大相撲

大相撲冬の時代脱却へ 2012年10大ニュース

2015年10月18日

2012年はニュースにはこと欠かない1年だった。ただし、
これだという大きなニュースがないだけに好角家・相撲
通5氏の10大(重大)ニュースも五者五様の模様を見せ
ている。寄せられたニュースを基に2012年を振り返って
みたい。

好角家・相撲通のT氏・S氏・A氏そしてH氏、M氏に
加わっていただき、5氏から今年の10大(重大)ニュー
スを寄せていただいた。1位を10点、2位を9点………
9位を2点、10位を1点として採点した。先入観をもた
れないため、自由に選出いただいたので分類のしかたに
違いはあるが(例えば鶴竜の大関昇進と6大関をひとく
くりにしたケースとそれぞれ独立項目としたものなど)
多いケースに統一させていただいた。2012年は衝撃的な
事件もなく、5氏の選択、順位は広がりを見せたが、総
合的には次のようになった。

10位エストニアの怪物把瑠都、念願の初優勝
大関昇進時には、横綱も時間の問題と言われていた未完
の大器、把瑠都。序盤のつまずきが目立ち、荒い相撲で
これまで幾度となく相撲ファンに歯がゆい思いをさせて
きた。それが一転、一月場所は燃えた。豪快なパワー相
撲で、肩ごしに上手をつかんで投げる、高々と吊り出す、
クレーン相撲が冴え渡り連勝。

立ち合いの変化でブーイングを受けるも、白星を確実に
積み重ね13日目に早々と優勝を決めた。千秋楽に白鵬に
敗れ、惜しくも全勝優勝を逃すも、久しぶりにモンゴル
勢以外が賜杯を抱いた。国技館に駆けつけた母親の前で
最高の親孝行となる天皇賜杯を受けた。愛妻のエレナさ
んの和服も話題になった。

H氏が7位、T氏が4位にあげている。
10大10
9位常幸龍最速の9場所目で入幕
序ノ口からの27連勝新記録や史上最速所要6場所での新
十両など、数々の新記録を打ち出した常幸龍が、また新
記録を作った。所要9場所で新入幕と、前相撲からの記
録としては最速の輝かしい新記録である。新入幕の十一
場所初日は落ち着いた相撲で若荒雄を寄り切り、白星発
進をしたものの2日目から5連敗をして幕内の洗礼を浴
びた。

7敗した後3連勝するものの、その後は連敗。新入幕の
場所を6勝9敗で終えた。負けが続くと勝ち方がわらな
くなるとの本人談があり、まずは精神面の強化が課題。
自身初となる負け越し経験であるが、未来の相撲界を担
う逸材であり、奮起の常幸龍を期待したい。この悔しさ
をバネに一月場所での活躍を望む。

点数は10位と同点だが得票が多かった分9位とした。A
氏が3位、H氏が9位、T氏が10位にあげている。
10大9
7位史上初、2人の横綱が太刀山型
七月場所、九月場所と全勝優勝を飾り、横綱に推挙され
た日馬富士が師匠(元横綱旭富士)から直伝の太刀山型を
継承。同時期に太刀山型の横綱が東西に並ぶのは史上初
となる。短命と言われ、これまであまりイメージがよい
とは言えなかった太刀山型だが、白鵬の活躍で徐々にそ
のイメージが払拭されつつある。

まだまだぎこちない日馬富士の土俵入りではあるが、小
さい体に立浪一門伝統(羽黒山、旭富士)の不知火の綱
を締めた姿が相撲界の看板となるように期待したい。そ
して長らくお目にかかっていない梅ヶ谷型の横綱の誕生
を全国の相撲ファンが待ち望んでいる。

余談ではあるが、鶴竜の所属する井筒部屋の流れは横綱
西ノ海が背後から見て左に輪が一つ、右に綱の両端を向
ける“片輪結び”なる江戸時代に用いられていた型を大
正時代に復活させており鶴竜が横綱に昇進の際には是非
ともこの型を継承して貰いたいと強く望んでいる。

7位は同点で2つあるため、自動的に8位はない。H氏
が5位、S氏が4位にあげている。
10大8
7位史上初、横綱・大関が千秋楽全勝決戦
軽量ゆえの悲しさか、あっけない相撲で敗れることが多
く、ハチナナ・クンロクと言われることの多かった日馬
富士が、七月場所で覚醒。神がかった無類の強さで尾張
城下で初日から白星を重ねる。先場所の千秋楽でようや
く勝ち越した大関と同一人物とは思えない程の素晴らし
い相撲内容。まさしく鬼人の如く連勝街道を突っ走る。

この場所、いつもは泣かされることの多い軽量が幸に転
じ、スピード感あふれる相撲が目立った。横綱白鵬も先
場所(10勝)とは打って変わり、安定した取り口で順調に
勝ち進む。2人が全勝を守ったまま、千秋楽の結びの一
番は全勝対決を迎える。横綱と大関が全勝で千秋楽に相
星決戦をするのは史上初。歴史的土俵の目撃者になろう
と、早くから愛知県体育館にファンが駆けつけ、夏の太
陽に勝る程の熱気で千秋楽に相応しい盛り上がりを見せた。
注目の結びの一番は、鋭い立ち合いで勝機をつかんだ日
馬富士が、見事横綱白鵬を寄り切り自身初の全勝優勝を
飾った。

T氏が3位、H氏が6位にあげている。
10大7

(この項目続く)

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  • この記事を書いた人

denkouriki

無類の相撲好き。きっかけは昭和42年、九重(元千代の山)が分家独立を許さない不文律の出羽海部屋から破門独立したことです。そのさい、千代の山を慕ってついていった大関北の富士がその直後の場所で初優勝した。こんな劇的なドラマを見せられたことが、大相撲から離れなくなりました。視点は監察委員を八百長Gメン、燃える要素があると強い北の富士を循環気質と呼んだ杉山桂四郎氏に。土俵の心は玉の海梅吉氏に、問題点を探るのは三宅充氏に、そして相撲の本質、真髄は小坂秀二氏に学んできました。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。

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