大相撲

■秋10日目 優勝争いがしぼんだ日

2015年9月23日

鶴竜が妙義龍に不覚をとり2敗で優勝争いから後退、稀
勢の里は琴奨菊に立ち遅れ、3敗で優勝争いから事実上
脱落した。全勝の照ノ富士は玉鷲が予想外の大健闘をし
て熱戦になったが、あわてることなく退けた。8日目に
「場所のゆくえ」を掲載してから早々と優勝戦線がこう
も急にしぼむことになろうとは想像すらできなかった。
150922十日目幕内 843
<鶴竜、妙義龍に敗れ2敗>
 
今場所は満員札止めが初日から続く過熱人気である。そ
の人気に応える優勝争いではない。また、白鵬という絶
対王者を欠いた場所である。これでは優勝を争える力士
はほんの一握りからさらに絞った者だけということであ
る。優勝争いは照ノ富士が負けてなんとかつながるとい
う情けない状態になってきた。
150922十日目幕内 788
<稀勢の里、琴奨菊に敗れ3敗>
 
1敗で勢がいるではないか、というかもしれないが、幕
内は実は2つある。1つは横綱・大関と対戦する幕内と
そうでない幕内の2つである。勢は後者に属している。
勢は出場している横綱・大関全員との対戦がない限り、
本当の意味での「優勝」とはいえない。単純に数字だけ
を比較するのは実は最も科学的でも合理的でないことに
なる。

日程的に勢が出場している横綱・大関戦と対戦すること
は不可能であろう。一部と対戦して勝ち抜くことはさら
に困難である。勢はこれまで横綱・大関と対戦する地位
で4勝11敗、5勝10敗、6勝9敗、5勝10敗、6勝9敗、
1勝14敗、2勝13敗と1度も勝ち越したことはない。特
に最近は大敗している。これでは勢の優勝は簡単ではな
いと言わざるを得ない。
150922十日目幕内 723
<照ノ富士落ち着いて玉鷲を退ける>
 
仮に優勝できても翌場所が負け越しだと本当に地力でし
た優勝なのか、と指摘されてしまう。事実、高見山の平
幕優勝の翌場所の大敗を玉の海梅吉氏が指摘した過去が
ある。

場所は明日から終盤にはいる。繰り返しになるが、優勝
争いより、一番一番の相撲内容を注視していく。

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  • この記事を書いた人

denkouriki

無類の相撲好き。きっかけは昭和42年、九重(元千代の山)が分家独立を許さない不文律の出羽海部屋から破門独立したことです。そのさい、千代の山を慕ってついていった大関北の富士がその直後の場所で初優勝した。こんな劇的なドラマを見せられたことが、大相撲から離れなくなりました。視点は監察委員を八百長Gメン、燃える要素があると強い北の富士を循環気質と呼んだ杉山桂四郎氏に。土俵の心は玉の海梅吉氏に、問題点を探るのは三宅充氏に、そして相撲の本質、真髄は小坂秀二氏に学んできました。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。

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