幕内でホープと呼べる力士に義ノ富士がいる。去る十一月場所、大
の里を一気に押し出してしまった。一番強い横綱に勝ったのだから
驚きだった。安青錦にも勝っている。技能賞を受賞した。こうなる
と義ノ富士の上位戦を見る目が違ってくる。
義ノ富士は幕下付け出しで草野の四股名でスタートした。幕下は5
場所かかった。すべて勝ち越したが、優勝はなかった。ただ、幕下
で3敗しかしていない安青錦に勝っている。

ところが、十両入りすると14勝、13勝と連続優勝してしまった。こ
れでがぜん注目される存在になった。昨年(2025年)七月場所入幕
して11勝をあげた。敢闘賞・技能賞を受賞する活躍だった。今年は
三役を目指すだけでなく優勝したいという。24歳で期待は大きい。
藤ノ川は幕内最年少の20歳である。幕内では122キロと軽量に属す
る。きびきびしたスピード相撲を取る。あっさり負けはない。見応
えのある相撲を展開する。

まだ上位戦はないが楽しみな力士である。入幕2場所目に負け越し
たが、先場所は9勝した。押しから突き落とし、すくい投げなどを
繰り出す。掛け投げ、首投げをみせたこともある。希有で貴重な存
在である。