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新大関正代15番勝負 西方編

新大関正代のデビュー戦となる十一月場所が
迫ってきた。今度は正代をみる周囲の目が
違ってくる。それに対し、正代はどういう
相撲を取るのか。正代の15番を検証してみた。
15人は番付上東4枚目北勝富士までだが、
上位に休場が出る恐れがあり、西4枚目翔猿
まで含めることにした。まず番付の西方から
見ていく。対戦成績、ここ6場所の星は正代
からみたものである。

1(……………○)0翔猿
先場所翔猿は新入幕ながら千秋楽に優勝を
かけて対戦した。正代は緊張したのか土俵際
まで攻められたり、揺さぶりをかけられたり
してかなり危なかった。優勝への思いから、
しぶとく残り逆転勝ちをした。今度はその
再現はなさそうである。正代はあわてさえ
しなければ地力勝ちできる。

<翔猿戦>

4(………●○●)5隠岐の海
優勝した先場所、豪快に負けているのが隠岐
の海戦である。それだけに油断はできない。
要注意の対戦相手である。正代はまわしを
ひきつけて、相手の腰を封じて攻めることで
ある。

<隠岐の海戦>

4(……○●●○)5大栄翔
突き押しで攻めてくる大栄翔はやっかいな
相手である。先場所は片足1本で残して取り
直しにもちこんでいる。正代は立ち合い鋭く
立ち、まわしをつかむことである。輪島なら
前褌を素早く取るところである。または、
大栄翔の突きをあてがいしのいでつかまえる
ことである。

<大栄翔戦>

0(初顔合わせ)0若隆景
上位初挑戦の若隆景であるが、まだ正代を
脅かす要素は少ない。正代は落ち着いて取る
ことである。

9(……○○…○)8小結高安
地位も地力も完全に立場は入れ代わっている。
目下正代の5連勝中である。高安はあたり
勝っての突き落とし。あるいは正代の上体を
おこすことである。組めば高安に勝ち目は
ない。

2(…○…●●○)2関脇隆の勝
ぐんぐん力をつけてきた隆の勝は難敵である。
立ち合いの強いあたりからの攻めをいかに
封じるか。鋭く立ってまわしを取りたい
ところである。この勝負、立ち合いがカギに
なる。

<隆の勝戦>

4(…○○●●○)4大関朝乃山
先場所、正代が最も強さを発揮したのが朝乃
山戦である。朝乃山を圧倒し、粉砕し完勝
だった。正代の強さをまざまざとみせられた。
朝乃山はリベンジしたいところである。右と
左、前への圧力の勝負になる。

<朝乃山戦>

0(………●……)13横綱鶴竜
一門の連合稽古で手をあわせてきたせいか、
正代は1勝もできずにいる。しかし、鶴竜の
休場でここ6場所は1度しか対戦がない。
十一月場所実現するかどうか微妙である。
実現した場合、鶴竜の稽古量から今度は正代
が勝つ可能性がある。

(この項目続く)

荷物を九州に送りました。
興味深いテーマをこれからもお届けします。

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この記事を書いた人

無類の相撲好き。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。お問い合わせなどあれば管理をお願いしてる masaguramさんまでX(Twitter)ください。

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