンにも受け入
れられた。
12勝優勝同点。これが先場所の照ノ富士の成績である。
これが、今場所横綱につながるとみたメディアや相撲フ
ァンがいたようだが、堪えられない横綱の軽さである。
横綱は
・品格力量抜群
・適格者がいなければ欠いてもいい
・休場しても落ちない
・不成績なら引退しかない
という、およそ他のスポーツには見られない不可思議な
面をもっている地位である。しかし、日本人にとって横
綱は絶対的強者として、チャンピオンを超える存在とし
て神格化してきた。横綱格下げ論が協会内で出たときも、
世論の反発で引っ込めざるを得なかったほどである。
9勝2敗-9勝2敗優勝-9勝2敗優勝-10勝1敗優勝
3場所連続優勝で横綱に昇進できなかった。
14勝1敗優勝-11勝4敗-14勝1敗優勝-11勝4敗-
15勝優勝 5場所で65勝10敗、優勝3回これでも横綱に
昇進できなかった。
最初の成績は玉錦、後は貴乃花である。玉錦も貴乃花も
時の最強者であった。それでも横綱になれなかった。横
綱は12勝優勝同点でうんぬんするものでないことがおわ
かりいただけたかと思う。照ノ富士の横綱昇進の話題は