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大相撲
■春12日目優勝圏内横綱・大関と平幕組は別次元の世界
12日目、平幕の優勝圏内の対戦相手は以下である。1敗逸ノ城に朝乃山2敗碧山に竜電2敗琴奨菊に千代大龍琴奨菊と千代大龍はいい勝負をするかもしれない。しかし、他の2番はまったく興味がわいてこない。勝負は優勝圏内力士がすべて勝った。ただし、逸ノ... -
大相撲
■春11日目 失われた昭和46年の精神
この日もサバイバル戦は続いた。最初の一番は逸ノ城対碧山の1敗同士の対戦である。相撲は突き合いになった。重量級だけにスピードはともかく、一発、一発に迫力がある。両力士ゆずらぬなかから、逸ノ城がスキをみてはたいて決めた。次の一番は全勝白鵬対大... -
大相撲
■春10日目 優勝圏内戦で番付下剋上となった二番
優勝圏内の直接対決二番が行われた。いずれも番付下位力士が上位力士を倒すという下剋上になった。最初の一番が1敗高安と1敗逸ノ城戦であった。前回高安が勝てば問題ないと書いた。だが、勝負は問題のあるほうに転んだ。土俵際で逸ノ城が高安を土俵に這い... -
大相撲
■春9日目 豪栄道を投げた逸ノ城の今後の対戦相手
眠れる巨象逸ノ城は時として目覚めることがある。それが豪栄道を相手に出てしまった。豪栄道は出足速攻の相撲がさえわたっていた。だが、逸ノ城に出足を止められた。それだけではない。上手が取れない体勢になった。しかし、豪栄道は盛り返し、いい体勢に... -
大相撲
■春8日目 平生最後の場所の行方
結び前の白鵬対栃煌山戦。栃煌山が白鵬の後ろにつき、誰しもが白鵬の敗退か、と思うほどのピンチであった。だが、白鵬のままの態勢で勝ってしまった。久々に見る白鵬の反応の速さであった。同時に白鵬は勝負をあきらめていない。最後の最後まで粘る。それ... -
大相撲
■春7日目 好取組に熱戦なし
8時40分博多行きの新幹線に乗り、11時11分ごろに新大阪に着いた。地下鉄御堂筋線に乗り換え、ついに大阪府立体育館に戻ってきた。何も変わらないかと言うとそうはいかなかった。4階通路にあった連結椅子がなぜか消えていた。ちなみに土俵は2階に設置さ... -
大相撲
■春6日目 豪栄道の思いがけない敗戦
思いがけない敗戦は相撲につきものである。序盤、出足速攻で磐石の相撲を取ってきたのが、豪栄道である。相手につけいるスキを与えず、強者の相撲を発揮してきた。豪栄道が万全の相撲を取るのは、平成28年九月場所の全勝優勝以来である。体からは気迫がみ... -
大相撲
■春5日目 貴景勝の大関昇進の可能性を探る
5日目、関脇同士の対戦が実現した。大関を目指す貴景勝と精彩を欠いていた玉鷲の一戦である。この日の玉鷲は違った。果敢に突き押しで攻め立て、思わず貴景勝が足を踏み出すほどであった。玉鷲らしさが発揮された一番だが、貴景勝は序盤で2敗となった。... -
大相撲
■春4日目 精彩欠く先場所優勝者玉鷲
先場所優勝した玉鷲が負け先行と苦しんでいる。4日目は鶴竜、貴景勝を撃破している御嶽海が対戦相手である。玉鷲は目下御嶽海に7連敗中であり、優勝した先場所も負けている。相手が悪いかもしれないが、あきらめたら勝負はそこで終わりである。だが、相... -
大相撲
■春初日 注目の取組3番を斬る
三寒四温があるかと思えば、1日でも温度差がある季節である。こうした要因で荒れる春場所と言われるようになった。今年は荒れる三月場所となるか。今日10日から初日が始まった。初日注目の取組3番。まず、大関昇進がかかる貴景勝。取組前の表情はやや堅... -
大相撲
横綱・大関に挑む11人のサムライ
三月場所、横綱白鵬・鶴竜が土俵に戻ってくる。2横綱3大関の上位にフルに挑む力士は、上位に新たな休場者が出ない限り、4枚目の栃煌山までである。東関脇貴景勝から栃煌山までのここ1年間の上位戦の成績は以下である。大関昇進を目指す貴景勝が急激に... -
大相撲
御嶽海、関脇・小結連続在位場所数の中身
先場所(一月場所)、御嶽海は途中休場したため、これで連続関脇・小結在位場所数の記録は12でストップすることになった、と思った。だが、御嶽海はなんと再出場してきた。それだけではない。8勝と勝ち越し、殊勲賞まで受賞してしまった。休場までの成績... -
大相撲
玉鷲実力評価の変遷
<優勝した玉鷲(右)>一月場所苦節15年の末、玉鷲が幕内最高優勝を達成した。34歳であった。最近でこそ玉鷲の実力や相撲ぶりは知られているが、これまでどのような幕内人生を歩んできたのか。改めて振りかえってみた。玉鷲の新入幕は平成20年の九月場所... -
大相撲
貴景勝と3大関を比較する
三月場所、貴景勝は大関に挑む。先場所3場所33勝をあげながら、あっさり見送られた。それでは3場所32勝の高安、29勝の豪栄道、17勝の栃ノ心は、貴景勝以下になる。審判部は、高安・豪栄道・栃ノ心が大関にふさわしいと思っているとしたら、整合性はどう... -
大相撲
横綱・大関が敗退の中、孤軍奮闘の高安が優勝
日本大相撲トーナメント第43回大会が開催された。国技館には9時50分頃到着した。開場は11時の予定である。知った顔は以前国技館前テント村で知り合ったY氏である。O氏は、今回姿が見えなかった。なんでも別の指定席のチケットにしたという話である。会... -
大相撲
大関の3場所連続の成績 昭和20、30年代
15日制が定着した昭和24年夏場所以降大関に昇進した3場所連続の成績をみていこう。大関でいうと三根山以降になる。なお、大関の降格が3場所連続負け越しになったのは、昭和33年からである。大関の代でいうと松登が途中から適用になっている。三根山、大... -
大相撲
大関の3場所連続の成績 現代編
大関昇進は直前3場所の成績・相撲内容が検討される。その結果、大関昇進が決定すれば、使者がその旨を伝える伝達式がおこなわれる。大関が決定した力士は決意を述べる。大関誕生にはこれほど特別なセレモニーがおこなわれるのである。<豪栄道>しかし、... -
大相撲
初優勝の裏側
一月場所は先場所の貴景勝に続き、玉鷲が初優勝した。連続初優勝である。昨年は一月場所、栃ノ心、七月場所御嶽海とこのところ初優勝が目立ってきている。それでは初優勝の次点は誰だったのか。優勝栃ノ心14勝1敗 次点大関高安12勝3敗優勝御嶽海13勝2... -
大相撲
貴景勝の相撲内容を検証する2
引き続き貴景勝の相撲内容を検証していこう。9日目錦木貴景勝鋭い当たりで突き起こし、そのまま一気に錦木を土俵の外に押し出した。<5点>10日目大関高安立ち合い貴景勝の当たりが優って、突き押しで攻め込む。だが、高安右へ動いてはたき込むと貴景勝... -
大相撲
貴景勝の相撲内容を検証する1
一月場所、貴景勝11勝と次点の成績をあげながら、千秋楽の豪栄道戦のみを北の富士・舞の海両氏に酷評された。その影響があったかどうかは定かでないが、審判部長の阿武松(元益荒雄)は貴景勝の大関昇進を審議なしでもう1場所見るとの見解を即、打ち出し... -
大相撲
貴景勝の大関昇進見送りを検証する
先場所堂々と優勝した貴景勝が、一月場所で11勝の次点の成績をあげた。しかし、千秋楽の貴景勝対豪栄道戦で貴景勝が一方的に敗れた。それを見た大相撲中継の解説をしていた北の富士氏は「これはちょっとね、負け方がね、非常にマイナスイメージだね」と語... -
大相撲
■初 千秋楽 貴景勝の大関をめぐる問題点
千秋楽の注目の一番は玉鷲対遠藤である。玉鷲にとって必ずしもやりにくい相手ではない。勝負は玉鷲が突きたててからの強烈な突き落としで優勝をつけた。玉鷲は輝く初優勝を勝利で決めた。苦節15年、本当におめでとう玉鷲関。<玉鷲、初優勝の瞬間>貴景勝... -
大相撲
■初 14日目 白鵬休場のなか、玉鷲・貴景勝が快勝
3連敗中の白鵬が14日目から休場したニュースには驚かされた。10時台にニュースが流れたが、筆者は国技館へむかう電車の中で、相撲仲間からのメールで知った。こんな最終盤になってなんともやるせない気分になった。白鵬は昨年4場所休場した。今年は早々... -
大相撲
■初 12日目 がぜん目が離せない展開になった優勝争い
白鵬が前日1敗したことによって、この日の白鵬対2敗玉鷲の直接対決は優勝の行方を左右する一番となった。白鵬は対戦相手の突き押しのパワー相撲にどう対応するのか。少なくとも後退すると危うい。こうした見立てで結びの一番をむかえた。相撲は次のよう... -
大相撲
■初 9日目 場所に水さす大関陣
ここへきて上位の引退及び相次ぐ休場で白鵬の対戦相手の範囲がひろがっている。今日は琴奨菊が相手である。だが、今の琴奨菊では白鵬を脅かす要素は見当たらない。勝負は離れての攻防から素早い突き落としで琴奨菊を一蹴した。この日は高安が玉鷲に、豪栄... -
大相撲
■初 8日目 平成最後の一月場所の行方
天覧相撲最大の好取組は幕内最年少貴景勝対次に若い阿武咲であろう。若さと突き押しパワーの激突である。しかし、現時点では貴景勝がすべてに上まわっていた。かつての麒麟児対富士櫻の一歩も引かぬ激しい突き合いまではいかなかった。今場所は横綱引退及... -
大相撲
■初 4日目止まらない大荒れの土俵
今場所予期せぬ敗戦が続いた稀勢の里がついに引退した。速報は8時台に流れた。横綱に昇進してケガでなかなか結果が出せず、苦悩の日々が続いた。だが、これで解放される日がやってきた。横綱稀勢の里の相撲を見るのはつらかったが、稀勢の里のいなくなっ... -
大相撲
2019年一月場所横綱・大関に挑む10人のサムライ
横綱・大関6人が出場。上位に休場が出なければ、前頭3枚目までが横綱・大関との対戦圏内である。同部屋の稀勢の里と高安及び豪栄道と妙義龍、栃ノ心と栃煌山が対戦なしのため、4枚目琴奨菊と対戦することになる。先場所、3横綱1大関が休場しているだ... -
大相撲
来年はどうなる!横綱・大関は誕生するか
今年(平成30年)は栃ノ心が突然変異的強さを発揮し、初優勝を飾った。それだけではない。初優勝を生かし大関に昇進した。同じく初優勝した御嶽海はチャンスを生かせず、ふりだしに戻った。現在3横綱3大関が番付を占めているが、30歳以上が5力士と高齢... -
大相撲
2018年大相撲10大ニュース6位・5位
■6位 稀勢の里危機脱せず、横審異例の激励今年の稀勢の里はさんざんな成績だった。途中休場、全休、全休、全休、10勝5敗、途中休場で年間11勝15敗64休となった。横綱が年間11勝しかしていないのは、論外である。とうてい横綱の責任からは、はるかに遠い... -
大相撲
貴景勝、母校に向けてパレード
19日に予定されていた十一月場所の優勝者貴景勝のパレードは、17日に変更になった。開始も11時とやや早い時刻である。19日は付け人に対する講習会があるので、そのための変更か。ところが夜半に降り始めた雨は朝になっても降り続き、この先どうなるかと不... -
大相撲
最高位大関の大関在位中の優勝は稀
先の十一月場所、大関高安は千秋楽御嶽海に敗れ、3敗となって優勝を逃した。高安が上位で12勝をあげたのは4度目である。逆にいうと高安は13勝の壁を破れないでいるわけである。特に十一月場所3横綱が休場していただけに千載一遇のチャンスをモノにでき... -
大相撲
乏しかった今年の横綱・大関リーグ戦
今年(平成30年)は3横綱2大関でスタートした。しかし、一月場所は白鵬・稀勢の里の2横綱が途中休場して横綱・大関リーグ戦はわずか三番に終わった。もちろん横綱同士の対戦はなかった。そしてそれは三月場所も変わらなかった。今度は白鵬と稀勢の里が... -
大相撲
貴景勝15番勝負1
けして組まず、徹底した突き押しがさえた貴景勝。位置を変えての突き押し、右から左から揺さぶり、相手の体勢を崩しての相撲で快進撃。まさかの初優勝を成し遂げた。その奮闘を追ってみた。初日 稀勢の里(はたき込み)貴景勝○2横綱と小結魁聖が休場のな... -
大相撲
平成30年十一月場所総評
★思わぬ展開となって貴景勝が初優勝した場所となった貴景勝は、所属していた貴乃花部屋が消滅した。優勝は千賀ノ浦(元隆三杉)部屋へ移籍直後というドラマチックな結末となった。貴景勝の活躍がなければ、場所は低調に終わった恐れがあった。また、現幕内... -
大相撲
■福岡13日目 場所は最高潮を迎えようとしている
豪栄道の突然の休場の影響で、取組的には谷間の日かと思いきや熱の入った一番がいくつかあった。注目の貴景勝の対戦相手は碧山であった。立ち上がるや両力士、激しい突き押しの応酬となった。両者一歩も引かない。これぞパワー相撲の迫力。激しさの中で、... -
大相撲
■福岡12日目 千秋楽結びの一番は高安対貴景勝しかない
終盤に入って大関豪栄道が休場した。勝ち越しを待ってたかのようにその後休場したように映ってしまう。とにかくこれで横綱・大関リーグ戦はたった一番になってしまった。その一番が12日目に実現したのだから、残り3日間のメインは失われてしまった。1敗... -
大相撲
■福岡10日目 工夫なき取組豪栄道対朝乃山戦
1敗貴景勝対北勝富士戦は激しい突き合い、押し合いが 予想されたが、貴景勝の一方的な相撲で終わった。立ち合い微妙に合わなかったようにも見えた。この辺が影響したのではと思えた。これで貴景勝は1敗を守ったまま終盤を迎えることになった。高安が調子... -
大相撲
■福岡8日目 平成30年十一月場所の行方
メディアでも優勝ラインの話題が出ているが、それは低くなるという視点からでしかない。話題としては寂しい限りである。昭和47年一月場所はあわや10勝5敗が最高成績になろうとしていた。もし、低い優勝ラインなら心情的にはほかの場所の優勝できなかった... -
大相撲
■福岡6日目 大関優勝の期待値
大関栃ノ心はまたもや正代にやられた。不戦敗を含めて5連敗である。苦手が克服できていない。相撲内容も堂々と負けている。横綱不在のなかで、それに代わるべき大関が3勝3敗では存在価値を問われる。それは豪栄道にもいえる。負け越すことはないかもし... -
大相撲
■福岡5日目 横綱が消えた場所
4連敗の横綱稀勢の里はついに休場した。選択した今後は「休場」だが、これ以上の休場引き伸ばしはもはや許されない。いつまでたっても休場横綱であってはいけない。一月場所で進退を問われるのは、避けられない情勢である。稀勢の里の復活はあくまで横綱... -
大相撲
平成30年十一月場所展望
白鵬・鶴竜と2横綱休場のなかで初日をむかえることになった十一月場所。優勝はどうなるのか。誰にでもチャンスはあるかもしれないが、優勝となると13勝以上が通常求められる。実績からいうと13勝以上を出場した横綱・大関とフルに対戦してあげている幕内... -
大相撲
H30年十一月場所横綱・大関に挑む12人のサムライ
挑まれる横綱・大関サイドは白鵬、鶴竜の2横綱休場、挑むサイドは小結魁聖休場でなんとも寂しいスタートとなる。横綱・大関に挑む12人のサムライのここ1年間の上位の成績が以下である。九月場所に引き続き横綱・大関と対戦するのは関脇御嶽海、関脇逸ノ... -
大相撲
関脇・小結の連続在位場所数3
8場所以上の関脇・小結に連続在位した力士はいよいよ最終章の平成編をむかえた。下記表は一段目二段目(及び三段目)の順で見ていただきたい。武蔵丸は平成4年五月場所から連続11場所関脇・小結に在位した。この記録は武蔵丸が入幕4場所目からスタート... -
大相撲
不可思議高安の優勝の条件
高安に不可思議な現実がある。15日制が定着した三根山以降の大関36人のなかで、勝率6割8分1厘はトップなのである。晩年の成績が入ってないとはいえ、立派な成績であることは間違いない。これまでは琴風と把瑠都の6割5分8厘が最高であった。<高安>... -
大相撲
再び試練をむかえる稀勢の里
8場所連続休場後、進退をかける九月場所で10勝をあげた横綱稀勢の里。ほっと一息つけたものの、十一月場所で再び試練をむかえる。ここで1ケタ勝利に陥れば窮地に追い込まれる。貴乃花が7場所連続休場後、12勝3敗の成績をあげながら翌場所休場。その翌... -
大相撲
5年経過後の番付の変化
下記の番付は平成25年十一月場所の番付である。つまり、今から5年前の番付である。黄色…現在も幕内ラベンダー…引退ベージュ…十両白…幕下以下5年前の番付から今の番付を読み解くことは、5年後の番付を予測することにつながる。そういう意味で5年前の番... -
大相撲
平成30年十一月場所番付の視点
今年納めの場所、十一月場所の番付が発表された。東西の関脇は御嶽海と逸ノ城である。御嶽海は11場所連続関脇・小結であり、逸ノ城は5場所連続関脇・小結である。現役では鶴竜が9場所連続、豪栄道が14場所連続関脇・小結を記録している。御嶽海は大関昇... -
大相撲
豪栄道・高安の大関連続3場所の成績
九月場所、大関に挑んだ御嶽海は9勝に終わり、見送りになった。大関豪栄道、大関高安は気を吐いて12勝、11勝の好成績をあげた。御嶽海はここ3場所9勝6敗、13勝2敗優勝、9勝6敗の成績で3場所31勝14敗。33勝に到達しなかった。しかしこの成績、実は... -
大相撲
稀勢の里苦闘の15日間2
中日まで6勝2敗と微妙な成績となった稀勢の里は、後半関脇・大関・横綱との対戦が待ち受けていた。<9日目栃ノ心戦 喧嘩四つを制す> <10日目円遠藤戦 一直線>9日目 栃ノ心 白鵬・鶴竜にはなかなか勝てない栃ノ心も稀勢の里にはそこそこ... -
大相撲
平成30年九月場所総評
★九月場所の相撲人気について九月場所のチケットは発売当日70分で15日間完売した。しかし、ネットには相変わらず、高額のチケットが出回っており、ダフ行為目的の購入者がチケット完売に影響しているのはゆゆしき事態である。相撲協会は対策にのり出す時期... -
大相撲
■秋千秋楽 稀勢の里、横綱復活はこれから
白鵬充実の全勝優勝。4連敗中の鶴竜では白鵬を脅かすことはできなかった。カド番を脱した栃ノ心は力強くのびのびした相撲で高安を撃破した。ここまではいい。九月場所の最大の焦点は何か。それは稀勢の里の進退であった。<14日目鶴竜から10勝目をあげた... -
大相撲
■秋14日目 白鵬の今後の優勝回数を推測する
結びの一番、白鵬と豪栄道が土俵に上がり、仕切りを繰り返す。そうすると館内は豪栄道コールが響き渡る。白鵬の声援はないのか、かけにくいのか届いてこなく、豪栄道コール一色に聞こえる。だが、白鵬はそんなコールに動じていないようすである。<白鵬、... -
大相撲
■秋13日目 場所の焦点は白鵬の全勝優勝
優勝争いが2差となったせいか、どうも取組がもうひとつ盛り上がらない。たんたんと進行していく感が否めない。盛り上がった優勝争いなら、取組の進行とともに徐々に熱くなっていきクライマックスへ達する。五月場所の鶴竜対栃ノ心戦のときはまさにそうだ... -
大相撲
■秋12日目 消えた1敗力士
昨日鶴竜に土をつけた栃ノ心だけに対白鵬戦に期待する方がいても不思議ではない。だが、その一縷の期待は白鵬には通じなかった。白鵬は一瞬で栃ノ心を倒した。瞬殺であった。白鵬のスピード、技の切れ、そしてなにより反応の速さは復活している。そして調... -
大相撲
■秋10日目 1敗で追走高安、稀勢勝ち越し
1敗同士、久々に好調の豪栄道、高安が激突した。10日目の対戦は早すぎると見る方もおられるだろうが、下記の予想取組表を見ていただきたい。数字は○日目で15は千秋楽である。豪栄道の13日目から千秋楽と高安の11日目と12日目が横綱戦を組む以上豪栄道対高... -
大相撲
■秋8日目 平成30年九月場所の行方
稀勢の里の8日目の対戦相手は玉鷲である。玉鷲は全敗だが、すべて関脇以上の敗戦である。あなどれない相手である。稀勢の里は玉鷲の真っ向からの離れての攻めに完敗した。玉鷲は四つにくることはないのだから、稀勢の里は立ち合いの工夫が必要だった。こ... -
大相撲
九月場所展望
明後日から九月場所が始まる。猛暑の七月場所からみるといくぶん過ごしやすい季節になってきた。それだけに、力士は思う存分力を発揮しやすい環境になってきたといえる。九月場所の展望というと通常優勝争いから入っていくのだろうが、場所最大の見所は別... -
大相撲
飛躍できるか期待の若手
大鵬が登場したときは将来の大関・横綱を予感させるモノ感じさせてくれた。大鵬は短期間で優勝、大関、横綱へと駆け上がり、大横綱へと突き進んだ。北の富士・玉の海のときは貴ノ花、大受が現われた。さらに輪島、魁傑と期待のホープが次々に現われた。遅... -
大相撲
栃ノ心優勝のカギ
七月場所、快調に白星を重ねていた栃ノ心が、6日目思わぬ負傷で休場に追い込まれた。スタートの場所につまずくのはなんともいやな感じである。新大関から一転カド番に陥ってしまう。新大関の休場は15日制が定着した昭和24年夏場所以降では、前の山、大受... -
大相撲
御嶽海の15日間を推測する1
九月場所は御嶽海の大関取りの場所になる。七月場所、初優勝したが、今度は周囲の御嶽海を見る目が違ってくる。御嶽海の15日間を対戦相手別に推測する。◆強敵白鵬 2勝6敗1勝は不戦勝だから実質1勝6敗である。その1勝は昨年(平成29年)の七月場所、... -
大相撲
番付の矛盾
九月場所の新番付が発表された。関脇は優勝した御嶽海が東にまわり、8勝の逸ノ城が西にまわった。これは合理的な編成で賞賛したい(予想は逆が多かった)。ちなみに七月場所では御嶽海対逸ノ城戦は実現していない。阿武咲と朝乃山はどちらが上位か。予想... -
大相撲
御嶽海、15日間の戦いを採点する
七月場所、横綱・新大関があいついで休場するなか、御嶽海はまさかの快進撃で前半を全勝で折り返した。常にトップに立ち続け、最後まで譲ることなく突っ走り、14日目に優勝を決めた。立ち合いからの当たり、常に前に出て相手に圧力をかけ、安定した相撲を... -
大相撲
平成30年七月場所総評
★七月場所の相撲人気について七月場所は珍しく、発売日即日完売にならなかった。土日祝日13日目は完売だが、平日は、けっこう最後まで残った。もっとも発売日即完売は、ダフ行為が要因の面はある。高値のチケットは購入しないようにしない限り、ダフ行為は... -
大相撲
■名古屋13日目 大関の失墜
「大関に勝たなくては」と優勝に大関戦の勝利にこだわっていた御嶽海だが、この日豪栄道を寄せつけず、圧倒的な勝利となった。後続は3敗のため、御嶽海が優勝を逃すケースは、このあと連敗し、優勝決定戦でも負ける以外はあり得なくなった。もっとも、追... -
大相撲
【7月19日】大相撲幕内年齢番付
2018年七月場所の番付を基に大相撲幕内年齢番付を作成してみた。年齢は2018年7月31日現在とした。(年齢を出す必要上西暦を使用)それが以下である。これをみると鶴竜32歳、白鵬33歳、稀勢の里32歳は幕内下位クラスである。横綱の高齢化はかなり進んでい... -
大相撲
【7月18日】大関の通信簿新版
今場所、高安、豪栄道の両大関はそろってカド番である。高安は大関になりたてのころは期待はずれの1ケタ勝利が続いた。今年に入って連続12勝をあげたと思った矢先、翌場所全休とどうも長続きしない。<高安>豪栄道は大関ともに苦労が始まった。9場所... -
大相撲
【7月17日】平成30年七月場所の行方
3横綱と新大関が休場で一転異常事態となった七月場所。場所はなんとも物足りなく、見所が少ない場所になった。番付の意味が失われた七月場所。結びの一番がカド番大関では何とも締まらない。横綱は高齢化している。横綱をねらえる大関はいなくなった。次... -
大相撲
■名古屋9日目 熱闘豪栄道対輝戦に大相撲の本質
3横綱、新大関が休場するなかでは、どうしても取組は寂しくなる。9日目、三役同士の取組は高安対玉鷲戦のみであった。横綱・大関が7人いたときは8日目で横綱対大関戦が組まれたことがあったことを思うと隔世の感である。だが、相撲内容は別である。結... -
大相撲
■名古屋4日目 白鵬休場で急に冷え込んだ本場所
今日から白鵬が突然休場した。本場所でどこか痛めた様子は見られなかっただけに意外な感じがした。ケガは支度部屋だという。白鵬の休場で土俵が急に冷え込んだ。横綱同士の一番はなくなった。そして横綱・大関リーグ戦は6番になった。NHKの放送は途中... -
大相撲
■名古屋2日目 再び遠のく日本人優勝
初日、正代を油断ならない力士になってきたと書いたばかりだが、今日の白鵬戦はなすすべなく簡単に負けた。最初立ち合い手つき不十分のやり直しで、気力がそがれたわけではないだろうけど、それにしてもあっけない勝負であった。白鵬は今年に入って優勝が... -
大相撲
■名古屋初日 明暗分かれた横綱・大関陣
8日から七月場所が始まった。異例な事態はここ数日、西日本を中心にやまない大雨をもたらしていることである。交通機関は動いているのか。動いていても時間がかかるケースも出てくる。降りすぎた大雨の地域西日本から名古屋入りした相撲仲間がいる。雨に... -
大相撲
合理性と非合理性が入り混じった番付
平成30年七月場所新番付が発表された。予想通り新大関の栃ノ心はカド番大関豪栄道、高安の風下に立った。この点に関して、番付編成会議はどうしても不合理的考えを貫きたいようである。それならせめて大関の月給を以下に改めてはいかがだろうか。どんな成... -
大相撲
2ケタ勝利の新入幕力士3
平成中期・後期を見ていこう。新入幕2ケタ勝利敢闘賞受賞の特徴は、ダブルあるいはトリプル受賞が目立ってきたことである。そのなかには、平成12年七月場所の高見盛・安美錦、平成30年一月場所の阿炎・竜電のように新入幕力士のダブル敢闘賞が見られる。... -
大相撲
存在感が失われた大関陣
連続12勝の高安は初日から休場、先輩大関豪栄道は3勝しかできず、負けが込んで休場してしまった。五月場所は大関不在のまま千秋楽を迎えた。栃ノ心の活躍がなければ間違いなくしらけ場所になった。<千秋楽協会ご挨拶に豪栄道・高安の姿はない>大関とし... -
大相撲
不適切な新人大関の立ち位置
五月場所後、栃ノ心が大関に昇進した。これ事態はめでたいできごとである。巡業はないから話題性もある。しかし、栃ノ心をめぐってよくない未来図が描かれそうである。それは七月場所の番付にある。<大関に昇進した栃ノ心>高安のときもそうだったが、新... -
大相撲
阿炎あの日あの時
五月場所初めて上位に上がってきた阿炎は、横綱白鵬、大関豪栄道を倒して存在感を示した。足が高く上がる四股、突っ張りを繰り出すはつらつとした取り口は観客を大いにわかせた。成績は7勝8敗と惜しくも負け越したが、奔放なしゃべりも加わって注目は集... -
大相撲
平成30年五月場所総評
★大相撲五月場所は15日間満員札止めで終了した発売日に数時間で完売だから人気は続いている。不祥事や横綱の休場が予測されていても少しも影響が出ていない。ただ、その裏にネットダフ屋が暗躍している節があり、ゆゆしき問題である。土日は倍の値段で販売... -
大相撲
■夏9日目 いつの場所も看板に偽りあり
優勝候補の対戦相手は下記である。栃ノ心対大栄翔白鵬対琴奨菊鶴竜対正代相撲は一方的でいずれも優勝候補を脅かすまではいかなかった。ここへきて9日目から負けが込んだ豪栄道と十両蒼国来が休場した。1日に不戦勝を2番も見せられる観客はたまったもの... -
大相撲
■夏7日目 注目度高まる阿炎
7日目、土曜日だけあって国技館内には知った顔が見える。N氏、Y氏、IK氏、A氏とチケット獲得困難をのり越えての観戦だから大変な熱意である。<不戦勝で7勝となった栃ノ心>栃ノ心(肩すかし)遠藤本日の最大の注目の取組は遠藤の休場とともに消滅し... -
大相撲
栃ノ心の15日間を推測する
栃ノ心はここ2場所急速に力をつけてきた。稽古総見では最も強さを発揮した。今、心身ともに最も充実しているように映る。五月場所は大関への挑戦場所になる。対戦相手は横綱の鶴竜から5枚目の琴奨菊までである。栃ノ心の15日間の戦いを推測してみた。<... -
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H30年夏 横綱・大関に挑む12人のサムライ
横綱稀勢の里は本日11日8時前に五月場所の休場が決まった。7場所連続休場となった。稀勢の里のみならず、高安まで休場とは、一転して寂しい場所になりそうである。横綱白鵬は土俵に戻ってくる。2横綱1大関の上位にフルに挑む力士は、5枚目琴奨菊まで... -
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鶴竜に残された課題
先場所は久々に鶴竜が復活し、優勝した。白鵬、稀勢の里が初日から休場するなか、一人横綱の責任を果たしたといえる。優勝は4回目、大阪では2回目である。ある熱狂的鶴竜ファンは言う。「あと1回優勝して5回にしてほしい」それも必要だが、鶴竜にはま... -
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■春14日目 優勝をかけた実力者の激突なし
鶴竜が大阪のヒーロー豪栄道相手に引き足早く、13勝目をあげ千秋楽を待たずに優勝を決めた。今場所も優勝をかけた実力者同士の激突は見られなかった。魁聖は鶴竜に比べると対戦相手が大関戦なし、関脇戦なしのゆるやかで、見かけ上の優勝圏内力士に過ぎな... -
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■春13日目 明るくない近未来の大相撲
鶴竜か魁聖か。優勝争いは結びの一番にかかっていた。そこには意外な結果が待ち受けていた。誰もが予想しない立ち合い一瞬で魁聖が土俵にはって勝負が決着した。これで鶴竜は1敗を守り、後続に2差をつけ優勝に大きく前進した。鶴竜は場所前出場が危ぶま... -
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■春11日目 疑問だらけの魁聖の対戦相手
魁聖は10日目、2敗の小結逸ノ城と対戦した。右四つがっぷりの力相撲の末、寄り切られて1敗をきっした。ここまではいい。だが、今日の相手はわずか3勝しかしていない貴景勝である。期待の若手とはいえ、いつもの迫力はみられない。なぜ1敗の魁聖の相手... -
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■春9日目 相撲界の懲りない面々
鶴竜は正代相手に押し込まれ、ゆさぶられ今場所最も危ない相撲であった。最後は正代が勢い余って、土俵を飛び出した一番だった。鶴竜の明日の相手は千代丸である。それ以降は逸ノ城、栃ノ心、御嶽海、豪栄道、高安となると、魁聖との対戦はなくなることに... -
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■春8日目 場所の行方
8日目にして優勝圏内の力士がだいぶしぼられてきた。全勝 鶴竜 2敗 高安 豪栄道 栃ノ心 逸ノ城魁聖が全勝だが、上位戦が皆無なので今のままでは優勝に値しない。特に近年は取組編成がへたくそなので、平幕中位以下が好成績をあげても上位戦がない... -
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■春6日目 サバイバル戦は中盤戦から始まっている
今場所は白鵬、稀勢の里が休場している関係で横綱・大関と対戦する地位は前頭東5枚目の千代丸までである。優勝は12勝3敗も考えられるが、早めの3敗では優勝は難しい。2敗までの力士もこれから星のつぶしあいになる。1敗御嶽海は信用できるのだろうか... -
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■春4日目 戦国場所と化してきた大阪
この日、豪栄道が遠藤に敗れ、早くも2敗となった。先場所優勝の栃ノ心が貴景勝と激しい相撲のなか、紙一重で敗れ2敗となった。三月場所は場所前から優勝争いが話題にならなかった。それは絶対強者がいなく、出場する横綱は不安要素を抱える状態だったか... -
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■春 初日 勝負どころ5番+1
大相撲が始まった。だが2横綱と若手精鋭の阿武咲が休場しているせいか、上位が手薄で何か取組が寂しく感じる。そんななか、貴ノ岩が十両で復帰した。十両の取組が始まって3番目に登場。ひときわ多い拍手で迎えられた。相手は追手風部屋で英乃海の弟翔猿... -
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栃ノ心カモと苦手
一月場所、見事に初優勝を飾った栃ノ心。終盤逸ノ城、松鳳山と対戦したが、実は両力士とも栃ノ心にとってはそれほど取りにくい対戦相手ではなかった。両力士に勝ったことによって十両以上の対戦成績は逸ノ城には11勝5敗(十両優勝決定戦を含む)となった... -
大相撲
優勝栃ノ心の相撲内容を採点する
一月場所、栃ノ心はまさかの快進撃で快走。1敗で前半を折り返した。トップを走る横綱鶴竜が11日目から連敗すると、優勝戦線のトップに浮上。そのまま連戦連勝で突っ走り、14日目に優勝を決めた。左上手を取ると引きつけが強く、一月場所ほど力強さを発揮... -
大相撲
貴乃花玉砕で変わらぬ相撲界
自身の1票のみでいい。と理事候補戦に立候補し、定数10人無投票で決まる理事候補を避けんとした貴乃花。2票で落選という本当に玉砕結果に終わった。今回他の一門からの何票かはなかった。結果は以下である。なお、以前は弟子養成手腕がものを言った時代... -
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平成30年一月場所総評
★今場所も一人横綱と3場所連続中である。白鵬、稀勢の里が途中休場して、またも一人横綱になった。白鵬は張り差し、かちあげが封印され、相撲になっていなかった。対戦相手も白鵬が張り差し、かちあげがこないから安心してぶつかれる。通常のかちあげは認... -
大相撲
■初11日目 優勝の行方
ここまでスキのない相撲を取ってきた鶴竜が、玉鷲に不覚をとった。それも負けを呼ぶはたきが出た。玉鷲はここまで7敗と成績は今一歩である。だが、油断できる相手でない。鶴竜は、玉鷲の調子が上がらないとみて、軽くあしらおうとしたのか。あるいは15日... -
大相撲
■初8日目 好調鶴竜を倒すのは誰
<鶴竜、正代を倒し全勝>場所前、優勝候補にあげられるのは、白鵬一人であった。その白鵬は歯車がくるって早々と休場してしまった。変わって浮上したのが、4場所連続休場明けの鶴竜である。この日も正代を問題なく一蹴して全勝街道を驀進中である。同じ... -
大相撲
■初7日目混迷の時代は新しい英雄の出現を待望
鶴竜と栃ノ心の全勝対決が結びで実現。地位も対戦成績もはるかに上の鶴竜が、危なげなく寄り切った。今の鶴竜は充実している。結果論だが、思い切って十一月場所を全休したのがよかったと思う。稀勢の里が中途半端に出場して、結果を出せずに苦しんでいる... -
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ハンディキャップ戦に挑む白鵬
一月場所が近づいてきた。優勝候補をあげるとしたら、白鵬しかいない。同じ横綱の稀勢の里、鶴竜は4場所連続休場あけであり、不安要素がついてまわる。大関豪栄道、高安はコンスタントに13勝以上あげる力はない。そうみてくると、優勝候補は白鵬しかいな... -
大相撲
次の大関は誰か
白鵬 32歳稀勢の里 31歳鶴竜 32歳豪栄道 31歳高安 27歳横綱と豪栄道は30歳以上。高安は27歳だが、28歳はそう遠くない。横綱、大関は全盛期を過ぎている。高安も大関に昇進する前の勢いが消えてしまった。横綱どころか、大関を守るのが精一杯である。...