大相撲

■秋13日目 勢いが消えた照ノ富士は栃錦に学べ

2015年9月26日

朝から冷たい雨が降りしきる両国国技館。優勝争いのト
ップにいた照ノ富士が稀勢の里に圧倒され足からくずれ
て寄り倒された。完敗である。このところ、稀勢の里を
寄せ付けない相撲を取っていたが、そうはいかなかった。

照ノ富士は連敗で2敗となった。優勝争いは鶴竜と2敗
併走となったが、11連勝していた勢いは消えた。照ノ富
士にスキあり、勝機あり、そんな雰囲気に変わってきた。
150925十三日目幕内 885
関脇で優勝して、大関2場所目に優勝した力士に北の湖
がいる。若くて伸び盛りで破竹の勢いがあった。関脇で
14勝1敗で初優勝、大関で10勝5敗、13勝2敗で優勝、
13勝2敗で優勝同点。北の湖は大関を3場所で突破して
史上最年少で横綱になった。
150925十三日目幕内 886
今の照ノ富士に北の湖のような勢いはない。そもそも連
敗力士は優勝できないといわれている。負傷した足が気
がかりである。こうみてくるとマイナス要因のオンパレ
ードばかりである。このままずるずると負けが込むよう
だと、行く末はますます暗くなる。連日満員札止めの過
熱人気に水をさすことにもなる。
150925十三日目幕内 889
照ノ富士は持ち直せるか。それは照ノ富士の気持ち次第
である。昭和27年秋場所、関脇栃錦は13日目を終え12勝
1敗。14日目は同じく12勝1敗の大関吉葉山との対戦で
ある。ところが前夜、栃錦は扁桃腺炎で40度の高熱に苦
しんでいた。医者も師匠の元栃木山の春日野も出場は、
絶対無理とストップをかけた。
栃錦
<栃錦のブロマイド>
 
ところが、栃錦は「お客さんはこの一番を見に来る。絶
対休みません。出ます」と強い意志で強行出場すること
になった。このことはかん口令がしかれ、誰も知らなか
った。14日目、栃錦と吉葉山の1敗同士の勝負は栃錦
が、二枚蹴りで吉葉山の巨体を宙に浮かせ落とした。
ブロマイド吉兼山
<吉葉山のブロマイド>
 
残り2日間、照ノ富士は栃錦のごとく気力をふりしぼっ
て優勝争いを盛り上げていただきたい。

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  • この記事を書いた人

denkouriki

無類の相撲好き。きっかけは昭和42年、九重(元千代の山)が分家独立を許さない不文律の出羽海部屋から破門独立したことです。そのさい、千代の山を慕ってついていった大関北の富士がその直後の場所で初優勝した。こんな劇的なドラマを見せられたことが、大相撲から離れなくなりました。視点は監察委員を八百長Gメン、燃える要素があると強い北の富士を循環気質と呼んだ杉山桂四郎氏に。土俵の心は玉の海梅吉氏に、問題点を探るのは三宅充氏に、そして相撲の本質、真髄は小坂秀二氏に学んできました。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。

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