2敗の大栄翔の平幕8番勝負、5番手は明生
である。7枚目でここまで8勝3敗と好成績
をあげている。左四つ寄りの相撲。きびきび
した取り口で時には速攻を見せる。大栄翔に
とって油断はできない相手である。
![](https://dohyounomokugekisya.net/wp-content/uploads/2021/01/210121十二日目幕内-701-e1611232621292.jpg)
相撲は大栄翔があたって突き押しで明生を
後退させる。途中大栄翔が叩きにいくが、
思い直して突きまくる。明生左へ動いていな
して右でまわしをつかみ、勇んで出る。大栄
翔白房下土俵に追いつめられる。大栄翔敗れ
たり、と思った瞬間大栄翔は左からすくって
土俵の上をまわり込む。明生の体が落ちて
いく。大栄翔がその後土俵を割った。
![](https://dohyounomokugekisya.net/wp-content/uploads/2021/01/210121十二日目幕内-708.jpg)
物言いがついたが、軍配通り大栄翔の勝ちと
なった。それにしても大栄翔は土俵に追い
詰められながらよく逆転勝ちできたもので
ある。勝負への執念が勝利につながったと
みる。
正代の対戦相手は竜電である。貴景勝休場の
ため、組まれることになった一番である。
ただ、竜電は4勝7敗でやや負けがこんで
いる。正代にとってはやりくい相手ではない。
相撲は正代が二本はいって寄り切った。
12日目のメーンイベントは朝乃山対照ノ富士
戦である。これまで朝乃山の3連敗である。
朝乃山得意の右四つだが、照ノ富士にとって
も十分である。どちらが形のいい右四つに
なるかが勝負になる。相撲は立ち合いから
右四つ、両者左上手が取れない。照ノ富士
左上手を何度か探りながらつかむと力強く
寄り切った。
![](https://dohyounomokugekisya.net/wp-content/uploads/2021/01/210121十二日目幕内-1127.jpg)
朝乃山はこれで対照ノ富士戦は4連敗となっ
た。大関対位関脇の対戦成績とは思えない。
朝乃山は単に右四つにいっただけでは照ノ
富士に勝てない。これは何度も経験している
ことである。5連敗しないためには相撲に
工夫が不可欠である。
土日の天気が心配です。
興味深いテーマをこれからもお届けします。