5人陽性だが、濃厚接触者として部屋全体が
休場扱いになったため、関取16人、力士65人
休場という異例の場所となった。この数字
だけでも驚きである。スポーツニッポン、
サンケイスポーツ、スポーツ報知が一面で
展開したほどである、そのなかで2021年の
一月場所が始まった。
国技館では何人かの相撲仲間に会い、様々な
意見を聞けた。「感染拡大のなか、なにも
国技館にでかけなくても」と家族にたしなめ
られた方。「あまりにも初日直前で非常事態
宣言が出たため、NHKが放送代替にまに
あわなかったため開催に踏み切ったのでは」
と語る者。「これで中止にしたら、これが
前例となって、このあと開催できなくなる
恐れがあった。それでは大相撲そのものが
存亡の危機に陥る」と言う者。各自の意見を
聞けただけでも国技館に来たかいがあった。
取組表を見ると取組開始は9時50分になっ
ていた。13時から観戦したが、かなり三段目
の取組を見ることができた。
幕内注目の取組は大関3番である。
朝乃山対大栄翔
正代対北勝富士
貴景勝対御嶽海
対戦相手としてはいやな相手ばかりである。
朝乃山は大栄翔の突き押しに後退。上体が
おきたところをさらに大栄翔に攻められ押し
出された。朝乃山は不安なスタートとなった。
正代はパワー相撲の北勝富士に対して果敢に
前に出て寄り切り。目を見張るような出足で
まったく問題にしなかった。
連続優勝を目指す貴景勝は関脇以下の強者
御嶽海が対戦相手である。御嶽海戦について
は場所前こう書いてきた。
貴景勝9(○○●○×○)9御嶽海
対戦成績は優勝決定戦を含んでいる。対戦
成績は五分だが、直近の1年間では貴景勝が
勝ち越している。というより、御嶽海に覇気
がみられない。そのため、九月場所は取組
さえなかった。パワー相撲同士の対戦だが、
御嶽海のやる気次第である。
御嶽海は貴景勝の押しにひるまず、貴景勝は
攻め切れない。御嶽海が軽く引くが動じず
攻めあげるが、貴景勝が引いたところを御嶽
海出て押し出した。貴景勝は痛恨の1敗と
なった。
多くの休場者を出したばかりでなく、看板で
特別待遇の2大関が初日早々敗れては弱り目
に祟り目となった初日になってしまった。
チケット売り切れの席でも空席が目立ちました。
興味深いテーマをこれからもお届けします。