大相撲

■十一月4日目 正代修正前の敗戦

2020年11月11日

正代は迷走していた。2日目の霧馬山戦以外
は紙一重の勝負で危ない勝ち方だった。正代
本来の相撲ではない。正代の相撲が取れて
いなかった。正代はどこかで修正してくると
思っていたら、敗戦が先にきた。相手は押し
相撲の大栄翔であった。正代にとってとり
いい相手ではない。簡単には組みとめられ
ない上に押し相撲は後退すると危ない。
そして相撲はその通りになった。大栄翔の
押しに何もできずに土俵を割った。健康上の
理由をいくらいっても相手には勝てない。

<正代、大栄翔に完敗>

優勝力士は普段と違うスケジュールになる。
正代も故郷熊本へ凱旋した。それはそれで
いいが、稽古のスケジュールが十二分であっ
てこその別スケジュールである。思い起こす
のが、琴奨菊の初優勝後である。場所後松戸
と故郷福岡と2度の優勝パレードをおこなっ
た。その結果琴奨菊の優勝の翌場所は8勝
7敗に終わっている。正代は早く自分の相撲
を取り戻すことである。残った2人大関の
うちの一人がくずれるあるいは休場しても、
場所は大荒れに なる。

貴景勝の対戦相手は阿武咲である。両者押し
合いの中、貴景勝が気をみていなし、崩れた
阿武咲を押し出した。貴景勝は自分の相撲を
取り切った。押せば押せ、引かば押せ、押し
て勝つのが相撲の極意である。貴景勝はとに
かく取りこぼしをしないことである。

<貴景勝、阿武咲を押し出す>

照ノ富士の好調が目につく。対戦相手は油断
できない隠岐の海である。立ち合い左四つに
なるも両者上手が取れない。隠岐の海先に
上手を取り出し投げ。有利かと思ったが、
照ノ富士体を寄せて寄り切った。照ノ富士
不利な体勢でもあわてず、体を生かした相撲
をとった。

<照ノ富士、体をいかし隠岐の海を寄る>

大相撲のチケットのリセールで正面一人マス
を購入した相撲仲間がいた。千秋楽、イス席
は完売したが、リセールに出されないだけの
内容ある相撲をみせていただきたい。

久々にY女史と観戦しました。
興味深いテーマをこれからもお届けします。

 

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  • この記事を書いた人

denkouriki

無類の相撲好き。きっかけは昭和42年、九重(元千代の山)が分家独立を許さない不文律の出羽海部屋から破門独立したことです。そのさい、千代の山を慕ってついていった大関北の富士がその直後の場所で初優勝した。こんな劇的なドラマを見せられたことが、大相撲から離れなくなりました。視点は監察委員を八百長Gメン、燃える要素があると強い北の富士を循環気質と呼んだ杉山桂四郎氏に。土俵の心は玉の海梅吉氏に、問題点を探るのは三宅充氏に、そして相撲の本質、真髄は小坂秀二氏に学んできました。本場所は地方場所を含めて年間半分くらい観戦しています。大相撲に農閑期はなく、随時執筆していきます。興味深く読んでいただければ幸いです。

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