大相撲

2021年はどうなる!鶴竜の行く末

鶴竜の稽古納めがネットニュースで報じら
れた。合同稽古に参加したものの、申し合い
はおこなわれなかった。力士会では一月場所
に向けて「精いっぱいやって結果を残したい」
と語るに留まっている。正直、鶴竜にこれ
以上がんばって横綱として立ち直っていただ
きたい、という機運は少なくなっている。

鶴竜をとりまく現実とは何か。
1.休場が多すぎる
2.年齢が35歳
3.横審から注意を受けている
4.稽古十分とはいえない
5.日本国籍取得で親方としての道筋が可能
になった

1.休場が多すぎる
鶴竜ほど横綱休場が多い横綱は珍しい。39場
所中、17場所である。2020年は5場所中4場
所休場だった。休場が多いという批判は当然
である。と同時に休場中も横綱の待遇を受け
られるという一般社会とは隔離した現実が
納得しがたい一面である。

2.年齢が35歳
年6場所制になって35歳まで取った横綱は
千代の富士と白鵬だけである。その白鵬も
休場がちで努めは十分ではない。そういう
意味ではとっくに限界であったのだ。最後の
優勝が2019年七月場所であった。

3.横審から注意を受けている
横審議の注意はいかにも重さのない響きで
あり、表現である。一般では警告以下である。
横審が誕生しても弱い横綱、物足りない横綱
は、なくなっていない。権威を疑われても
おかしくない存在なのである。

4.稽古十分とはいえない
再起を図らんとするならそこには必死さが
出てくる。稽古は日々の積み重ねなのである。
場所前の稽古がその場所に直結するものでは
ない。稽古なくして自信がつくものではない。
今年は巡業がなかった。鶴竜はあたって砕け
ろの心境なのかもしれない。

5.日本国籍取得で親方としての道筋が可能
になった
これで鶴竜の悲劇はなくなった。救われた。
年末に飛び込んできたビッグニュースであっ
た。横審は外国籍で親方資格がないままに
単に「注意」だからだめなのである。注意
だけなら横審でなくても言える。

鶴竜の現実を直視すると楽観材料は5だけで
ある。仮に鶴竜が力つきたときは、ファン
なら暖かく迎えてあげよう。もうそれしか
できない。

今年もあと3日です。
興味深いテーマをこれからもお届けします。

 

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  • この記事を書いた人

denkouriki

無類の相撲好き。きっかけは昭和42年、九重(元千代の山)が分家独立を許さない不文律の出羽海部屋から破門独立したことです。そのさい、千代の山を慕ってついていった大関北の富士がその直後の場所で初優勝した。こんな劇的なドラマを見せられたことが、大相撲から離れなくなりました。視点は監察委員を八百長Gメン、燃える要素があると強い北の富士を循環気質と呼んだ杉山桂四郎氏に。土俵の心は玉の海梅吉氏に、問題点を探るのは三宅充氏に、そして相撲の本質、真髄は小坂秀二氏に学んできました。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。

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