この日、国技館に歓声が響いた。座布団が飛んだ。照ノ
富士が思いがけない1敗を栃煌山にきっした。栃煌山の
これしかない双差しに土俵をわった。同時に相手に十分
の体勢を許す照ノ富士の弱点がまたもや露呈した。照ノ
富士の敗戦で優勝争いは面白くなったと思う方がいる一
方、もう少し大局的にとらえると憂慮すべき面が浮き彫
りになってきた。
今日の1敗は痛恨の1敗であった。また、相撲内容から
相手十分をやすやすと許す敗戦は横綱を目指す者として
未熟である。そう、照ノ富士の優勝は単に優勝という話
ではない。すべてが横綱昇進に直結しているのだ。
未熟である。そう、照ノ富士の優勝は単に優勝という話
ではない。すべてが横綱昇進に直結しているのだ。
照ノ富士がこの場所優勝しても横綱昇進はない。だが、
次の場所へつなげるためには優勝レベルを上げておく必
要がある。そのためには14勝1敗で優勝しておきたいと
ころである。13勝2敗の優勝では次の場所の優勝レベル
が高くならざるを得ない。一番話にならないのは優勝を
逃したときである。
旭富士以降の横綱7人はすべて連続優勝で横綱に昇進し
てきた。鶴竜でこの原則はくずれた。照ノ富士には文句
なく連続優勝をしかも好成績であげていただきたい。横
綱にするというより、なるにふさわしい存在でなってほ
しいからである。
年6場所制のもと、本来ならば2場所連続優勝というの
は一時的な勢いだけでできてしまう可能性がある。その
結果同じ横綱といってもかなり差ができてしまっている。
5場所連続12勝以上でその間3回優勝という基準なら、
文句のない横綱が誕生する。照ノ富士にはこれを満たす
くらいの横綱誕生であってほしい。理想であるが。
残り3日間照ノ富士はどういう相撲をとるか。横綱への
足がかりとなるか。大切な一番一番となる。
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