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照ノ富士2015年の栄光2

迎えた2015年五月場所、横綱は白鵬、日馬
富士(同部屋で対戦なし)、鶴竜(全休)、
大関は稀勢の里、琴奨菊、豪栄道であった。
23歳照ノ富士は東関脇であった。

<稽古総見の照ノ富士(前左)>

初日波乱のスタートとなった。先場所優勝の
白鵬、次点の照ノ富士が相次いで敗戦となっ
た。照ノ富士の対戦相手は佐田の海であった。
佐田の海はまだ上位挑戦2場所目の力士。
もっとも初挑戦で7勝8敗と予想 以上に
大検討したから油断はできなかった。 相撲は
照ノ富士らしからぬ腰の軽さが気に なった。
堅くなったかリズムがおかしかった のか、 双
差しになられても大関さえねじ伏せ る力強さ
は見られなかった。

<佐田ノ海に敗北>

9日目、照ノ富士が徳勝龍によもやの敗戦で
2敗に後退した。調子を下ろしたとしか思え
ない相撲での敗戦であった。敵は相手力士
だけではない。相撲は15尺という限られた
円で戦う。ちょっとした心の持ちようで土俵
際へ追い込まれる。それだけにスキのない
相撲が求められる。

白鵬1敗、照ノ富士2敗での直接対決は11日
目に実現した。2敗はほかに上位では稀勢の
里がいた。頂上決戦第一ラウンドとして白鵬
と照ノ富士が激突した。今場所はみちがえる
相撲で白鵬が照ノ富士に力を発揮させること
なく圧倒した。

<下手投げで稀勢の里に勝利>

12日目、稀勢の里が照ノ富士に力負けして
ともに3敗となった。この日はさらに意外な
土俵展開が待っていた。白鵬対豪栄道戦の
捨て身の首投げで白鵬2敗となった。

千秋楽をむかえ、3敗白鵬、照ノ富士が並ん
だ。照ノ富士は緊張することなく、碧山を
堂々と寄り切って12勝。白鵬の結果待ちと
なった。白鵬の場合は勝負に対する執着、
執念次第である。何が何でも勝って7連覇を
達成するという意気込みがどれくらいあるか
である。実際は豪栄道戦、稀勢の里戦の負け
方で意気消沈している部分があるような気が
した。結果は立ち合いから果敢に攻めるも、
日馬富士にもぐられ、惨敗した。

<照ノ富士初優勝>

この瞬間照ノ富士の初優勝が決定した。新し
い英雄の誕生に観客は歓喜し、座布団を飛ば
して歓迎した。優勝だけでなく、大関昇進が
決定的になった。

(この項目続く)

捜し物はまさかのところを捜せというが…。
興味深いテーマをこれからもお届けします。

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この記事を書いた人

無類の相撲好き。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。お問い合わせなどあれば管理をお願いしてる masaguramさんまでX(Twitter)ください。

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