コロナ禍で入場が13時になったため、服部桜
の相撲を見る機会がなくなったのが、今年
(2020年)であった。服部桜は2015年十一月
場所序ノ口に位置してから30場所を経過した
が、その間わずか3勝しかしていない力士で
ある。原則1場所7番しかない序ノ口で89連
敗という不名誉かつ不滅?の記録をもつ最弱
力士である。
![](https://dohyounomokugekisya.net/wp-content/uploads/2020/12/190322十三日目十両幕下以下-005-e1609123945785.jpg)
2020年は5場所で0勝37敗の成績で、再び
連敗を記録中である。17歳で入門した服部桜
は現在22歳になった。相撲仲間とは服部桜が
勝つ瞬間を生で見たい、と言いながらその
機会に出くわしていない。森麗は何度か見て
いるし、勝ち越したときにも目の当たりに
したことはある。
5年経過するとある程度体ができ、技も身に
ついてくるのだが、そうはいかないのが服部
桜なのである。通常全敗となると番付が下が
り、対戦相手がだいたい弱くなっていく。
そうすると、ついつい勝ってしまうのが当然
であった。まして幕下以下は7番なのだから、
そうそう連敗の数字が大きくなることは考え
られなかった。これが連敗に対する認識で
あった。
![](https://dohyounomokugekisya.net/wp-content/uploads/2020/12/191122十三日目幕下以下-012服部桜×寺尾翔-e1609123968327.jpg)
それが覆される日が平成になって訪れた。
この法則は序ノ口力士にはあてはまらない。
まず負けると番付が下がり、弱い相手になる、
という前提が崩れるのである。服部桜は30場
所ずっと序ノ口なのである。
2021年一月場所で服部桜は勝南桜と改名した。
出身地の湘南にちなみ、勝イメージを持たせ
た四股名と推測できる。2021年、勝南桜に
勝利の日はくるのだろうか。といっても現状
のままでは生で見ることができないのが、
なんとも歯がゆい。
ビックカメラにいってきます。
興味深いテーマをこれからもお届けします。