大相撲

横綱考

十一月場所、貴景勝が大関で優勝したことで、
一月場所は横綱昇進をかける場所と報じられ
た。審判部は連続優勝を条件にしている。
旭富士から日馬富士まではすべて連続優勝で
横綱に昇進した時期があった。横綱の昇進
基準についてはこれまでに述べてきた。品格
力量抜群であること。年6場所制における
2場所連続優勝という3ヶ月切り取り成績は
品格力量抜群につながらないこと。

<綱>

横綱になった後はもっと大切である。横綱の
ありよう、横綱に求められることとは何か。
検討してみた。

横綱が地位化したのは実質常陸山以降である。
横綱は大相撲の最高位である。それだけでは
ない。適格者がいなければ欠いてもかまわ
ない。また、横綱は地位から落ちることは
ない。これはまったく他の競技にはみられ
ない特徴である。それでいて大相撲ファンは
横綱に対する畏敬の念を抱いてきた。横綱は
特別なものという認識を持ち続けてきた。

<常陸山のブロマイド>

それだけに横綱の責任は重い。常に優勝争い
をし、最低でも12勝をあげる。これが横綱で
ある。要するに横綱に求められるものは安定
的強さであり、超人的強さである。成績に
むらがあり、たまに強さを発揮する程度では
ないのである。

横綱が健在のとき、ほかに優勝を渡しては
いけない。まして幕尻優勝なんて論外である。
大正15年に協会設定の優勝制度が始まって
から467場所が経過した。横綱の優勝は289場
所に及ぶ。横綱出身の大関以下優勝を含める
と384場所になる。82%にもなる。

<横綱中の横綱双葉山のブロマイド>

横綱とひとくくりにするが、その強さは一様
ではない。ピンからキリまで広がっている。
横綱にも引退したとき、どの程度の横綱か
ランクづけが必要である。横綱はA級横綱
からE級横綱に分けるのも一考である。それ
くらい差がある。横綱は現状のままではいけ
ない。差別化が必要である。

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  • この記事を書いた人

denkouriki

無類の相撲好き。きっかけは昭和42年、九重(元千代の山)が分家独立を許さない不文律の出羽海部屋から破門独立したことです。そのさい、千代の山を慕ってついていった大関北の富士がその直後の場所で初優勝した。こんな劇的なドラマを見せられたことが、大相撲から離れなくなりました。視点は監察委員を八百長Gメン、燃える要素があると強い北の富士を循環気質と呼んだ杉山桂四郎氏に。土俵の心は玉の海梅吉氏に、問題点を探るのは三宅充氏に、そして相撲の本質、真髄は小坂秀二氏に学んできました。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。

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