大栄翔の突き押し相撲はますますさえわたり、
快調に白星を重ねてきた。6日目は関脇照ノ
富士が対戦相手である。先場所千秋楽本割
では押し相撲の貴景勝を捉え、あびせ倒し
ことがあった。それだけに照ノ富士がどの
ようにつかまえるか、大栄翔がつかまえさせ
ないかがポイントであった。
![](https://dohyounomokugekisya.net/wp-content/uploads/2021/01/210115六日目幕内-732-e1610713973935.jpg)
相撲は大栄翔の真っ向からの押し、下から
上体をおこし、さらにのど輪まで繰り出した。
照ノ富士は防戦一方になり、土俵を割った。
大栄翔の押しは矢継ぎ早に繰り出し、相手の
重心をあげていく相撲である。6日目までで
大関3人小結2人、そして6日目の関脇照ノ
富士と対戦した。1敗正代とは対戦済みなの
だから盛り上がりようがない。
![](https://dohyounomokugekisya.net/wp-content/uploads/2021/01/210115六日目幕内-744-e1610713994846.jpg)
7日目は関脇隆の勝戦である。大栄翔は7日
目で早くも三役戦をすべて終えることになる。
この後中日以降では北勝富士・宝富士・阿武
咲・玉鷲戦を残している。場合によっては
明瀬山、明生と組まれるかもしれない。下位
は三役より強いとは思えない。
![](https://dohyounomokugekisya.net/wp-content/uploads/2021/01/210115六日目幕内-751-e1610714014733.jpg)
押し相撲の先人に大受がいる。大受は立ち
合いから当たって一気に押すというより、
左右からじわじわとおっつけながら押すタイ
プであった。昭和48年七月場所、大関昇進
直前の場所は大受の押しを止めるのは容易で
なかった。馬力で横綱琴櫻が、前褌を取って
横綱輪島が止めた。現代は前褌を取りにいく
相撲はほとんど見られない。
大受はこのとき史上初の三賞独占を成し遂げ
た。大栄翔は今場所どこまでやるか。誰が
大栄翔を止めるか。場所はまだ9日間ある。
KW氏と観戦。さしいれ(館内は飲食禁止
で厳守)いつも本当にありがとうございます。
興味深いテーマをこれからもお届けします。