大相撲

■一月2日目 貴景勝が示した品格力量度

年6場所制が始まるとき、元栃木山の春日野
はこう言った「先場所の優勝者が今場所の
優勝候補になる」と。年2場所のときは実力
が番付以上になることがあった。だが6場所
では間隔が短くなるので急激な実力アップは
望めず、先の発言になった。

<貴景勝対大栄翔1>

しかるに先場所優勝の貴景勝は2連敗スター
トとなった。2日目の対戦相手は大栄翔で
ある。共に押し相撲。しかし、貴景勝の押し
に威力がない。リズムがない。もたもたして
いるうちに大栄翔のはたき込みを食ってしま
った。

貴景勝は今場所優勝すると横綱とう声があっ
た。横綱昇進基準第1項には品格力量抜群と
ある。品格力量抜群とはどれほどの力量か。
それは時代を築けるほどの力量である。貴景
勝に時代を築けるほどの力量は見えてこない。

<貴景勝対大栄翔2>

貴景勝は7勝-8勝-12勝-13勝優勝-?で
きた。7勝-8勝は気になる。一定の好成績
が望めないことを示唆している。今実力横綱
がいないからといって横綱を急いでつくら
なければ、という気運はない。品格力量抜群
の横綱がいなければ欠いてもかまわない。
それが横綱のあり方である。

そいう意味で鶴竜は品格力量抜群であった
ことはない。年間最多勝を取ったことさえ
ない。今はいたずらに休場ばかり繰り返して
いる。そんな鶴竜に万全に近い状態で、本人
が納得できる体調で出場させてあげたいとは、
まったく思わない。

<貴景勝対大栄翔3>

七月場所2日目から休場して何カ月経った
のだろう。その間鶴竜は何をやっていたのか。
約5カ月半経ってできないことが、35歳鶴竜
に万全に近い状態と納得できる体調は急に
できるとは思えない。鶴竜はとっくに限界
なのである。

貴景勝は、3日目は北勝富士戦である。
大関時代(関脇降格場所を含まない)、対戦
成績は3勝4敗と負け越している。2連敗で
屈しない貴景勝の精神力をみたい。

大阪場所は実現するのか。
興味深いテーマをこれからもお届けします。

 

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  • この記事を書いた人

denkouriki

無類の相撲好き。きっかけは昭和42年、九重(元千代の山)が分家独立を許さない不文律の出羽海部屋から破門独立したことです。そのさい、千代の山を慕ってついていった大関北の富士がその直後の場所で初優勝した。こんな劇的なドラマを見せられたことが、大相撲から離れなくなりました。視点は監察委員を八百長Gメン、燃える要素があると強い北の富士を循環気質と呼んだ杉山桂四郎氏に。土俵の心は玉の海梅吉氏に、問題点を探るのは三宅充氏に、そして相撲の本質、真髄は小坂秀二氏に学んできました。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。

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