2017年三月場所、琴奨菊が大関から関脇に
降格した場所である。ここで10勝以上あげる
と大関に復帰できる。稀勢の里が新横綱と
してデビューした場所でもあった。横綱白鵬、
大関豪栄道が途中休場したが、1勝足りず
9勝に終わった。
![](https://dohyounomokugekisya.net/wp-content/uploads/2020/12/170312初日幕内-885琴奨菊対日馬富士-e1609041947970.jpg)
この年の五月場所後高安が大関に昇進した。
また、照ノ富士が十一月場所で大関の座を
明け渡した。衝撃だったのは、横綱日馬富士
が暴行事件から責任をとって引退したことで
ある。2017年大関降格後、琴奨菊は39勝36敗
の成績を残した。横綱戦は5勝7敗だった。
![](https://dohyounomokugekisya.net/wp-content/uploads/2020/12/琴奨菊5A-1.jpg)
2018年五月場所後、栃ノ心が大関に昇進した。
稀勢の里は5場所休場、白鵬4場所休場、
鶴竜は2場所休場と横綱の休場が目立った
1年であった。琴奨菊は41勝45敗4休と負け
越した。すべて平幕で、上位戦は4場所で
あった。琴奨菊は晩年入っていた。
2019年一月場所、横綱稀勢の里が引退した。
三月場所後貴景勝が大関に昇進したが、2場
所で降格した。九月場所12勝をあげ、大関に
復帰した。大関栃ノ心が大関降格、復帰、
降格を繰り返した1年でもあった。琴奨菊は
6場所中5場所負け越していた。上位と対戦
したのは3場所と減少してきた。年齢は35歳
になった。
![](https://dohyounomokugekisya.net/wp-content/uploads/2020/12/190720十四日目幕内-1149-e1609041972731.jpg)
2020年三月場所は新型コロナウイルスの影響
で無観客開催に、五月場所は非常事態宣言で
中止になった。七月・九月は2500人に、十一
月場所は5000人の観客制限場所となった。
琴奨菊は前年に引き続き負け越し、6場所
連続負け越しを記録した。七月場所は8勝
したものの、九月場所は大敗して十両落ちが
決定した。十両で取ってみたものの、どう
にも勝てず引退に踏み切った。約19年の土俵
人生に終止符をうった。
![](https://dohyounomokugekisya.net/wp-content/uploads/2020/12/201109二日目十両-496琴奨菊×松鳳山-e1609042021529.jpg)
(この項目終わり)
景気・雇用の落ち込みは想像以上です。
興味深いテーマをこれからもお届けします。