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■一月5日目 中盤戦へ、対大関戦の課題

4連敗中の貴景勝が同じく4連敗の琴勝峰
相手に押してからの突き落としで1勝した。
押し切った相撲ではなかった。だが、相撲は
まず1勝して流れを変えることを思えばよし
としなければならなかった。国技館内はほっ
とした空気が流れた。

<貴景勝(突き落とし)琴勝峰>

続く朝乃山は栃ノ心の張り手にひるむこと
なく出て寄りきった。栃ノ心は立ち合いから
腰が高すぎた。これでは寄りをこらえられ
ない。栃ノ心の自滅的相撲だった。

1敗正代は宝富士と対戦した。相撲は四つの
展開で宝富士の左差しに正代、体が浮きかけ
たが、最後は体を入れかえて寄り切った。
これで大関は序盤を終えて8勝7敗とした。
貴景勝は6日目阿武咲との対戦である。貴景
勝の試練は続く。正代は栃ノ心と、朝乃山は
宝富士と対戦する。

<朝乃山(寄り切り)栃ノ心>

通常の大関の対戦圏内は前頭5枚目隠岐の海
までである。貴景勝は隆の勝とは同部屋で
対戦がないため、幕内中位以下の好成績者と
対戦するかもしれない。関脇以上との対戦は
終盤になりそうである。そうすると中盤戦で
の大関の対戦はこう予想される。

貴景勝-阿武咲、高安、栃ノ心、玉鷲、遠藤、
隠岐の海

正代-栃ノ心、御嶽海、阿武咲、玉鷲、遠藤、
隠岐の海

朝乃山-宝富士、高安、琴勝峰、玉鷲、遠藤、
隠岐の海

<正代(寄り切り)宝富士>

大栄翔と北勝富士が初日から3日間連続で
大関と対戦したのに比べ、玉鷲、遠藤、隠岐
の海は誰一人対戦していない。どうもこの
あたりの取組は極端から極端に走っている
気がしてならない。いつものことかもしれ
ないが、そもそもいつもがバランスが悪かっ
たことになる。

中盤の対大関戦は盛り上がりを欠く恐れは
出てくる。

全敗豊昇龍と全勝明瀬山の対戦は見たくなかった。
興味深いテーマをこれからもお届けします。

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この記事を書いた人

無類の相撲好き。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。お問い合わせなどあれば管理をお願いしてる masaguramさんまでX(Twitter)ください。

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