大相撲は外国出身力士と学生出身力士が花盛りである。
十一月場所の番付によると幕内力士は42人である。その
うち外国出身力士が16人、学生相撲出身が10人である。
学生といってもここでは大学相撲出身者を意味する。高
校相撲でも明大中野、明徳、城北、栄など名門が増えて
きているが、ここでは触れない。
大学の内訳は近大=宝富士・徳勝龍・誉富士、日体大=
嘉風・妙義龍・千代大龍、日大=遠藤、中央大=豪風、
東洋大=御嶽海、駒沢=松鳳山となる。外国出身力士に
は数でも質でも及ばないが、それでも10人は幕内の約24
%にあたる。十両には日大=英乃海・常幸龍・里山・天
鎧鵬・明瀬山・石浦、農大=正代、専修大=大道、朝日
大=徳真鵬が控えている。その反面、幕下以下で苦戦し
ている学生相撲出身者もいる。
<新入幕の御嶽海>
学生相撲出身者は多いが、どうも頭打ちの印象がないで
もない。ある領域にくると、それ以上の成長が見通せな
くなるのだ。昭和48年七月場所、輪島(日大)が横綱に
なって以来学生出身の横綱は誕生していない。
輪島は学生横綱を2度取って角界入りした。ただ、輪島
は少年のころから相撲を取っていたので、キャリアは長
い。相撲の申し子であり、鍛錬期間は半端でない。実は
輪島にも相撲はできあがっている。胸板が薄いといった
声はあった。しかも輪島はそつのない取り口の相撲を変
えることなく、地力をあげていったまれなタイプであった。
それと勝ちにもっていく過程がうまかった。さらに輪島は
一流好みであった。このあたりに輪島が横綱になれた要
因がある。
それと勝ちにもっていく過程がうまかった。さらに輪島は
一流好みであった。このあたりに輪島が横綱になれた要
因がある。
<ざんばら時代の輪島>
ちなみに大関に昇進したのは、豊山(前名内田)、朝潮
(前名長岡)、出島、雅山、武双山、琴光喜である。
学生相撲というと中退は別として、大学を卒業すると22
歳か23歳である。この年齢に達する前に北の湖、大鵬は
横綱になっていた。学生の稽古は学業のかたわらである。
だが、プロは違う。当然ながらプロの稽古をする。
学生相撲の出世はプロに入いって、どういう稽古をする
かだ。年齢的に期待がもてるのは御嶽海、正代である。
幕内は新入幕が第一段階、横綱・大関とフル対戦するの
が第二段階、横綱・大関とフル対戦して勝ちこすのが、
第三段階である。遠藤は第三段階までいっていない(遠
藤だけではないが)。御嶽海、正代の将来は、第三段階
まで時間がかかるか、否かにかかっている。幕下では芝、
宇良、大輝などが浮上してきている。
彼らは大関以上の地位を獲得できるか。それはプロの稽
古にどれだけ打ち込むかにかかっている。
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