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異変から最終決定した年間最多勝

十一月場所が終了し、今年1年間の成績が確定した。今
年1年間幕内に在位したのは30力士である。九月場所ま
では照ノ富士が白鵬を2勝リードしていた。しかし、十
一月場所の成績で白鵬が12勝、照ノ富士が9勝のため、
逆転して白鵬の66勝での年間最多勝が確定した。九月場
所0勝で休場した白鵬に対してフル出場力士が及ばない
というのは寂しい限りである。白鵬はこれで9連連続最
多勝を獲得したことになる。新記録を更新中である。報
知新聞社の年間最優秀力士は3度優勝の白鵬が確定的で
ある。
151122千秋楽表彰 409
<年間最多勝の白鵬>
年間成績1A
年間成績2A
他に60勝以上あげたのは照ノ富士と稀勢の里のみである。
横綱・大関が7人いて半分にも満たないわけである。嘉
風が4位と続いているが、あくまで数字の上での順位で
あって横綱・大関とのフル対戦はわずか2場所しかない。
なお、横綱・大関フル対戦場所数には、1対戦少ない準
横綱・大関フル対戦場所もカウントしている。5場所以
上は表において黄色で表示している。関脇以下では6場
所横綱・大関とフル対戦したのは栃煌山、栃ノ心、逸ノ
城の3力士しかいない。逆に横綱・大関とフル対戦がな
かった力士は琴勇輝、旭秀鵬、誉富士の3人である。

150721十日目幕内 1062
<七月場所白鵬を倒して懸賞金を受け取る栃煌山>

今年1年間の三賞力士を選んでみる。まず、年間殊勲賞。
今年関脇以下で優勝力士に勝ったのは、三月場所の照ノ
富士、七月場所の栃煌山、九月場所の嘉風、妙義龍、十
一月場所の大砂嵐とバラバラである。しかし、栃煌山が
唯一横綱戦4勝をあげていることから、年間殊勲賞は栃
煌山とする。

150726千秋楽幕内 515旭天鵬
<旭天鵬最後の一番の相手となった栃ノ心>

年間敢闘賞は年間成績で勝ち越した力士を優先したい。
6場所横綱・大関とフル対戦して48勝をあげた栃ノ心が
適格である。年間技能賞であるが、現代では技能賞は受
難の時代である。その中で2度受賞した嘉風を年間技能
賞とする。

150914二日目幕内 779A
<白鵬から初勝利の嘉風>

なお、年5場所幕内在位力士が6人いる。
臥牙丸38勝37敗
阿夢露36勝39敗
蒼国来33勝32敗10休
千代鳳32勝28敗15休
北太樹32勝43敗
豊響29勝46敗
来年の年間成績はどうなる。新しい力が浮上するか。白
鵬の一人天下か。1年後が楽しみである。

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この記事を書いた人

無類の相撲好き。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。お問い合わせなどあれば管理をお願いしてる masaguramさんまでX(Twitter)ください。

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