大相撲

番付の矛盾

2018年8月27日

番付

九月場所の新番付が発表された。関脇は優勝
した御嶽海が東にまわり、8勝の逸ノ城が
西にまわった。これは合理的な編成で賞賛
したい(予想は逆が多かった)。ちなみに
七月場所では御嶽海対逸ノ城戦は実現して
いない。阿武咲と朝乃山はどちらが上位か。
予想では朝乃山だが、その通りになった。
十両西3枚目で13勝優勝の貴ノ岩、十両東
4枚目で優勝同点の隆の勝はどこまで上がる
か。両力士とも思ったほど上がらなかった。
貴ノ岩は5枚上がって西13枚目、隆の勝も
5枚上がって東14枚目に留まった。
180722千秋楽表彰 1139
<東関脇御嶽海>

番付は当然ながら力士のランキングがメイン
である。しかし、本当に実力にそったモノ
だろうか。稀勢の里は横綱である。しかし、
今の稀勢の里に本当に横綱の実力はあるの
だろうか。将棋の世界では順位戦があり、
名人をトップにA級-B級1組-B級2組-
C級1組-C級2組とクラスがある。だが、
九段が最下級のクラスにいることは珍しく
ない。段位が落ちないという点では横綱と
共通点がある。しかし、実力によって容赦
なくクラス落ちしていくのである。

そもそも横綱が落ちないということは、実は
誰も決めていなかったという。稀勢の里の
1年間は5勝11敗74休である。これが大関
なら幕下まで陥落している。横綱が降格しな
いのは大特権なのだが、だからといって実力
が横綱とは限らない。これが番付の矛盾の
第一である。
170127稀勢の里明治神宮 007
<真価が問われる稀勢の里>

御嶽海はここ3場所、29勝16敗である。大関
豪栄道は22勝17敗6休、大関高安は21勝9敗
15休である。御嶽海より悪いのである。ちな
みにここ最近の上位限定3場所の大関以下の
成績の第1位と2位は以下である。なお、
地位は3場所目である。
直近三場所A
ここに豪栄道と高安の名は1度しか出てこな
い。大関なんてそんなものだ、というのなら
特権、待遇は与えるべきではない。大関は
大関にふさわしい実力はない。これが番付の
第二の矛盾である。昔専門誌の読者欄で「大
関が9勝するのと関脇が9勝するのは何が
違うの」という少年の素朴な疑問が載った
ことがある。
180708初日十両 647
<休場が目立つ高安>

本来、番付に矛盾があってはいけない。実力
にふさわしい番付にするには、横綱は時代を
築けるほどの力量に限定し、大関は上位限定
成績3場所の通算成績の1位と2位が交代制

でなるのも一考である。

今朝は4時45分おきでした。

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  • この記事を書いた人

denkouriki

無類の相撲好き。きっかけは昭和42年、九重(元千代の山)が分家独立を許さない不文律の出羽海部屋から破門独立したことです。そのさい、千代の山を慕ってついていった大関北の富士がその直後の場所で初優勝した。こんな劇的なドラマを見せられたことが、大相撲から離れなくなりました。視点は監察委員を八百長Gメン、燃える要素があると強い北の富士を循環気質と呼んだ杉山桂四郎氏に。土俵の心は玉の海梅吉氏に、問題点を探るのは三宅充氏に、そして相撲の本質、真髄は小坂秀二氏に学んできました。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。

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