大相撲– category –
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■十一月5日目 北の富士さんの戒め
正代が5日目から休場した。新大関早々負け 越しで来場所はカド番である。新大関で負け 越した大関は、昭和以降では小野川(のちの 豊國)、男女ノ川、五ッ嶋、佐賀ノ花、松登、 豊山、前の山、大受、増位山、千代大海、 武双山、雅山、栃ノ心、貴景勝であ... -
■十一月4日目 正代修正前の敗戦
正代は迷走していた。2日目の霧馬山戦以外 は紙一重の勝負で危ない勝ち方だった。正代 本来の相撲ではない。正代の相撲が取れて いなかった。正代はどこかで修正してくると 思っていたら、敗戦が先にきた。相手は押し 相撲の大栄翔であった。正代にとって... -
■十一月3日目 大相撲冬の時代到来か
朝乃山が3日目から休場した。館内には病気 休場のためとアナウンスされたが、昨日の 今日で突然なる病気って何って聞き入って しまった。だが、実際は右肩負傷であった。 誤報というよりいい加減さを感じてしまった。 幕内では早くも4人目の休場である。... -
■十一月2日目 復調照ノ富士恐るべき強さ
2日目結びの一番は照ノ富士対大関朝乃山戦 であった。照ノ富士は先場所強さを発揮しな がら惜しくも途中休場となってしまった。 だが、照ノ富士はこの日朝乃山戦で恐るべき 強さを発揮し、みせつけた。立ち合い右四つ。 照ノ富士、相手に上手を与えない体... -
■十一月初日 三者三様!大関白星発進
今場所から5000人と倍増の観客を入れての スタートとなった。いままで使用していな かったマス席の角、花道の上のななめのマス 席など4箇所が開放された。2階イス席の 東西にあった記者席、西 はなくなっていた。 4人マスは2人になったが、見た目は大... -
2020年十一月場所の視点
九月場所は休場の嵐だった。幕内10人、出場 停止1人、十両2人、場所前引退1人とこれ でもかと休場力士が増えていった。今場所、 初日から休場は白鵬・鶴竜の両横綱と琴勇輝 である。阿炎は引き続き出場停止である。 重量級大相撲に休場は欠かせないもの... -
2020年11月 3大関に挑む11人のサムライ
今年納めの十一月場所が始まる。大関陣には 新大関正代が新たに加わった。横綱鶴竜は 11月5日休場が決定した。稽古がままなら ない状態だったので、予感はしていた。6日 にな って白鵬の休場が正式に決定した。横綱 不在のなか、3大関に挑むのは以下の1... -
新大関正代15番勝負 東方編
引き続き正代の15番勝負東方を検証していこ う。対戦成績、ここ6場所の星は正代から みたものである。 6(……○…●○)1北勝富士 北勝富士は突き押しのパワー相撲だが、正代 は意外と苦にしていない。後退せずに組み とめれば正代のモノである。 <北勝富士... -
貴景勝・朝乃山の優勝の可能性を探る
大関貴景勝・朝乃山の共通点は何か。それは 初優勝以降12勝が最高成績であることだ。 13勝以上の壁を破れないでいる。これでは 優勝の決定打にならない。大関の優勝がなく なって久しい。20017年一月場所の稀勢の里 以降優勝がない。大関は特別待遇であり... -
新大関正代15番勝負 西方編
新大関正代のデビュー戦となる十一月場所が 迫ってきた。今度は正代をみる周囲の目が 違ってくる。それに対し、正代はどういう 相撲を取るのか。正代の15番を検証してみた。 15人は番付上東4枚目北勝富士までだが、 上位に休場が出る恐れがあり、西4枚目... -
休場明けの白鵬・鶴竜
横綱審議委員会から休場の多さを指摘されて いる両横綱。今年(2020年)に入って4場所 中3場所休場の白鵬と鶴竜。フル出場したの は無観客開催だった三月場所のみである。 きたる十一月場所は出場せざるをえない状況 である。出場しても途中休場はしにく... -
十一月場所のチケット状況
大相撲のチケットはある日突然発表される。 十一月場所も例外ではなかった。そのため、 相撲ファンでも知らずに過ごすことが出て しまう。このあたりは工夫が必要である。 十一月場所チケットは10月20日から始まった。 今回は先行予約 が1次と2次に設定... -
35歳以上の横綱
白鵬と鶴竜の両横綱はそろって35歳である。 年6場所で消耗が激しい中では大変珍しい。 年6場所後に誕生した横綱で35歳まで相撲を 取ったのは千代の富士だけである。35歳以上 の横綱が複数いたことは昭和にはない。大正 7年春場所まで遡らなければならな... -
現代相撲部屋継承事情13
元常ノ花出羽海の急死で出羽海の後継者を 決めなければならなくなった。以前元常ノ花 出羽海が自殺をはかったとき、遺書があって 1通は千代の山にあてたものだった。それ には出羽海の後継者を千代の山とすると書い てあったというが、今となっては確認の... -
天空海の出世街道
天空海が新入幕を果した。天空海はあくあ と読む。天空海はどのような出世街道を歩ん できたのか。改めて振り返ってみた。体は 小学生の頃から大きくなった。高校時代、 下地は相撲ではなく柔道であった。大洗の トドと呼ばれた。卒業後は専門学校へ進学し... -
2021年土俵の目撃者カレンダー
2021年土俵の目撃者カレンダーをお届けしま す。2020年は無観客あり、中止あり、日程 変更あり、前売はある日突然という状況でし た。新型コロナウイルスの状況は変化がない まま、2021年に突入しそうです。前売日は 協会発表によるものですが、どう変わる... -
最高位大関の大関優勝
正代が大関に昇進したことで3大関となった。 これまで大関の優勝は2017年一月場所の稀勢 の里以降ないと書いてきた。この間21場所が 経過している。関脇が3場所、小結が1場所、 平幕上位が1場所、平幕中位以下が3場所 優勝している。3大関になったこ... -
2020年十一月場所番付の視点
新番付が発表された。正代が大関になった 影響で、あいた関脇に隆の勝が新関脇として 昇進した。2018年九月場所の新入幕から12場 所を要し、2019年十一月場所の再入幕からは 5場所を要しての新関脇であった。先場所 前頭筆頭で10勝5敗と勝ち越したことが... -
四股名あれこれ 動物編4
引き続き鳥類の文字を含む四股名最後の文字 鷲を以下の条件のもとで紹介していこう。 1.動物といっても竜(龍)、麒麟、鳳、 鵬などの伝説や空想上の動物は含めなかった。 2.鯱はしゃちと読む四股名は入れ、しゃち ほこと読む四股名は入れなかった。 ... -
鶴竜の困惑
鶴竜の様子が伝えられている。調整段階で あって、本格的稽古はこれからになりそうだ。 横綱だけに不成績はあげられない。それで なくても横綱審議委員会から休場の多さを 指摘されているから難しい立場におかれて いる。鶴竜の休場はここ6場所で不戦敗を... -
力量不足の横綱はなぜ生まれる
白鵬・鶴竜が35歳なおかつ休場がちで長く ないと誰しも思う。そんなとき七月場所12勝 3敗だった朝乃山が九月場所優勝すれば横綱 という線がなきにしもあらず、という見方が あった。しかし、大半は九月場所で朝乃山が 横綱を目指す場所とは認識していなか... -
現代相撲部屋継承事情12
元両国(前名国岩)出羽海は時系列ではなく、 項目別に触れていくことにしよう。先代の 元常陸山の認可がおり、元両国(前名国岩) 出羽海の下で元栃木山の春日野部屋、元大門 岩の山分部屋がスタートした。分家独立は ここまでで、これ以上は認められなか... -
白鵬の今後
白鵬の休場が目立っている。今年(2020年) に入って24勝6敗2不戦敗28休である。不戦 敗を含む休場率は50%である。大鵬の晩年、 最後の1年間は57勝11敗2不戦敗11休で不戦 敗を含む休場率は16%である。千代の富士の 最後の1年間は28勝7敗2不戦敗43... -
四股名あれこれ 動物編3
引き続き鳥類の文字を含む四股名を以下の 条件のもとで紹介していこう。 1.動物といっても竜(龍)、麒麟、鳳、 鵬などの伝説や空想上の動物は含めなかった。 2.鯱はしゃちと読む四股名は入れ、しゃち ほこと読む四股名は入れなかった。 3.獅子はラ... -
炎鵬の今後
九月場所、炎鵬は中日まで1勝7敗だった。 まったくいいところがなく、重量級に押し つぶされそうな一方的な相撲内容が続いた。 このままでは十両落ちかと思わせるほど、 不振であった。小さい炎鵬がいっそう小さく 見えてしまった。後半立ち合いの変化な... -
現代相撲部屋継承事情11
数ある相撲部屋で最も歴史があり、名門中の 名門といわれる部屋が出羽海部屋である。 9代続いている。出羽海部屋は、角聖といわ れた元横綱常陸山の出羽ノ海が大きくした 部屋である。常陸山の師匠にあたるのが、 元常陸山虎吉の出羽ノ海である。さらに常... -
四股名あれこれ 動物編2
引き続き哺乳類の文字を含む四股名を以下の 条件のもと紹介していこう。 1.動物といっても竜(龍)、麒麟、鳳、 鵬などの伝説や空想上の動物は含めなかった。 2.鯱はしゃちと読む四股名は入れ、しゃち ほこと読む四股名は入れなかった。 3.獅子はラ... -
四股名あれこれ 動物編1
九月場所、新入幕翔猿が活躍したことでその 名を広く知らしめた。テレビの司会者が「最 初しょうえんと読むのかと思ったよ」と発言 していた。そこで動物にちなんだ四股名を 調べてみることにした。 <翔猿> 1.動物といっても竜(龍)、麒麟、鳳、 鵬な... -
2009年相撲メモから1年を振り返る2
引き続き11年昔を相撲メモから振り返り、 現代といかに異なるかを明らかにしていき たい。 ★頭打ちのスピード出世力士 スピード出世は明日の大相撲を担うバロメー ターである。しかし、当世のスピード出世 力士栃煌山、豪栄道、阿覧、土佐豊、山本山、 全... -
2009年相撲メモから1年を振り返る1
10年一昔と言うが、ここでは11年昔を相撲 メモから振り返ってみたい。現代と比較して どういう時期であったか明白にしていきたい。 2009年は横綱が白鵬と朝青龍のときである。 白鵬は23歳から24歳、朝青龍は28歳から29歳 のときである。大関は魁皇、千代大... -
大相撲専門誌の行く末
大相撲専門誌「スポーツ報知大相撲ジャー ナル」が決算号を出版しなくなって2場所が 経過した。決算号が出なくなったのは突然で あった。「NHK G-Media大相撲中継」に 続いて2誌目である。今決算号が見られる のは「相撲」だけになった。こうした現状... -
横綱の大関在位場所数番付
横綱の大関在位場所数番付を作成した。対象 は東京横綱で、実質横綱が地位化した常陸山 以降とした。さらに、大関時代の勝率を付け 加えた。引き分け、預かり等は0.5勝0.5敗と した。1勝14引き分けが14勝1敗より上で、 勝率10割はどう考えても不自然であ... -
現代相撲部屋継承事情10
7代続いている部屋が高砂部屋である。創設 者は明治の風雲児高砂浦五郎である。大名の お抱え力士という時代でなくなっていたなか で、相撲会所(日本相撲協会の当時の呼称) のトップ筆頭玉垣(前身は謎)とNo.2筆脇 伊勢ノ海五太夫(元柏戸宗五郎)の... -
輪島モデルからみた朝乃山と正代
正代が大関に昇進したことで学生出身の大関 は朝乃山と2人になった。正代と朝乃山は 横綱を目指すライバルになった。だが、これ まで学生出身の大関は何人もいても、横綱 となると輪島一人しかいない。輪島が横綱 としてデビューした場所は昭和48年七月場... -
貴景勝大関の通信簿
九月場所の貴景勝は久々に優勝争いをし、 12勝3敗で次点となった。正代との2敗対決 に敗れたことが大きかった。最近の傾向は、 優勝を争う直接対決を制した力士が優勝して いる。貴景勝が大関に昇進してから1年半 経過した。1年半といってもその間関脇... -
現代相撲部屋継承事情9
引き続き5代続いた部屋をみていこう。宮城 野部屋の5代は同じ師匠が2度になっている。 それはまったく無関係の師匠が突然部屋を 組み入れたことに起因していた。 高島(元巴潟)部屋の横綱吉葉山は現役の ときから年寄吉葉山として総檜造りの吉葉山 相... -
関脇優勝の翌場所
大関の昇進は、昇進時の成績、相撲内容が 問われるのは当然である。だが、もっと大事 な点は大関としての成績、相撲内容である。 正代は関脇優勝のあとはどのような成績を 残せるのか。そこで関脇優勝の翌場所を調べ てみた。それが以下である。玉錦と安芸... -
正代の相撲内容を検証する2
引き続き正代の相撲内容を検証していく。 ■9日目 関脇大栄翔 大栄翔果敢に突いて出て、突上げて正代の 体をおこしにかかる。正代踏みとどまるも 引いて後退。土俵際右足一本でこらえる。 大栄翔も前に落ちて微妙な勝負になった。 物言いがついて取り直し... -
現代相撲部屋継承事情8
九月場所優勝した正代は時津風部屋の所属で ある。時津風部屋は双葉山がおこした部屋で ある。双葉山は立浪(元緑嶋)部屋出身で ある。師匠の娘をもらうことを断ったり、 様々な点で師匠と意見が折り合わなかったり した。双葉山は現役のうちから双葉山相... -
正代の相撲内容を検証する1
九月場所、正代は13勝2敗で優勝し、大関に 昇進した。九月場所正代はどのような相撲を 取ったのか。改めて一番一番を検証してみる ことにした。 採点は5段階で、細かく評価するため0.5を 加点減点することにした。採点基準は勝敗 ではなく、正代がどれく... -
2020年!4場所経過した年間最多勝レース
2020年は五月場所が中止となって、残すとこ ろ1場所となった。九月場所で4場所を終え た年間最多勝レースはどう変化しただろうか。 4場所までの途中経過をまとめてみた。それ が次の表である。なお、対象は4場所幕内に 在位した力士とさせていただき、... -
現代相撲部屋継承事情7
九月場所があり、いくぶん間が空いたが、 引き続き4代続いた相撲部屋をみていこう。 陸奥(元霧島)部屋のルーツは井筒部屋で ある。井筒部屋といっても高砂部屋から分家 独立した初代西ノ海がおこした井筒部屋まで は遡らない。この部屋は先代星甲實義の... -
関脇優勝の足跡
九月場所関脇優勝した正代は場所後大関に 昇進した。大正15年優勝制度が始まって以来 関脇の優勝は以下の29例目である。なお、 大正15年以降場所は464場所となった。中止 になった2場所は含んでいない。 玉錦 清水川 男女ノ川 双葉山 安藝ノ海 増位山 栃... -
新大関正代論
大関の伝達式がおこなわれる時津風部屋は、 内外ともに数多くの胡蝶蘭が飾られていた。 壮観な眺めである。協会使者として鏡山 (元多賀竜)と立川(元土佐ノ海)が派遣 され、部屋に午前に着いた。時津風(元 時津海)は急病のため、枝川(元蒼樹山)が ... -
正代実力評価の変遷
正代の大関昇進が決定的な状況である。大関 になっても本名の正代でいくとのこと。輪島 が本名で通すことになったのは、どこにでも ある名前ではないというのが理由であったが、 正代にもいえる。その正代が強さを発揮した のは実は今年に入ってからである... -
2020年九月場所総評
★多数の休場者を出したが 両横綱をはじめ出場停止の阿炎を含め、幕内 は10人に及んだ。石浦は途中出場、琴奨菊・ 霧馬山は再出場したが、これでもかという 感じで休場力士は、留まることがなかった。 新型コロナウイルス感染者が発生した玉ノ井 部屋は部屋... -
■九月千秋楽 大苦戦のなか正代初優勝、だが…
正代か翔猿か。優勝の行方は結び前の2敗 正代対3敗翔猿の一番にかかっていた。と いっても実力差がありすぎる。あるいは相撲 にならない可能性さえある。ところが現実は 違った。 <翔猿の猛攻> 翔猿があたって正代を寄りたてさらに押し 込む。正代土俵... -
■九月14日目 単独トップ正代の大関はあるのか
14日目、優勝戦線に変化があった。3敗の 阿武咲が隆の勝に敗れ、同じく3敗の若隆景 が御嶽海に敗退して4敗になり、優勝戦線 から退いた。まず、実力通りの結果が出た ことになる。下克上とはいかなかった。 <正代の横攻め> 14日目、直接対決が2番あ... -
■九月13日目 決戦を斬る
幕内中位以下の2敗として残った翔猿。動き のよさで調子をあげてきた。対戦相手の隆の 勝は地力をつけ、上位で勝ちこせる力士と なった。実力は翔猿より上である。相撲は こう展開した。隆の勝あたって押し込んだが、 翔猿たぐるように後ろにつけて送りだ... -
■九月12日目 注目の一番!平幕2敗力士が激突
遠藤が12日目から休場した。幕内では9人目 である。12日目の取組は18番と寂しい数字に なった。そのうち1番は不戦だから実質17番 である。現代重量級大相撲はケガに直結しや すいということか。 <上手ねらいの若隆景の立ち合い> 12日目の森永賞はなん... -
■九月11日目 対戦相手の差
11日目を終え、2敗は上位で貴景勝、正代、 幕内中位以下で若隆景、翔猿となった。上位 と中位以下の直接対戦は行われない流れに なりつつある。12日目貴景勝は遠藤、正代は 宝富士との対戦である。朝乃山対若隆景、 翔猿戦もなさそうである。若隆景対翔猿... -
■九月10日目上位2敗対中位以下2敗の対戦はあるか
10日目から霧馬山が休場した。朝乃山は今場 所豊山戦に続いて2つ目の不戦勝となった。 休場は出場停止の阿炎を含め、幕内だけで 8人目である。もっとも石浦は途中出場、 琴奨菊は再出場している。 <霧馬山休場> 上位2敗組の照ノ富士が最近力をつけて... -
■九月9日目 同一視できない2敗組
2敗が9人という見出しが踊った。8日目 までのトップの成績である。一見にぎやか だが、まだ勝ち越したわけではない。また、 幕内中位・下位からあげた星は上位の星とは 明らかに異なる。同一視するわけにはいか ない。9日目はサバイバル戦がおこなわれ... -
■九月8日目 上位3人2敗並走
8日目の結びの一番は貴景勝対栃ノ心である。 かつて、関脇貴景勝は大関昇進をかけて、 大関栃ノ心はカド番の場所7勝7敗で対戦 したことがある。このときは貴景勝が勝って 大関を決めた。2019年三月場所のことであっ た。栃ノ心は今年にはいって幕内中位... -
■九月7日目 思わぬ力を発揮し、勢いにのる照ノ富士
上位1敗組2敗組に変化があった。まず、 2敗御嶽海が玉鷲の突き押しに、なにもでき ずにあっさり土俵を割ってしまった。こんな 相撲をとっているようでは優勝できない。 御嶽海の限界をみる思いがした。1敗正代は 小結隠岐の海と対戦した。正代左が入っ... -
■九月6日目 上位1敗組2敗組の寸評
6日目も上位は安泰だった。上位の1敗貴景 勝・正代、2敗御嶽海・照ノ富士はどういう 相撲だったのか。寸評をまじえ記してみたい。 まず御嶽海。対戦相手は小結遠藤。御嶽海 ぶちかましてすぐにはたき込み。御嶽海は 2回優勝しながら大関に直結できなか... -
■九月5日目 上位4強そろい勝ち
上位4強が強さを発揮し、それぞれ危なげ ない相撲内容で勝利した。まず、昨日1敗 した正代は突き押しのパワー相撲の北勝富士 と対戦した。立ち合いあたりあって、正代 まったく下がらず、逆に北勝富士を圧倒して 正面に押し出した。正代の強さは本物であ... -
■九月4日目気迫と闘志は光彩を発揮する
作家尾崎士郎の相撲に関する言葉がある。 「栃錦の土俵ほど、実力と運命との調和を 示したものはあるまい。気迫と闘志は人間の 裏づけによって光彩を発揮する。これなき ものは、第一流の力士たるべき資格に値せざ るものである」このあともあるが、今回言... -
■九月3日目 正代、強さと意欲の相撲
強さうまさを制す。正代対遠藤の対戦は正代 が出足で前に出る力が遠藤を圧倒した。遠藤 は土俵際でもろ差しとなったが、正代は最後 両手で胸を押した。詰めも万全だった。正代 はまた一段と力をつけてきた。正代が力を つけはじめたのは実は今年からである... -
■九月2日目 朝乃山の迷走
ここ2場所、貴景勝の押しに陰りがみえて きた。押ししかない力士が押しの威力が失わ れては相撲に精彩がなくなる。貴景勝には ある懸念があった。それは大関大受である。 大受も押し相撲であった。大関直前の大受の 押しは、手がつけられないほどの押し相... -
■九月初日 注目の二番を分析
場所が始まった。13時開場で七月場所初日は 1時間前から列ができ、南門を曲がるほどの 長さに達していた。今回はどうか。11時47分 ごろ両国駅に着いた。まだ誰も並んでいなか った。売れ行きは前回以上である。なにしろ 国技館の1階マス席、ボックス席は... -
2020年九月場所の視点
白鵬、鶴竜の両横綱は初日から休場である。 年齢的にも35歳で多くを望めない。出場して も、どこかで休場してしまうのではという 思いがついてまわる。柏戸の晩年は、力が 衰えても新しい横綱ができないから無理に 土俵に上がっていた。そのため、9勝6敗... -
暗転の九月場所
場所直前になってとんでもないニュースが 飛び込んできた。玉ノ井(元栃東 子)部屋 の所属力士19人が新型コロナウイルスに集団 感染したことが判明した。今は緊急事態宣言 が解かれ、自主規制で注意している時期とは いえ、人数も多く、ショッキングな出... -
朝乃山優勝の可能性を探る
七月場所、朝乃山は12勝3敗、次点で終わっ た。横綱・大関でただ一人皆勤した。番付の 地位は皆勤した力士ではトップだったが、 及ばなかった。優勝できなかった原因ははっ きりしている。照ノ富士との1敗同士の直接 対決に敗れたことにある。優勝するた... -
現代相撲部屋継承事情6
引き続き4代続いた部屋を見ていこう。 ・立浪(元旭豊)部屋 緑嶋友之助は春日山(元朝日森)部屋に入門 し、春日山(元当たり矢)部屋のとき立浪 部屋として独立した。横綱双葉山、横綱羽黒 山、大関名寄岩の立浪三羽烏を育て一大勢力 を築いた。立浪(... -
九月場所の照ノ富士を予想する
七月場所の照ノ富士は大関転落後序二段まで 番付を下げての幕内復帰をはたした。その 場所で勝ち進み、優勝を争う大関朝乃山に 直接対決で勝ったことが優勝へ弾みをつけた。 九月場所の見所の1つに先場所優勝した照ノ 富士がどこまでやるか、という点があ... -
現代相撲部屋継承事情5
・佐渡ヶ嶽(元琴ノ若)部屋 初代琴錦が引退後に二所ノ関(元佐賀ノ花) 部屋から独立した部屋。創設したものの本家 二所ノ関が琴ヶ濱を手放さない。ほかに二所 ノ関の幕内力士は玉ノ海(後の玉乃海)と 大天竜しかいなく、看板力士の琴ヶ濱を失い たくな... -
2020年九月場所チケット事情
九月場所のチケットが発売された。七月場所 と異なる点は以下である。( )は七月 場所である。 1.先行予約が初日の12日前(5日前) 2.先行予約はマス席ボックス席のみ(マス 席・イス席、ボックス席は販売なし) 3.一般発売は9日前(2日前) ... -
現代相撲部屋継承事情4
3代に渡って引き継がれた部屋にはいる。 ・東関(元高見盛)部屋 ハワイ出身の元高見山が高砂(元横綱朝潮) 部屋から独立した部屋。定年によって部屋は 弟子の元潮丸に引き継がれた。ところが、 元潮丸が病で急死してしまった。後継者が すぐに決まらず... -
豊昇龍の出世街道
豊昇龍は朝青龍のおいとして注目されてきた。 朝青龍の長兄の次男にあたる。下地はレス リングである。もともとレスリングの留学生 として来日したが、相撲に魅了された。相撲 でも運動能力を発揮し、高校卒業見込みで 立浪(元旭豊)に入門した。 <序ノ... -
現代相撲部屋継承事情3
引き続き2代に渡って引き継がれた部屋を みていこう。 ・高田川(元安芸乃島)部屋 元前の山が高砂(元横綱朝潮) 部屋から独立 した部屋。元前の山が一門の意向に反して 理事に立候補したため、高砂一門を破門と なった。 一方、元安芸乃島は貴乃花親方... -
翔猿の出世街道
翔猿は兄英乃海の影響で小学校から相撲道場、 さらに相撲教室へ通う相撲少年であった。 高校は相撲の名門埼玉栄へ進学した。北勝 富士とは同期であった。2年生のときには インターハイで団体優勝している。大学は 日大に進んだ。同期には大奄美がおり、東... -
現代相撲部屋継承事情2
引き続き独立して部屋をおこした相撲部屋で まだ継承されたことはなく、一代のままの 部屋をみていこう。 ・西岩(元若の里)部屋 田子ノ浦(元隆の鶴)部屋より独立。浅草に 部屋をかまえたが、これからの部屋である。 ・二所ノ関(元若嶋津)部屋 二子山... -
九月場所番付に2つの異変
九月場所の番付が発表された。千秋楽と同じ 8月である。関脇小結は順当である。関脇は 正代・御嶽海と詰まっていた。だが、小結で 11勝をあげた大栄翔が関脇に昇進するのは 当然であった。ここまではいい。 <新関脇大栄翔> 目につくのは照ノ富士の優遇... -
現代相撲部屋継承事情1
相撲部屋の盛衰は世の常で、一代で大きく した部屋やかつては名門だったが、閉鎖して 消滅してしまった部屋もある。現代の相撲 部屋は44部屋ある。新興の部屋もあれば伝統 の部屋もある。部屋は何代に渡って継承され てきたのか。あらためて調べてみた。 ... -
鶴竜の対戦50回以上
横綱鶴竜はベテランの域に入り、今度の九月 場所で幕内生活14年になる。もっともこの間 2場所中止になっている。それでも鶴竜の 対戦50回以上を超えた力士は3人いる。その うち2人は現役である。 なお、この対戦50回以上は優勝決定戦を含ん でいる。優... -
横綱知ってるつもり
横綱の始まり。相撲史家が明らかにしてきた のは、地鎮祭の際の地踏み(四股と同じ動作) が横綱の始まりのきっかけであった。これを 発展させたのが、相撲の家元吉田司家であっ た。この儀式を土俵で行い、上覧相撲の演目 にするアイデァ打ち出したのであ... -
看板倒れ
七月場所は横綱鶴竜、大関貴景勝、横綱白鵬 と相次いで休場した。あまり深刻に受け止め られなかった面があるが、看板倒れの場所と なってしまった。 思い起こすのが昭和56年の三月場所である。 この場所は、横綱北の湖・輪島・2代目若乃 花、大関千代の... -
四股名あれこれ 東西南北
東西南北のいずれか1字がつく四股名を調べ てみた。読み方は問わず、対象は江戸・東京 の幕内力士とした。 江戸時代において東西南北の字がつく力士は わずかしかいない。西国と東関である。西国 は、さいごくと読む。文化15年春場所幕内 付出しで名がみ... -
千秋楽全勝決戦5
白鵬に最も迫った力士、それが日馬富士で ある。日馬富士が横綱白鵬と最初に優勝を 争ったのが2008年十一月場所、まだ安馬と いっていたときである。白鵬は既に8回の 優勝をしていた。安馬は関脇であった。12日 目1敗白鵬と2敗安馬が直接対戦して安馬が... -
引退力士あれこれ
三月場所、無観客で開催されたあと、五月 場所中止。七月場所は開催時期を2週間ずら しての東京開催となった。変則的なこの間 随分多くの力士の引退があった。 ・3月 蒼国来が引退した。これは師匠である荒汐 (元大豊)の定年によるものである。蒼国来 ... -
千秋楽全勝決戦4
北の湖時代から千代の富士時代へ。昭和56年 十一月場所、千代の富士は横綱初優勝した 場所から時代は千代の富士へと移った。この 千代の富士と短期間ながら対抗した力士が 遅れて来た男隆の里である。隆の里と2代目 若乃花は青森から同じ夜行列車に乗って... -
綱の責任
七月場所、鶴竜1敗後休場。白鵬10連勝2連 敗後休場。最近の横綱は負けるさっさと休場 を決め込む。なんとも耐えられない存在の 軽さである。横綱は本来土俵を締めるもので ある。大関・横綱が枕を並べて敗れても最後 に登場した横綱は勝って土俵を締めた... -
千秋楽全勝決戦3
柏戸は苦悩していた。大鵬と抱き合わせで 横綱になったものの、横綱昇進時は優勝が なかった。それだけではない。横綱に昇進 しても優勝がなかった。それどころかケガで 休場を余儀なくされ、4場所連続休場となっ て追い詰められていた。大鵬はすでに6連... -
七月場所チケット事情詳細
無観客で行われるものと思われていた七月 場所が、急遽初日の6日前に変更された。 1日2500人限定で観客を入れて行われる ことになった。少ない人数とはいえ、本場所 が観戦できる。どのようにすればチケットは 購入できるのか。観戦したいと思う相撲ファ... -
千秋楽全勝決戦2
時代を築いた横綱で栃錦・若乃花ほど拮抗 したライバルはいない。その両横綱の対戦が、 頂点に達したのが昭和35年三月場所であった。 東の正横綱栃錦。先場所14勝1敗で10回目の 優勝。その勢いのまま三月場所は初日から 14連勝で千秋楽を迎えた。14勝のな... -
横綱の引退年齢番付
七月場所休場した白鵬は35歳に、鶴竜も現時 点では35歳になった。まだ、現役とはいえ、 相当高齢横綱になったことは間違いない。 横綱が実質地位化した常陸山以降の東京横綱 の引退年齢と比較してどれくらいに位置する のか調べてみた。それが以下である。... -
千秋楽全勝決戦1
優勝争いの最大のハイライトは全勝同士が 千秋楽に激突することである。これは当然 ながらめったにみられることではない。優勝 制度が正式に協会認定としてスタートした 大正15年以降片手で数えるほどしかない。 それでは明治42年夏場所国技館開設とともに... -
朝乃山の相撲内容を採点する2
引き続き後半の相撲内容を採点してみよう。 【9日目 隠岐の海】 朝乃山立った瞬間右四つ。どんどん前に攻め 立て、隠岐の海がまきかえにくるところを 鮮やかな上手投げで決めた。 5点 <隠岐の海戦> 【10日目 御嶽海】 朝乃山、左上手を取りにいくが... -
朝乃山の相撲内容を採点する1
七月場所、新大関の朝乃山は12勝3敗と次点 の成績を残した。まずまずの成績だが、2 横綱・1大関が休場したなかなので優勝して 当然という見方がある。そこで七月場所、 朝乃山はどのような相撲をとったのか。一番 一番を検証してみることにした。 採点... -
勝ち越して休場した大関3
6人目は栃東である。栃東はカド番が8度 ある。2回関脇に降格して関脇で10勝、11勝 して復帰している。平成19年一月場所が最後 のカド番だが、翌三月場所8勝4敗3休での り切っている。だが五月場所前に引退を表明 した。8勝4敗3休は最後の勝ち越し... -
白鵬の優勝と休場を検証
七月場所、白鵬は快調に白星を重ねて初日 から10連勝。相撲内容、安定性から優勝候補 ナンバー1と思われたが、11日目小結大栄翔 の押しに敗退。この時は「ガイにしやがっ て」のような顔だったが、翌12日目、土俵際 まで御嶽海を攻め込みながら突き落とし... -
勝ち越して休場した大関2
勝ち越して休場した大関2人目は栃ノ海で ある。昭和38年三月場所8勝2敗5休で大関 5場所目のことだった。栃ノ海の大関在位は 10場所だが、負け越しはない。昭和38年三月 場所は新大関豊山が不調、横綱柏戸、大関 佐田の山も途中休場で大鵬と栃光だけが... -
勝ち越して休場した大関1
七月場所、大関貴景勝は休場した。大関在位 6場所で3度目の休場である。ただ、8勝 4敗3休と既に勝ち越して、カド番を脱出 しての休場であった。勝ち越ししながら、 休場した大関は珍しいが、これまでいない わけではない。どんな大関がいるのか、改め... -
関脇以下の2回優勝力士2
4人目は魁傑である。初優勝は昭和49年十一 月場所、小結のときであった。2敗の横綱 北の湖が千秋楽輪島に屈して3敗になり、 魁傑と優勝決定戦になった。輪島の敗戦を 引きずり、優勝決定戦への気負いという、 心の整理がつかないまま臨んだ魁傑戦は一方... -
関脇以下の2回優勝力士1
七月場所は幕尻の照ノ富士が約5年ぶり2回 目の優勝を成し遂げた。最初の優勝は関脇の ときで両方とも関脇以下での優勝である。 大関のときは優勝同点が2回あるが、惜しく も優勝決定戦で敗退している。照ノ富士の ようにこれまで関脇以下で2回優勝した... -
受難の地方本場所
新型コロナウイルスの影響で集団移動ができ ない状況下のため、七月場所は東京で開催 された。七月場所はあくまで七月場所のため、 取組表以外に読物がついていた。また千秋楽 の表彰に従来の名古屋場所でしか行われなか った表彰が名を連ねていた。 愛知... -
阿炎、不始末の結果
七月場所中に阿炎が師匠の指示で休場した。 理由は協会が一丸となって不要な外出を自粛 するなか、会食にでかけたからだという。 その後外出がキャバクラだということが判明 した。2回ということだったが、これがかな りの回数であり、虚偽の報告だったと... -
2020年!3場所経過した年間最多勝レース
今年、五月場所の中止のため、七月場所で 3場所が終了した。現時点で年間最多勝レー スはどのような展開になっているのか。3 場所までの途中経過をまとめてみた。それが 次の表である。なお、対象は3場所幕内に 在位した力士とさせていただき、単なる数... -
照ノ富士の復活街道
2年2場所ぶりの幕内の照ノ富士。その照ノ 富士の優勝は驚きと賞賛と感動をもって受け 取られた。復活劇、約5年ぶりの優勝だが、 照ノ富士は具体的にどのような転落街道と 復活街道を歩んできたのか、改めてふり返っ てみよう。 <内閣総理大臣杯を受け...