正代は迷走していた。2日目の霧馬山戦以外
は紙一重の勝負で危ない勝ち方だった。正代
本来の相撲ではない。正代の相撲が取れて
いなかった。正代はどこかで修正してくると
思っていたら、敗戦が先にきた。相手は押し
相撲の大栄翔であった。正代にとってとり
いい相手ではない。簡単には組みとめられ
ない上に押し相撲は後退すると危ない。
そして相撲はその通りになった。大栄翔の
押しに何もできずに土俵を割った。健康上の
理由をいくらいっても相手には勝てない。
![](https://dohyounomokugekisya.net/wp-content/uploads/2020/11/201111四日目幕内後-423-e1605096949193.jpg)
優勝力士は普段と違うスケジュールになる。
正代も故郷熊本へ凱旋した。それはそれで
いいが、稽古のスケジュールが十二分であっ
てこその別スケジュールである。思い起こす
のが、琴奨菊の初優勝後である。場所後松戸
と故郷福岡と2度の優勝パレードをおこなっ
た。その結果琴奨菊の優勝の翌場所は8勝
7敗に終わっている。正代は早く自分の相撲
を取り戻すことである。残った2人大関の
うちの一人がくずれるあるいは休場しても、
場所は大荒れに なる。
貴景勝の対戦相手は阿武咲である。両者押し
合いの中、貴景勝が気をみていなし、崩れた
阿武咲を押し出した。貴景勝は自分の相撲を
取り切った。押せば押せ、引かば押せ、押し
て勝つのが相撲の極意である。貴景勝はとに
かく取りこぼしをしないことである。
![](https://dohyounomokugekisya.net/wp-content/uploads/2020/11/201111四日目幕内後-494-e1605096971591.jpg)
照ノ富士の好調が目につく。対戦相手は油断
できない隠岐の海である。立ち合い左四つに
なるも両者上手が取れない。隠岐の海先に
上手を取り出し投げ。有利かと思ったが、
照ノ富士体を寄せて寄り切った。照ノ富士
不利な体勢でもあわてず、体を生かした相撲
をとった。
![](https://dohyounomokugekisya.net/wp-content/uploads/2020/11/201111四日目幕内後-217-e1605097015464.jpg)
大相撲のチケットのリセールで正面一人マス
を購入した相撲仲間がいた。千秋楽、イス席
は完売したが、リセールに出されないだけの
内容ある相撲をみせていただきたい。
久々にY女史と観戦しました。
興味深いテーマをこれからもお届けします。