大相撲

続四股名あれこれ

2015年10月25日

パターン外の四股名大正・昭和戦前をみていく。
朝日松(あさひまつ)、宇都宮、達ノ矢(だてのや)、
真砂石(まさごいわ)、逆鉾、緋縅、琴ヶ浦、駒泉、大
ノ高、三杉磯、福柳、友ノ浦、東雲(しののめ)、真砂
石、綾鬼、若太刀、真鶴、荒熊、開月、玉碇、常盤野、
磐石(ばんじゃく)、一渡(いちわたり)、有明、柏戸、
大熊、立田野

パターン外の四股名はさほど多くない。逆鉾、緋縅、三
杉磯などダブリもあるが歴史的にはこちらが先に登場し
ているわけである。有明、大熊は本名ではない。宇都宮、
福柳は古くから四股名だけは記憶していた印象深い四股
名である。

十両に旭日松(あさひしょう)がいるが、にかよった四
股名朝日松(あさひまつ)が大正にあった。旭日松は松
がしょうと読むのはわかる。それでは旭はあさと読むの
か。旭はあさひと読むが、あさとは読まない。旭日松は
謎の四股名である。

明治はどうだろうか。このあたりまでくるとなじみのな
い四股名ばかりになるが、純粋に四股名を楽しんでいた
だきたい。
宮城野、平石、東関、鶴ヶ滝、田子ノ浦、桑ノ弓、大纏、
象ヶ鼻、小柳、磐石、鬼ヶ崎、尾上、高砂、雷電、山分、
勝ノ浦、荒虎、投石(なげいし)、小野ヶ崎、柏戸、達
ヶ関(だてがせき)、荒角(あらかど)、大鳴門、鞍ノ
平、高千穂、緋縅、大達(おおだて)、立田野、龍ヶ鼻、
一ノ矢、友綱、勢イ、荒飛(あらとび)、知恵ノ矢、真
鶴、桐生、平ノ戸、黒雲、達ノ矢(だてのや)、響舛、
谷ノ音、滝ノ音、鬼鹿、大泉、響矢、泉滝、大纏

大戸平、大鳴門、殿り(しんがり)、緋縅、文明、平石、
高ノ戸、大砲(おおづつ)、大碇、鳳凰、大戸崎、大見
崎、不知火、唐辛(とうがらし)、梅ヶ崎、鉞り(まさ
かり)、横車、逆鉾、松ヶ崎、岩木野、八剣、響矢、若
佐倉、鬼角(おにかど)、五所車、尼ヶ崎、有明、大崎、
小柳、有村、波ノ音、小常陸、神崎、大鳴門、錦戸、柏
戸、竜ヶ崎、陣立、平ノ石、相生(あいおい)、寒玉子、
大戸平、白梅、勝鬨

現代はほとんど使用されないが、明治の傾向として
○○崎
○○達
○○石
○○矢
○○平
○○音
があげられる。また、年寄名・重複名が目立つ。時代と
ともに現代の四股名のパターンが薄れていく。通用する
のは自然パターンが多い。

遠藤とともに人気が全国区の勢だが、明治に勢イがすでに
出現している。珍名として象ヶ鼻、唐辛(とうがらし)、
寒玉子が登場している。

江戸時代となるとますますパターンが薄れていく。例え
ば宝暦年間を見てみる。
大鳴戸、磯碇、関ノ戸、四ツ車、不知火、宮城野、響野、
横雲、八ツ橋、山姿、大瀧、大瀬戸、関貫(かんぬき)、
関ノ戸、壇ノ浦、大空、艫綱(ともづな)、八橋、餝間
津(しかまつ)、荒砂、黒雲、大筒、鬼切、大根木、御
所ヶ浦、雷電、音羽、七ツ尾、俵石、大童子(だいどう
じ)、荒瀧、七ツ池、岸石…

江戸時代は、江戸時代の傾向を出して、取り組まない限
り、いたずらに数だけが膨大になるばかりである。その
ため、ここではふれずに別の機会に譲ることにする。

現代は各部屋伝統の出羽、栃、玉、若、琴、朝、貴、魁、
千代、佐田、北勝などを頭にしてつける傾向だけでなく、
師匠の四股名の下を取って東、風、司などが新しい傾向
として登場している。ひところは少なかった鵬の字が、
増えてきている。富士は明治末の近江富士が最初である。
その後もそれほど使用されることは多くなかったただけ
に、今日の使用頻度は目をみはるものがある。城は青葉
城以降出現した。四股名の傾向は時代とともにある。

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  • この記事を書いた人

denkouriki

無類の相撲好き。きっかけは昭和42年、九重(元千代の山)が分家独立を許さない不文律の出羽海部屋から破門独立したことです。そのさい、千代の山を慕ってついていった大関北の富士がその直後の場所で初優勝した。こんな劇的なドラマを見せられたことが、大相撲から離れなくなりました。視点は監察委員を八百長Gメン、燃える要素があると強い北の富士を循環気質と呼んだ杉山桂四郎氏に。土俵の心は玉の海梅吉氏に、問題点を探るのは三宅充氏に、そして相撲の本質、真髄は小坂秀二氏に学んできました。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。

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