大相撲

貴景勝・朝乃山の優勝の可能性を探る

大関貴景勝・朝乃山の共通点は何か。それは
初優勝以降12勝が最高成績であることだ。
13勝以上の壁を破れないでいる。これでは
優勝の決定打にならない。大関の優勝がなく
なって久しい。20017年一月場所の稀勢の里
以降優勝がない。大関は特別待遇であり、
協会の看板でありながら優勝から遠ざかって
いる。これでは看板倒れである。横綱が存在
感を示せない今、貴景勝と朝乃山の優勝の
可能性を探ってみた。

<貴景勝(左)と朝乃山>

貴景勝は初優勝から10場所経過した。その間
12勝は2回ある。最初は2019年九月場所で
ある。このとき貴景勝は大関を陥落して関脇
だった。この場所は鶴竜・白鵬の2横綱が
途中休場、大関高安が全休の場所であった。
その中での12勝3敗であった。優勝は同じく
12勝3敗の関脇御嶽海と優勝決定戦になった。
相撲は一方的になり、貴景勝は敗れている。

2回目の12勝は先場所の九月場所である。
13日目2敗同士で関脇正代と激突し、敗れて
いる。直接優勝争いをしている者同士の対戦
に敗れては、優勝は他力になってしまう。
これでは優勝はしにくい。貴景勝は初優勝
以降休場を含む負け越しが3回、9勝1回と
どうも成績自体に勢いがない。

<優勝貴景勝>

十一月場所は期待できるような、できない
ようなイメージである。ただ本人のやる気は
伝わってくる。優勝の可能性は取りごぼしを
最小限におさえることと優勝争う相手との
直接対決を制したときに出てくる。

朝乃山の初優勝は2019年五月場所である。
地位は前頭8枚目である。このとき朝乃山は
まだ実力者ではなかった。優勝も横綱鶴竜、
大関高安との対戦はなかった。いわばわけ
あり優勝であった。翌場所朝乃山は初上位
総当たりで負け越している。なお、2018年の
十一月場所、大関豪栄道と対戦しているが、
部分対戦であった。今年(2020年)の七月
場所12勝をあげたが、照ノ富士との直接対決
に敗れて優勝を逃している。

<優勝朝乃山>

朝乃山は幕内中位以下の時代が長かった。
11場所に及ぶ。上位は7場所である。遅れて
来た実力者であった。先場所は初日から3連
敗で出鼻をくじかれた。3敗で2敗正代と
対戦したが、相撲内容は完敗であった。それ
でも優勝候補にあげたい力士である。右四つ
と前に出る圧力は強力な武器である。相撲
巧者遠藤との対戦は通常ならない。朝乃山に
天運がありそうである。

古い相撲仲間と長電話してしまいました。
興味深いテーマをこれからもお届けします。

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denkouriki

denkouriki

無類の相撲好き。きっかけは昭和42年、九重(元千代の山)が分家独立を許さない不文律の出羽海部屋から破門独立したことです。そのさい、千代の山を慕ってついていった大関北の富士がその直後の場所で初優勝した。こんな劇的なドラマを見せられたことが、大相撲から離れなくなりました。視点は監察委員を八百長Gメン、燃える要素があると強い北の富士を循環気質と呼んだ杉山桂四郎氏に。土俵の心は玉の海梅吉氏に、問題点を探るのは三宅充氏に、そして相撲の本質、真髄は小坂秀二氏に学んできました。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。

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